夢を具現化する超一流クリエイターたち!『ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー』金谷かほり&レイ・ウィンクラーにインタビュー


2016年7月22日(金)のさいたまスーパーアリーナでの公演を皮切りに全国5か所の会場を巡る日本初の大型アリーナショー『ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー』。全国のファンが熱い期待を寄せる話題作の演出を務めるのは、数々のテーマパークショーやB’zのドームツアーを演出した金谷かほり。さらに、ステージデザインを担当するレイ・ウィンクラーは、過去にワン・ダイレクション、U2といった大物アーティストのライブやロンドン五輪開会式などを手掛けてきた、まさに世界最高峰のクリエイターだ。今回、この大規模ツアー制作の核となる二人に、ステージの構想やショーの魅力について語ってもらった。

『ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー』金谷かほり&レイ・ウィンクラーインタビュー

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――まず、国民的ゲーム「ドラゴンクエスト」をアリーナショーにすると聞いた時の感想をお聞かせください。

金谷:私は、「これすごくイイんじゃない!?」というのが最初の印象でした(笑)。すごく面白くなるんじゃないかと思いましたね。ゲーム自体をやったことはないのですが、作品はもちろん知っていました。

レイ:自分にとっては、ゲーム作品をアリーナショーにするというのはうってつけだと思いましたし、また金谷さんと一緒に日本で仕事が出来る絶好のチャンスだと思いました。

――レイさんをステージデザイナーに選ばれた理由はなんでしょう?

金谷:それは、この人が世界一だからです!でも正直なところ、やって頂けるのかなと思いました…本当にお忙しい方ですから。でも、これをレイがやってくれたらすごく面白い事になるなぁと思ってお願いしました。

――レイさんは金谷さんからこのお話を聞いていかがでしたか?

レイ:もちろん、喜んでお引き受けしました。先ほども日本で仕事ができる絶好のチャンスと言いましたが、それだけでなく、他にはないユニークな作品であり日本ならではの作品に立ち会える事が嬉しかったです。

――ショーのベースとなる「DQⅢ」は2Dのゲームですが、ゲームの映像を見た時にステージのインスピレーションは浮かびましたか?

レイ:すぐに、というわけではないですが、金谷さんとの話し合いを通じていろいろなアイディアが出てきました。2次元的な世界を3次元に再現するということにかけて、金谷さんは実績もありますし非常に長けているので、一緒に素晴らしいショーを作り上げたいですね。自分はステージセットという部分で力を活かしたいと思います。

――お二人はこれまでも一緒に仕事をされていますが、お互いにどういった関係性でステージ制作をされていますか?

金谷:ひとつのチームという意識でやっています。

レイ:そうですね。お互いの得意としているところに対する敬意、そして理解であったりというものがしっかりとできていることで、それを活かして最高のものが作れるチームです。

金谷:アイディアなんかもお互いに出し合って作っています。

『ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー』金谷かほり&レイ・ウィンクラーインタビュー_3

――今回、身体的パフォーマンスと映像技術を融合させたステージになるとのことですが、こういった演出において特に意識される点はありますか?

金谷:あります。それは人間が見えている明るさと映像のバランスです。色味とか、バランスよく全てを見せていくこと。なにを見せてなにを見せないのかというところで、それが“マジック”になっていきます。たとえばワイヤーで人を上げた時、ワイヤーが見えていたらガッカリですよね。けれど、浮かんでいく人の下にアニメーション的なエフェクトが入ったら、世界観が出るじゃないですか。すごくシンプルな事ですが、そういった見せる所と見せない所をハッキリさせる、ということですね。

レイ:私がやることにおいて大事なことが二つあります。一つはクリエイティブな部分でアイディアを出すことですが、同時に実用性という面でも考えなければなりません。クリエイティブな面では、このストーリーを伝えるのにどうしたら一番良いのかということを金谷さんと一緒に考えますが、そのアイディアをどう実現するのかということも考えなければならない、という二つの側面があります。

――ステージの構想はどこまで出来上がっているのでしょう?(取材は2016年1月下旬)

金谷:すでに構想は出来上がっていて、何をどういう風にお客様に見せたいかも決まっています。あとはそれを、絵空事にならないようにする、いわゆる実務の部分を詰めています。モンスターに関してはいろいろな形でやろうと思っていて、実際にステージに出てくるものもあれば、映像で出てくるものもあるかと。
きっと来ていただいたら「えーっ!」と驚かれると思いますが、いろいろな物を動かしてやるので、そのタイミングやスピードという部分をこれから決めていきます。今は、描いた夢を現実にしていく、というフェーズになりました。

――勇者とトルネコの2役をオーディションで決定するのはどういった理由からですか?

金谷:やはり一番勇者にふさわしい方を選びたいので、ここを目指して来てもらいたいという思いです。トルネコに関しては、こんなイメージの方がいいなというのはもちろんあります。ただ、ショーの中ではトルネコが会場のお客様との関係を担っていくんです。なので、作品の温かみや人間味という部分を背負っているので、アリーナという広い会場でできる演技者がいい。演技でも、小さい劇場での接近戦のお芝居が上手い役者さんと、広い所で数万人を相手に出来る役者さんというのは違う面がありますので、そこをしっかりと見極めたいですね。

『ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー』金谷かほり&レイ・ウィンクラーインタビュー_4

――ゲームにはない、ショーならではの魅力はどの部分でしょうか?

金谷:人間が演じることによって、より自分を投影できるのではないでしょうか。ゲームの中でもストーリーの中に入っていけますが、人間が演じることでもっと血が通ってくるということが、このライブの魅力だと思います。

レイ:人間というのは元々、群れをなして生活をしている生き物です。なので、人との繋がりを持って一緒に何かを共有、経験したいという欲求が備わっているのだと思っています。家でゲームをしているのと違い、実際にアリーナに来て「ドラゴンクエスト」の世界観にどっぷりと浸かれて、自分もその中にいられる、周りの皆と同じ物を共有できるというのが大事なことです。
また、映画やテレビというものはやり直しができますし、いろいろな修正ができます。それに対し、ライブのショーというのはごまかしがききません。そういったスリルや緊張感が伝わってくるというのも魅力の一つだと思います。

金谷:良いこと言うねぇ~。いま気付いたんですけど、元来、劇場やショーというものは、そもそも人間が生理的にそういう経験をしたいと思っていることなんですね。原始人のころから集まって生活をしていたように、集まってなにか一つのことをやるということに大きな喜びを感じるというのは、「人間だから」なんじゃないかな。

レイ:もうひとつ重要なことがあります。それはライブやショーを観た時に、自分と等身大の人が目の前でそれをやっているということに、すごく共感を覚えるということです。映画館では人間がとても大きく映りますが、そうではなく等身大の人がやっているが故により自分を投影しやすくなるのです。

――レイさんは、今回の来日で楽しみにされていることはありますか?

レイ:“人”ですね。日本の人たちはとてもフレンドリーで礼儀正しく、そしてとてもプロフェッショナルです。

金谷:レイはすごく日本人の事を褒めてくれるんですよ。

レイ:本当にそうなんです。氷室京介さんのライブの仕事で、2000年に初めて来日したのですが、それから日本の事がすごく好きになりました。

――最後に、今回のツアーを楽しみにしているお客さまにメッセージをお願いします。

金谷:とにかく一緒に楽しんで、盛り上がりましょう。このショーでエネルギーを爆発させて、皆で楽しんでもらいたいです。この冒険を一緒にやりましょう!

レイ:これまでに経験したことのない経験を一緒にしましょう。

『ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー』金谷かほり&レイ・ウィンクラーインタビュー_2

『ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー』は以下の日程で上演される。
7月22日(金)~7月31日(日) 埼玉・さいたまスーパーアリーナ ※7月25日~7月27日休演
8月5日(金)~8月7日(日) 福岡・マリンメッセ福岡
8月12日(金)~8月14日(日) 愛知・名古屋 日本ガイシホール
8月18日(木)~8月22日(月) 大阪・大阪城ホール
8月26日(金)~8月31日(水) 神奈川・横浜アリーナ ※8月29日休演

4月23日(土)チケット一般発売
4月22日(金)までチケット先行販売中!
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メダルを集めると特典が!!詳細は公式ホームページにてご確認ください。
公式ホームページ:https://dragonquestlive.jp/

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