舞台『TAKE FIVE』蘭寿とむインタビュー!「カッコよく、大人可愛くセクシーに魅せます!」


2013年に放送された、唐沢寿明主演の史上最強の大泥棒軍団が活躍する痛快アクションドラマ『TAKE FIVE』が舞台化。ドラマ版で登場した大泥棒軍団のリーダー・帆村正義の子孫、帆村守が2015年にタイムスリップし、そこで出会った仲間たちと「愛のために」大活躍するエンターテインメントドラマだ。本作で守と行動を共にする女泥棒BBことブルー・バタフライを演じるのは蘭寿とむ。昨年5月に退団して以降、多彩なステージで活躍中の彼女に、本番に向けての意気込みを聞いた。

蘭寿とむ

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――舞台『TAKE FIVE』に出演が決まったときのお気持ちを聞かせてください。

以前放送されたドラマ版には、宝塚の仲間が出させていただいたんですけど(柚希礼音さん、凰稀かなめさんらが泥棒役でゲスト出演)、私はスケジュールが合わなくて出られなかったんです。残念な思いをしたので、今回こうやって舞台のお話をいただけて嬉しかったです。

――蘭寿さんが演じるのは、女泥棒ブルー・バタフライということですが。現時点ではどんなイメージで演じようと思っていらっしゃいますか。

カッコよく、大人可愛くセクシーに、みたいなイメージは持っています。今回の舞台版では、ドラマで唐沢寿明さんが演じられていた帆村正義の子孫、帆村守を藤ヶ谷(太輔)さんが演じられるのですが、彼が2065年から2015年にタイムスリップしてきて、その時代に活躍していた女泥棒ブルー・バタフライと関わることによって、歴史が変わってしまうんですね。それを戻そうとすることで、ある事件に巻き込まれていく……というストーリーなんですけど。その展開がすごく面白いと思うし、今回の舞台ではさまざまな映像演出を駆使していて、実際生で見せるお芝居との融合が面白いと思います。

――宝塚時代にさまざまなジャンルの舞台に出演されている蘭寿さんにとっても、新鮮な舞台になりそうですか?

そうですね。『戦国BASARA』の時に映像を取り入れた演出は少しありましたけど、舞台の規模はもちろん、本格的に映像を使用したものはなかなかないと思います。もともと映像作品を演出されている方だからここまでできるということもあるのかもしれないですね。かといってそのなかで演じていて違和感はないです。すごく良い機会だし、楽しみだなと思います。

――本作は、退団後初のストレートプレイとなりますが意識されていることはありますか。

特に意識はしていません。いつも通り、役に徹していけたらと思っています。キャストの方々が個性的だし、演技の幅も広く、勉強になります。私も皆さんと成長しながら、良い役づくりができたらなと思っています。

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蘭寿とむ

――すでに本格的な稽古に入っていらっしゃるそうですが、稽古場の様子はいかがですか?

皆さんのアドリブが、日々違うのが面白いなと。さすがだな~と思って見ています。余裕があるというか。本番の舞台でも、色々ありそうだなと思って(笑)。

――今回の作品の中で、課題、目標を挙げるとしたら?

ドラマ版もそうだったんですけど、今回の舞台版のストーリーも「愛のある」泥棒たちが活躍する、エンターテインメントとしてもすごく楽しいし、それプラス、“愛とはなにか“というところを上手く表現できたらなと思います。たぶん、お客様が入ると稽古場でのテンションとはまた変わってくると思うんですよね。その反応も楽しみながら、共演の皆さんと一緒に作って行けたらいいなと思います。

――今回の舞台も、映像を駆使した新しいジャンルの舞台として注目されています。昨年宝塚を退団してから、こうした舞台だけでなく、ナレーションや歌など、アーティストとしてさらに多彩な活躍をされています。今後新たにチャレンジしてみたいことはありますか?

この舞台の映像部分の撮影で、カット割りで撮影することを体験したんです。映像作品をやったことのある人には普通のことですが、私にとっては初めての新鮮な経験だったんですね。もともと映像にも興味があったんですが、今回経験してみて、映像作品への思いも強くなりました。

蘭寿とむ

――元宝塚トップスターの皆さんによるカバー曲CD『麗人 REIJIN』の第2弾、『麗人 REIJIN SHOWA ERA』もリリースされますね。発売記念ライブも開催されます。

歌もどんどん楽しくなってきているところです。男役とは全然違う発声法、自分の本来の声で歌うことも新鮮。シンプルに出しやすい声で歌えるものからどんどん広げていって、いろんなジャンルの歌を歌えるようになっていきたいなと思っています。

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――それでは、最後に、改めて舞台『TAKE FIVE』に向けての意気込みをお聞かせください。

ドラマを作っている方々の視点で舞台を作っていることが、舞台をやってきた者としては今までと違う感覚で、毎日新鮮です。丁寧な演出のもと、一緒にお話をしながら役を作りあげています。ドラマ版とは違った、新しい舞台版として観ていただける作品になると思うので、楽しみにしていただけたらと思います。ご期待ください!

蘭寿とむ

◇蘭寿とむ(らんじゅ・とむ)プロフィール◇
8月12日、兵庫県出身。1996年、宝塚歌劇団入団。同年『CAN-CAN』で初舞台を踏み、花組に配属。2006年より宙組へ、2011年に再び花組に組み替えののち、同年『ファントム』で花組トップスターに就任。『逆転裁判』、ミュージカル『オーシャンズ11』、『戦国BASARA—真田幸村編—』などに出演。2014年に同歌劇団を退団し、以降は、『ifi(イフアイ)』、『SHOW-ism Ⅷ 【∞ユイット】』などの舞台や、元宝塚歌劇団トップスターたちとのCD「麗人 REIJIN」のリリースなど、アーティストとしても活躍中。4月25日より、「宝塚プルミエール」(WOWOW)のナレーションを担当中。シリーズ第2弾CD「麗人 REIJIN SHOWA ERA」が7月1月発売。

舞台「TAKE FIVE」
東京公演 2015年5月13日(水)~21日(木) 赤坂ACTシアター
大阪公演 2015年5月28日(木)~31日(日) 梅田芸術劇場メインホール
脚本 丑尾健太郎 演出 渡瀬暁彦 演出スーパーバイザー 吉川徹
出演 藤ヶ谷太輔(Kis-My-Ft2)、蘭寿とむ、
山本裕典、吉沢悠、駿河太郎、朝倉あき、馬場徹、宇梶剛士 他
映像出演:唐沢寿明、JUJU

◇あらすじ◇
西暦2065年、帆村正義の子孫で「池永エレクトロニクス」専務の帆村守(藤ヶ谷)は、自分の先祖が有名な大泥棒・帆村正義(唐沢寿明)であることを知り、正義に泥棒をやめさせようと2015年にタイムスリップする。しかし、その先で出会った、女泥棒ブルー・バタフライ(蘭寿)を逃がしてしまったことで歴史が変わっていることに気付く。守は歴史を元に戻そうとしたことで、ある事件に巻き込まれていく…。

撮影:高橋将志

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