【U-NEXTで初日を再配信】太田基裕×阪本奨悟×松島勇之介×赤澤遼太郎インタビュー!演劇調異譚『xxxHOLiC』 -續-は続編ならではの「深化」


人気創作集団CLAMPによる大人気漫画作品『xxxHOLiC』をオールメイル で舞台化した、演劇調異譚「xxxHOLiC」。摩訶不思議で美しい作品の世界観を見事に舞台上で表現し好評を博した作品の、待望の第2弾「-續-」について、太田基裕、阪本奨悟、松島勇之介、赤澤遼太郎の4名に話を聞いた。

※本インタビューは開幕前に行われました

U-NEXTにて初日映像のアーカイブ配信が決定!

オールメイルで舞台化した演劇調異譚『xxxHOLiC』第2弾上演決定!太田基裕、阪本奨悟ら再集結

2023年4月7日(金)18:00 東京公演初日▶ 全景映像
2023年4月7日(金)18:00 東京公演初日▶スイッチング映像

U-NEXTで舞台を見るには?無料トライアルあり!利用方法・料金プラン・解約方法【徹底ガイド】

緊張感の中に確かな手応え、1年半前を振り返る

――第1弾の評判が大変高く、皆さんの元にも続編希望の声は届いていたのではと思いますが、手応えはいかがでしたか?

太田:第1弾では、作品の空気感、世界観の土台がしっかりとできないと受け入れていただけないだろうなという思いが強かったので、緊張感はかなりありました。ご時世的な緊張感も相まって、空気の引き締まった稽古場だったなという記憶があります。でも、そういう中で作れた作品だったからこそ、お客様にも受け入れていただけたのかなと思っています。

松島:僕は、手応え・・・(溜めて)ありました!『xxxHOLiC』という作品の世界観を、(松崎)史也さんの演出のもとで表現できて、きちんとお客様に届けられたという実感もありましたし、何よりも僕自身が学びながら、楽しみながらできた作品でした。なので、自分にとっても大きな手応えがあったと言わせていただきます!

阪本:原作やアニメを観て「これをどう舞台で表現するのだろう」と探り探りで臨んだ稽古でしたが、史也さんの演出に助けられつつ、本当に納得のいくものができたと思えました。今の時代、ファンタジー描写にはプロジェクションマッピングが使われることも多いですが、「xxxHOLiC」 は肉体を使って表現していくところがとても魅力的でした。今回は、肉体表現での新たな試みもありますし、出演している全員が新境地で表現に取り組んできたので、さらに作品としての魅力が増しているんじゃないかと思っています。

赤澤:僕・・・第1弾の初日がめちゃめちゃ怖かったんです。女性役を演じることは自分の中でも挑戦だったので、プレッシャーもすごくて。でも、初日のカーテンコールで「受け入れてもらえた」という安堵感に包まれたことを今もよく覚えています。ファンの方からも続編希望の声をたくさんいただいていましたし、個人的にも続きをやりたかったので、また作品を担うことができて本当に嬉しいです。

待望の舞台第2弾!演劇調異譚『xxxHOLiC』-續-レポート――太田基裕、阪本奨悟らが導く妖しくも美しい“アヤカシ”の世界

オールメイル・・・あえて白黒つけない部分が作品の世界観とリンク

――オールメイルというのも、本作の大きな魅力の一つですよね。

太田:なるほどな、と思いました。境界線をあえてぼかす、白黒つけない部分は、夢や現実を行き来するような作品の世界観とリンクしていておもしろいですよね。

赤澤:松崎さんに言われたんです。「女性役をやるという時点で、もうすでに1つ演じているよね」って。男性の役だと割と自分と近いところとリンクすると思うんですが、そこにもう一つ纏うことになるので、「赤澤遼太郎」という役者のエゴが出すぎてしまうといけない。その塩梅を日々考えながら挑戦してほしいとおっしゃっていたので、そこは今も常々意識しています。このもう一つ纏って演じているってことを大事にした上で、自分の表現したいことを追求していけたらと思っています。

太田:いろんな衣裳を着させてもらうので、その捌きとかもすごく難しいんですけど(笑)。でも、あまり雁字搦めになっても苦しくなるだけなので、時々男っぽさが出たりするのも深みになるかなと、プラスに捉えながらね。

赤澤:カーテンコールとかは意外と危ないですよね(笑)。気を抜くと出てしまったりしますからね。2作目なのでだいぶ馴染んで、わりと考えすぎなくても動けるようになったとは思うんですが、カーテンコールの捌け方まで意識してますね。

――今回、女形指導の加納幸和さんも出演者としていらっしゃいますよね。刺激になります?

太田:女形をずっとやられてきた方ですから。とっても素敵です。僕ね、何故か加納さんとマル(マルダシ)とモロ(モロダシ)が一緒の空間にいるだけで、泣けてくるんですよ。マルとモロがわ~っ!とやっているのを、加納さんが静かに見ていらっしゃる姿を観ると、なぜか胸が熱くなる・・・ほんわかするんです。そこにすでに、摩訶不思議な世界が広がっています。

「深化した」第2弾、さらに濃密な空気感を五感すべてで感じ取ってもらえたら

――いい空気感なんですね。それを踏まえて、第2弾ではどのような作品作りが行われてきましたか?

太田:第1弾の好評や手応えに甘えないようにと、自分の役と作品について向き合う日々でした。「深化」したという表現が合っているかな。第1弾から1年半くらい経ちましたが、その中で、自分を含めみんないろんな現場を経験して、吸収して、人間としてもさらに視野が広がって成長しているなと。その成長と役がすごくリンクしているのを、稽古から感じていました。果てしない向こう側を知りたいという感じ、まっすぐ前を見据えて歩いている感覚をみんなで共有してきたので、第1弾の時とはまた違う深め方ができて、味わいが増しているんじゃないかな。

松島:「深化」っていうのは、すごく分かる気がします。特にこの3人(四月一日君尋・百目鬼静・九軒ひまわり)は人間関係がより深まっているのを表現しなければと思って。個人的に、そうやって俯瞰して考えられるようになったという個人的な気づきもありました。

前作は「あの世界観を舞台で表現する」ことに、一番お客さんの期待が集まっていたと思うんですが、今回はそれをクリアした上で、より高度な濃密さが求められるだろうなと思うんです。最終稽古で、史也さんが「本当におもしろい、自信を持って劇場に入りましょう」とおっしゃってくれましたし、期待に応えられる素敵な作品ができたと思っております!

阪本:この作品、摩訶不思議な世界を描いて表現していますが、めちゃくちゃ芝居を大事にしている作品だなと、改めて実感しました。人間同士の会話も、アヤカシの表現も、一つ一つの芝居が重なっていって、最後に辿り着く。この「-續-」は4幕構成になっているんですが、この流れも秀逸で。4幕に向けて、すべてがあるという意味を感じながら演じています。

赤澤:稽古場でも、自分が出ていない場面で、他の方のお芝居に見入ってしまうことがたくさんありました。この作品って、殺陣やダンスのような派手なものはないじゃないですか。登場人物の情感を役者がしっかり深いところで作っていかないと、お客様に届かないから、すごく難しいなと思っていて。劇場に入ると、舞台美術や照明が加わるから、そこも含めて楽しみながら「深化」させていけたらいいです。

――第2弾ならではの注目してほしい点は?

太田:前回よりさらに濃密な空気感を、五感すべてを感じ取ってもらえたらいいな。もちろん、第六感を使っていただいてもいいです(笑)。劇場空間、配信の画面、それはそれ、これはこれという良さがあると思うので、いろんな形で『xxxHOLiC』という作品の、さらに濃くなった空気感を感じていただきたいですね。

阪本:そう、その「濃さ」を、第1弾とまったく同じセットでやっているんですよ。同じセットだから、1年半の間にそれぞれが成長して、深みを得られたか見えると思うんです。だから、セットが変わらないって聞いた時嬉しくて。

赤澤:確かに、セットが稽古場に到着してから、すごく記憶が呼び起こされましたよね!同じセットでも、こんな使い方もあんな使い方もできるんだって、一気に想像が膨らんで。今回もそこでまた新たな物語がくり広げられていくんだと思ったら、僕もすごく嬉しかったです。

阪本:あとは、烏天狗がいないことが大きいよね。僕、烏天狗のお三方のお茶目なやり取りが大好きだったんですよ。本当に毎日いろんなネタをやっていて。

松島:史也さんに「やめようか」って言われた時もあったね(笑)。

坂本:あったあった(笑)。でも、3人の意欲を汲んでカットせずにね。今回、そのポジションを座敷童と雨童女と猫娘が担っているので、とっても新鮮です。僕らの芝居もそうですが、いろんなところに遊びココロが盛り込まれているので、そこでもいろんな感情を味わっていただけるんじゃないかなって思っています。

赤澤:僕も、座敷童たちの日替わりがどうなるのか楽しみ。稽古場でも毎回違うことをやっていました。座敷童役の圭登くん(櫻井圭登)が「遼太郎ちん、大丈夫かな・・・」って心配していたんですけど、めちゃめちゃ素晴らしいので!

松島:何がいいって、舞台上で堂々とやってるのに、3人とも裏で全然自信がないんです(笑)。それがまたいい(笑)。

阪本:稽古場での最後の通し稽古で、座敷童たちの日替わりシーンについて史也さんのメモに「何してんの笑」って書いてあって笑いました(笑)。

一同:(爆笑)!!

いろいろあった稽古場事件簿!

――では、表には出ないけれど、皆さんが感じた稽古場での事件などがあれば教えてください。

太田:僕、猫娘役の三井(淳平)くんのお腹がいつも出ている件が気になっていました・・・(笑)。猫娘の衣裳も結構肌が見えているんですが、それはそういう衣裳で。稽古場に来てくる自前のタンクトップも、自分で切られたのかな?お腹丸見えなんです。すごく寒そうなんです。稽古場、結構寒かったんですが、彼は常にタンクトップ、ホットパンツで稽古をしていて。・・・冷えちゃう!お腹壊さないか、ずっと気になっていました。

一同:(爆笑)!!

松島:みんな気になってましたよね(笑)。

太田:「寒いっす!」みたいなことは言っていた気がするんだけど、徹底していたよね。何か着なよって言ってあげればよかった。僕の個人的な事件(?)でした。

松島:僕、マルモロちゃんが史也さんの顔色を伺っているのが・・・(笑)。史也さん演出を受けて、がんばってやるんですよ。で、終わると・・・チラッ!っと見るんですよ。「元気にやりましょう」って言われたけど、自分なりに元気が足りなかった自覚がある時とか、特に!

太田:「マルモロダシダシ~!」って言って、2人でコートを着てから「あったか~い!」と言うシーンがあるんですが、着る前に「あったか~い!」って言っちゃって、「あっ・・・!」て顔してた時があって。かわいかったな~(笑)。

阪本:僕もマルモロちゃんがかわいくて、かわいくて。この前、後ろ向いてる時に「こちょこちょ~!」ってついやっちゃったんです。「くすぐった~い!」みたいな反応が見れるかな、と思ったんですが・・・まったくの無反応で。

一同:(爆笑)!!

阪本:笑うでもなく、怒るでもない表情で静かに僕の方を振り返ったので、「やっちゃった~!」って焦って、すぐに遼太郎に助けを求めました(笑)。

赤澤:稽古序盤の頃でしたよね?コミュニケーション取ろうと思ったらね(笑)。

阪本:遼太郎は?

赤澤:僕は・・・パンチラしちゃったことかな・・・(笑)。振付の里美さん(當間里美)に、「遼太郎、パンチラしてたよ!」って言われて。稽古中にお見苦しいものをお見せしてしまいました。僕の所作の問題なので、衣裳を着ている時は気をつけないと。本番では絶対見せません(笑)!

待望の舞台第2弾!演劇調異譚『xxxHOLiC』-續-レポート――太田基裕、阪本奨悟らが導く妖しくも美しい“アヤカシ”の世界

配信も「引きでも寄りでも」「五感、または六感で味わって」

――本公演は、U-NEXTさんで配信されます。細かいところまで観ていただきたいですね。

太田:そうですね。そんなに派手なことが起こる作品ではないので、細部からいろんなことを拾っていく俳優たちの一つ一つの表情はぜひ観ていただきたいですね。アヤカシの皆様の動きも、本当に指の先まで気持ちが乗っているので。セットや小道具の出てくるタイミングとか、捌け方まで細かく計算されているので、引きでも寄りでも楽しんでいだけると思います!日ごとの気温や湿度が変化するように、自分の置かれてる状況ごとに持ち帰っていただけるものがあるのではと思います。ぜひ、五感、または六感で味わってください。

松島:侑子さんの言葉とか、どういう意味だったんだろう?もう一回聞きたいと思うところもたくさんあると思います。劇場でご覧になった方も、もう1回映像で観ることで、また見え方が変わる作品だと思うので、ぜひ、そういう楽しみ方もしていただけたらなと思います!

阪本:第1弾を経て、キャラクターの関係性などもまた一段進みました。摩訶不思議な世界観の中で、人間ならではの感情をお届けできていたらいいです。このアヤカシの動き、もしかしたらこういう感情、こういうことを表現してるんじゃないか・・・とか、いろんなことを細かく想像すればするほどこの作品はおもしろいと思うので、豊かに想像を膨らませながら見ていただけたら嬉しいです。よろしくお願いします。

赤澤:皆様がたくさん応援してくださったので、第2弾を作ることができました。本当にありがとうございました。この作品、2時間ちょっとの4幕構成で、見やすい作りになっています。配信は手軽に観ていただけるので、ぜひ、普段は舞台に馴染みがないお友達やご家族と一緒に観たりして、布教してください(笑)。そして、いつか一緒に劇場に足を運んでいただけたらいいなと思います。よろしくお願いします。

<衣装>
【阪本奨悟】
パンツ¥28,000 UBUNTU/その他スタイリスト私物
【松島勇之介】
シューズ¥36,300 ドンドンダウン オンウェンズデイ 高円寺店/その他スタイリスト私物
【赤澤遼太郎】
パンツ¥26,000 UBUNTU/バングル¥16,500 Lemontea/その他スタイリスト私物

(取材・文・撮影/エンタステージ編集部 1号)

\U-NEXTにて初日映像のアーカイブ配信が決定!/

4/7 東京公演初日 全景映像

4/7 東京公演初日 スイッチング映像

初日映像のアーカイブ配信あり

U-NEXTにて初日映像のアーカイブ配信が決定しました!

【配信対象公演】
2023年4月7日(金)18:00 東京公演初日
スイッチング映像/全景映像

【配信サイト】
U-NEXT

【販売価格(税込)】
スイッチング映像:2,750円
全景映像:1,650円
※初日アーカイブ配信はマルチアングル配信ではなく、スイッチング映像と全景映像それぞれの単品販売
※スイッチング映像にはスペシャルミニトーク映像の特典付

【販売期間】
2023年5月7日(日)18:00~6月6日(火)23:59
※詳細は上記U-NEXT販売ページをご確認ください。

【スイッチング映像購入特典】
スイッチング映像の購入者は、配信特典としてスペシャルミニトーク映像の視聴が可能

<配信特典 スペシャルミニトーク映像出演者>
壱原侑子 役:太田基裕 四月一日君尋 役:阪本奨悟
百目鬼静 役:松島勇之介
九軒ひまわり 役:赤澤遼太郎

4/7 東京公演初日 全景映像

4/7 東京公演初日 スイッチング映像

演劇調異譚『xxxHOLiC』 -續-公演情報

【企画】大川七瀬 松田 誠
【原作】CLAMP『xxxHOLiC』(講談社)
【演出】松崎史也
【脚本】畑 雅文

【出演】
壱原侑子:太田基裕 四月一日君尋:阪本奨悟
百目鬼静:松島勇之介
九軒ひまわり:赤澤遼太郎
マルダシ:後藤成貴 村山董絃(Wキャスト)
モロダシ:加藤 岳 猪股怜生(Wキャスト)
座敷童:櫻井圭登
雨童女:大平峻也
猫娘:三井淳平
佳朱弥:加納幸和(花組芝居)

橋本有一郎 篠尾佳介 水島 渓 木村和磨 山﨑竜之介 鶴岡政希

公式サイト

【公式サイト】https://engeki-xxxholic.com
【公式Twitter】@engeki_xxxHOLiC

(C) CLAMP・ShigatsuTsuitachi CO.,LTD./講談社
(C) Nelke Planning co.,ltd.







チケットぴあ
最新情報をチェックしよう!
テキストのコピーはできません。