黒羽麻璃央『ACTORS☆LEAGUE』インタビュー!「役者って、思わぬところで夢叶う瞬間がある」


思えば、発表前日はなんだかSNS上に飛び交う言葉がそわそわしていた。それほどに関わる方々が、きっとみんなが喜んでくれると心躍らせていたのだろう。黒羽麻璃央が企画プロデュースし、城田優、山崎育三郎、尾上松也などの野球を愛する舞台俳優37名が集う野球大会『ACTORS☆LEAGUE 2021』。その開催が、7月20日(火)と間近に迫ってきた。

黒羽がキャプテンを務める【BLACK WINGS】と、和田琢磨がキャプテンを務める【DIAMOND BEARS】の2チームに分かれて、“ガチ”で野球をしながらも、エンターテインメントショー的な楽しみも盛り込むという本イベントについて、黒羽にその想いを聞いた。

そこにあったのは、一人の野球少年の純粋な願いだった。

(取材・文・撮影/エンタステージ編集部 1号)

黒羽麻璃央『ACTORS☆LEAGUE』インタビュー!「役者って、思わぬところで夢叶う瞬間がある」

野球好きの役者仲間と「とにかく野球がしたかった!」

――黒羽さんの企画で野球大会が開催されると聞いた時は、とても驚きました。

舞台で共演していた方の中に、野球好きの方がたくさんいらっしゃることに気づいたんですよ。元野球部だったり、純粋に野球が好きだったり。「じゃあ、実際にやろうよ!」という話もよく出ていたんですが、18人揃えて試合をするのがプライベートだとなかなか難しくて。「じゃあ、仕事にしちゃえばできるんじゃない?」という安易な考えから始まりました(笑)。

――実現までの道のりは?

いろんなことでお世話になっている皆さんとお話している時に、「何かやりたいことはある?」と聞かれた時に、「僕は野球がしたいです!」とお答えしていたんです。とりあえず、「やる」ということだけが決まった段階では、僕は地方の球場をお借りして・・・というような構想を練っていたので、まさか東京ドームでやらせていただけることになるとは思ってもいませんでした。「いいんですけど・・・逆にいいんですか?」って聞きましたもん。

――あの人数の役者さんたちが一堂に会するのは、壮観ですよね。

「東京ドームで野球やる」と決まってから、いろんな形で周りに声をかけていったんですけど、みんな、すぐに「参加したい」って言ってくださったんです。もともと野球がやりたい欲に溢れていたので、二つ返事で(笑)。もちろん、もっと出たかった人もたくさんいたと思うんですけど、まあ、そこは申し訳ない!いろんなご縁があって、今回はこのメンバーになりました。

黒羽麻璃央『ACTORS☆LEAGUE』インタビュー!「役者って、思わぬところで夢叶う瞬間がある」

野球をやろう、そして「エンターテインメントを盛り上げよう」

――最初はキャプテン選びからでしたか?

そうですね。和田琢磨くんは、本人もすごく野球が好きですし、同じ東北出身ということもあり、僕が勝手に慕っているのでお願いしました。琢磨くんは“キャプテン”っていう人柄でもあるので。

――また、賛同者には城田優さん、山崎育三郎さん、尾上松也さん、荒牧慶彦さん、佐藤流司さん、和田雅成さんと、そうそうたる方々のお名前が並びました。

企画実現に協力してくださっている方々とお話ししている中で「優くんとか育三郎さんとか松也さんも誘ってみよう」という話になり、育三郎さんには僕が直接聞いてみたりしました。「後で正式に事務所の方にオファーさせて頂きますが、こういうことがしたいと思ってるんです」って。

――皆さん、どんな反応でしたか?

「野球をやろう」というのはもちろん、エンターテインメントを盛り上げよう、おもしろいことをしようって言ってくれました。皆さん、エンタメの世界で生きている人たちですから。大好きな野球という「スポーツ」と、自分たちの仕事である「エンターテインメント」を融合させて、一つの試合でありショーに近いものを作れたらと思います。

――【BLACK WINGS】と【DIAMOND BEARS】のチーム分けは、どのようにされたんですか?

最初の大枠は、僕が夜な夜な考えました(笑)。

――ドラフト方式?

そうですね。参加していただくにあたって、皆さんの野球歴と、自慢できること、アピールポイント、実際に守りたいポジションとかの希望を出してもらって。あくまでも、情報として聞いていて、全員のプレーを事前に見て決めたわけではないので、合っているのか何とも言えないんですけど(笑)。でも、ある程度予想して、2チームを作りました。皆さんに「どうですか?」って見せて、琢磨くんにも確認して「この人欲しいかも」と意見交換をして、発表したチーム分けになりました。

黒羽麻璃央『ACTORS☆LEAGUE』インタビュー!「役者って、思わぬところで夢叶う瞬間がある」

“代走”あるか?!「監督の山崎育三郎さん、尾上松也さん、マストです(笑)」

――黒羽さん的、注目選手は?

そうだな~、難しいな~。・・・【BLACK WINGS】としては、育三郎さんに一緒にプレーしていただきたいと思ってるんです。監督“代走”とか、可能性あるかも。それは【DIAMOND BEARS】の監督である松也さんにも求めたいな。監督のお2人、マストです(笑)。

――選手の中で、一番参加に前のめりだった人は誰ですか?

最後に参加が決まった、石橋弘毅かなあ。直接電話がかかってきたんですよ。

――売り込みがあったんですね(笑)。

そうです。彼は、学生時代に野球をプレーしていただけじゃなかったんです。電話で「野球を辞めた後も、野球が大好きで神宮球場でビールの売り子をしてたんです。そのくらい野球が好きなんです!どうにか出られないでしょうか?」って熱烈アピールしてきて。そんな話聞いたら・・・「分かった、何とかするよ」ってなっちゃう(笑)。最後にねじ込みましたね。

あと、鳥越(裕貴)さんも直接アプローチしてきた人かな。「出してや~」って、先輩の圧をかけられました(笑)。みんなで室内練習場を借りて夜中に練習をした時に、そこに鳥ちゃんも一緒に来て「出られなくてもいいから野球やりたい」ってずっと言ってたんです。通販でグローブも買って、ずっとそれを柔らかくするためにパシン!パシン!って隣でアピールしてくるわけですよ。「もう、出な」って言うしかないですよね(笑)。

黒羽麻璃央『ACTORS☆LEAGUE』インタビュー!「役者って、思わぬところで夢叶う瞬間がある」

おばあちゃんに買ってもらったグローブを手に、東京ドームに立ちます!

――黒羽さんは、これまでにもプロ野球の始球式に登板されたりもして、すごくいい球を投げていらっしゃいますよね。野球との出会いは?

小4から中3までピッチャーをやっていました。でも、試合中に肘を壊してしまったんです。中2の時だったかな。結局、それがきっかけで野球から離れることになってしまったんです。でもずっと野球は好きだったから、草野球程度ですけど仲間と続けていました。地元にいる時、新しい球団(東北楽天ゴールデンイーグルス)も出来たりしてめちゃくちゃ嬉しかったです。そんな野球少年でした。

――野球で培った精神は、今、役者として活動する上で活きていますか?

そうですね、舞台ってスポーツに近いところがあるから。ドラマとも違って、舞台では立ち回りとかダンスとか、根本的な運動能力が問われることも多いですし。あとはやっぱり、根性がある方が残っていける世界だと思います。演出家にかなりダメ出しされることもありますから。

でも、演出家も「作品を良いものにする」という責任があるからダメ出しをするわけで。野球における監督が「上手くなってほしいから」檄を飛ばすのと、一緒だと思うんです。ちゃんと愛が根底にある。それに応えるために、体育会系な“何くそ魂”みたいなのが発揮される瞬間は多々あるので、学生時代にスポーツを通して鍛えた「根性」はきっと僕の支えになっていると思います。

――野球少年の夢、東京ドームの舞台はもうすぐですね。

小学校の卒業文集とかに、将来の夢って書くじゃないですか。あれに、僕、プロ野球選手でもなく、甲子園に行きたいでもなく、「野球関係の仕事がしたい」って書いてたんですよ。全然違う、役者という道に進んだけど、思わぬところで夢叶う瞬間ってあるんですね。人生って、何が起こるか分からない面白さがある。

夢って都度都度変わりますし、無理して持つものではないけれど、今の子どもたちにも素直に自分の気持ちと向き合ってみてほしいですね。やりたいことって、いろんな技術が発達して、年々やりやすくなっていってると思うし。反対に、やりたいことが見つからないのもそれはそれでいいと思う。やりたいことが出てくるまで、適当に生きるのも素晴らしい人生です。

――ぜひ、イベントを楽しみにしている皆さんへメッセージをお願いします。

僕らは、とにかく野球がしたかった!こういう時代だから、僕ら役者が抱えているモヤモヤも、お客様たちが抱えているモヤモヤも、全部解放して「今がすべて」って言える時間を作りましょう。僕は、子どもの頃におばあちゃんに買ってもらったグローブを持って、東京ドームに立ちます!

城田優、荒牧慶彦、佐藤流司はフォーマルな装い『ACTORS☆LEAGUE』レプリカユニフォームなども販売へ

『ACTORS☆LEAGUE 2021』詳細

開催日時

2021年7月20日(火)18:00 東京ドーム

出場キャスト

【コミッショナー】城田優
【監督】山崎育三郎 尾上松也
【ゲスト解説】荒牧慶彦 佐藤流司
【キャプテン】黒羽麻璃央 和田琢磨
【選手会長】和田雅成

【BLACK WINGS】(50音順)
阿部顕嵐 有澤樟太郎 井阪郁巳 岡宮来夢 小西詠斗 近藤頌利 笹森裕貴
章平 田中涼星 西川俊介 橋本祥平 平野宏周 廣野凌大 松田凌 八木将康

【DIAMOND BEARS】(50音順)
石橋弘毅 岩瀬恒輝 上田堪大 上田悠介 大見拓土 北川尚弥 北園涼
小南光司 椎名鯛造 高野洸 鳥越裕貴 松井勇歩 結城伽寿也 横山真史

【ACTORS☆LEAGUE テーマソング】
『L・A・S・T』
作詞:城田優/作曲:城田 優 UTA
【BLACK WINGS チームソング】
『-B.W. Anthem-』
作詞・作曲・編曲:井手コウジ
【DIAMOND BEARS チームソング】
『-D.B. Go For It-』
作詞・作曲・編曲:井手コウジ

【主催】読売新聞社・ACTORS☆LEAGUE実行委員会

ABEMA PPV ONLINE LIVEで独占生配信!

ウォーミングアップ映像も視聴可能!
また、マルチアングルカメラ増設により選手たちのベンチでの様子なども中継。
試合後には、ABEMAで事後特番も配信決定。

【配信日時】2021年7月20日(火)14:30~(開演:17:00)
※15:00から、両チームのウォーミングアップ映像を配信予定
【視聴金額】一般チケット:3,750コイン(4,500円相当)/Go To イベント対象チケット:3,000コイン(3,600円相当)
※「アプリ」での購入は追加で手数料200コイン(240円相当)がかかる

【公式サイト】https://actors-league.com/
【公式グッズ通販】アベマショッピング
【公式Twitter】@Actors_League21

(C) ACTORS☆LEAGUE 2021



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