SUPER☆GiRLSから女優へ。八坂沙織「意識するのはお客様の人生や哲学に触れるようなお芝居」『脳漿炸裂ガール2』独占インタビュー


2021年6月上演の『脳漿炸裂ガール2』。「乱躁滅裂ガール」を演じるのは八坂沙織。SUPER☆GiRLS元メンバーで初代リーダーの彼女は、今作がベニバラ兎団プロデュース公演7作目の出演。表現の幅を広げる彼女は、「ポップな曲の中にあるダークな部分。その二面性を表現したい」と作品への想い、演劇との向き合い方を綴る。

2021年6月2日(水)から6月6日(日)まで、東京・六行会ホールにて上演される『脳漿炸裂ガール2~俗物奇行~Anarchy in the Journey』。2012年、ボカロ曲としてニコニコ動画に投稿された動画「脳漿炸裂ガール」は、瞬く間に注目を浴び、短期間で再生数150万回を突破。アレンジ動画が相次いで投稿され、小説・映画・漫画にも波及するなど、ひとつの社会現象となった。この作品を今回、ベニバラ兎団が舞台化2作目として描く。

今作品には、八坂沙織(乱躁滅裂ガール)、玉川来夢(文明開花ガール)、三田麻央(猪突猛進ガール)、西谷麻糸呂(電脳狂愛ガール)などが出演。彼女たちに、作品への印象などを独占取材で語ってもらった。

脳漿炸裂ガール 八坂沙織、玉川来夢、三田麻央、西谷麻糸呂

◆VOL.1 八坂沙織(乱躁滅裂ガール)インタビュー◆

ポップな曲の中にある、ダークな部分。その二面性を表現したい

――今回の舞台『脳漿炸裂ガール2』では乱躁滅裂ガールという役を演じますが、作品に触れてどんな印象を持っていますか?

この乱躁滅裂ガールは、キャラクターの名前が曲名になっていて、ポップな曲なんですけど歌詞がけっこうダークな感じなんです。

どちらかと言えば、自分自身を見失ったちょっと“メンヘラ”っぽい女の子の曲。でも、注意深く歌詞を読むと、日常の中にある疑問や常識に対して、自分らしい答えを見つけられなかった子なんだろうな、とも感じました。

それは同時に、世間の様々なことに対して、自分なりの答えを出す難しさを説かれているような気がしたんです。それって、すごく普遍的なテーマだと思う。だから、ポップだけど歌詞が暗い、二面性の中に隠れている普遍的なものを表現できればいいのかなと、現時点では思っています。

お客様の人生や哲学に触れるようなお芝居がしたい

八坂沙織 乱躁滅裂ガール 脳漿炸裂ガール
――アイドルからミュージカル女優を目指して演劇界に入られました。自分なりの演劇との向き合い方、演技を通じてお客様に伝えたいことを教えてください。

自分が作品に立つ上で意識しているのは、見に来てくださったお客様の人生や哲学など、何かに触れるようなお芝居がしたい、ということです。

今回のような4日間の公演だと、限られた時間の中で、宣伝も含めてやらなければいけないことがたくさんある。その中でも、この作品を選んできてくださったお客様に、人生や哲学に触れる何かを持って帰っていただきたいですし、より演劇を好きになってもらいたい気持ちがあります。

ただ、“面白かった”で終わってしまうのは、すごく悲しくて。何が面白かったんだろうとか、例えば泣けるシーンだったらこのセリフで泣けたのか、あの人があの場面で言ったから泣けたのかとか、いろいろ理由があると思う。

それを自分自身で持って帰ってもらって、自分なりの演劇に対する答えみたいなものを見つけてもらうのが、私の目的です。

舞台は作品が作られるまでの過程がすごく大事

八坂沙織 乱躁滅裂ガール 脳漿炸裂ガール

――note でも、作品やベニバラ兎団の公演について想いを書かれていました。IZAMさんの演出について、どんな印象を持っていますか?

今回でIZAMさん舞台に出演するのは7回目ですが、感じるのはIZAMさんが、乙女心を持っていることですね。それが衣装や舞台セット、照明などに顕著に現れていて、ただ“かわいい”とかで表現するのは、ちょっともったいない。

美しいにもいっぱいあるじゃないですか。お耽美(たんび)な感じから、キャラクター的なかわいさまで、色々ある。その中で、IZAMさんの世界観を表現する言葉ってなんだろうって思った時、私はまさに「すみれ」だと思ったんです。

薔薇は当たり前に美しくて、チューリップはかわいいの代名詞じゃないですか。それよりも特徴的で個性的な「すみれ」が、イザムさんの感性に似ているなと私は感じています。

――見に来てくださるお客様にメッセージをお願いします

本当に舞台・作品を見ていただきたいのですが、私たちは、それが全てではないと思っています。それは表面的なものであって、舞台は作品が作られるまでの過程がすごく大切。これからみんなで力を合わせてしっかり作品を作っていきたいと思っていますので、是非いらしてください。

脳漿炸裂ガール 八坂沙織、玉川来夢、三田麻央、西谷麻糸呂

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玉川来夢 文明開花ガール 脳漿炸裂ガール2
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西谷麻糸呂(電脳狂愛ガール)脳漿炸裂ガール2

舞台『脳漿炸裂ガール2〜俗物奇行〜Anarchy in the Journey』公演情報

上演スケジュール

2021年6月2日(水)〜6月6日(日) 六行会ホール

キャスト・スタッフ

【原作】『脳漿炸裂ガール』
【原曲】れるりり
【脚本】川尻恵太(SUGARBOY)
【振付】青井美文
【演出・プロデュース】IZAMANIAX〈ベニバラ兎団〉

【出演】
脳漿炸裂ガール:天音 みほ / 乱躁滅裂ガール: 八坂 沙織
文明開花ガール:玉川来夢
猪突猛進ガール: 三田 麻央
電脳狂愛ガール: 西谷 麻糸呂
脳内革命ガール: 大野 未来
抑圧錯乱ガール: 本条 万里子
顔本耽溺ガール: 天音
油断大敵男装ガール: 桜町 たろ

偏食求道ガール : 池田 彩
性別無縁ガール : 日比 博朋〈ベニバラ兎団〉

人形愛憎ガール : 水崎 綾

<学園チーム>
越後聖華 : 遠藤しずか
馬場番子 : みさほ
馬喰横山 : 正木里佳

【公式Twitter】https://twitter.com/NOSHOWSAKURETSU
【ベニバラ兎団公式ブログ】https://ameblo.jp/benibara-de-paris/

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