【2021年版】「帝国劇場」の歴史と最新上演作品情報


先日、『千と千尋の神隠し』の舞台化が橋本環奈さん、上白石萌音さんのWキャストで帝国劇場にて上演されることが決定しました。これまでミュージカル『レ・ミゼラブル』『エリザベート』『ラ・マンチャの男』など、大作が上演され続けてきた帝国劇場ですが、今から110年前の今日(1911年3月1日)に日本を代表するこの帝国劇場が開場されたことをご存知ですか?

帝国劇場の歴史

日本初の本格的西洋風大劇場

帝国劇場は、建築家・横河民輔氏の設計によるルネッサンス様式を取り入れた日本初の西洋式演劇劇場でした。当時はオペラ・バレエのほか、歌舞伎やシェイクスピア劇などが続々上演されました。

客席は約1,700席あり、1階と2階が椅子席、3階と4階はベンチ席で、馬のひづめのような形に並んでいたそうです。内壁は金色に統一され、天井にはドーム型のシャンデリア。煌びやかな内装に、多くの人が感嘆のため息をもらしました。

今日は帝劇、明日は三越

これは、大正初期の帝国劇場のパンフレットの広告に書かれた一文。帝国劇場も三越も時代の最先端であり、多くの人の憧れの場所でもあったようです。

以下のURLから、実際のパンフレットの画像を見ることができます(国立国会図書館が全国の図書館等と協同で構築している、調べ物のためのデータベース「レファレンス協同データベース」へ飛びます)
https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000107397

今日、インターネットで買い物ができたり、配信で舞台を観れる便利な世の中になりましたが(もちろん、どちらも生で感じる楽しみも欠かせません)、この頃は流行の最先端であるためには、その場へ足を運ぶ必要がありました。

さらに、今なら帝国劇場でしか上演がなく、どうしても観たい公演の場合、地方の方々は飛行機や新幹線、バスなどでいわゆる“遠征”をしますが、当時は今のように旅客機が飛び交っているわけではありません。

ライト兄弟による動力飛行が成功したのは1903年。日本人が日本国内で動力付き飛行機による飛行に初めて成功したのは、1910年ではありますが、これは軍による飛行演習でのことです。その後すぐに国産民間機の初飛行が成功しますが、今のように一般人が安全で快適な空の旅ができるようになるのは、しばらく後の話。

新たなスタートへ

一大文化を築いた帝国劇場でしたが、老朽化など様々な理由により、劇場は一旦閉場。1966年に建物を新装し、新たなスタートを切りました。現在の形となった帝国劇場、こけら落とし公演は『風と共に去りぬ』でした。

さらに2018年には入り口の照明に光の演出を加え、全客席を交換するなど大規模なリニューアル工事を実施。東宝は「今後も、その歴史と伝統を大切にしながら、お客様に快適な観劇空間をご提供するために、新しい時代に向かって進化を続ける帝国劇場に、どうぞご期待ください」とコメントを寄せています。

帝国劇場 2021年上演スケジュール

ひるがえって、今日。これからも日本を代表する劇場の一つである「帝国劇場」にて今後上演される作品を紹介して、このコラムを終わりたいと思います。エンタステージでは演劇初心者からツウまで、演劇に関する情報、ニュースをお届け。ぜひチェックしてみてくださいね。

Endless SHOCK -Eternal-

【上演期間】2021年2月4日(木)~3月31日(水)
【出演】堂本光一/上田竜也/梅田彩佳/越岡裕貴/松崎祐介/寺西拓人/高田翔/椿泰我/松井奏/石川直/前田美波里
【作・構成・演出・主演】堂本光一

ミュージカル『モーツァルト!』

【上演期間】2021年4月8日(木)~5月6日(木)
【出演】山崎育三郎/古川雄大(Wキャスト)、木下晴香、和音美桜、涼風真世/香寿たつき(Wキャスト)、山口祐一郎、市村正親ほか
【脚本・歌詞】ミヒャエル・クンツェ
【音楽・編曲】シルヴェスター・リーヴァイ
【演出・訳詞】小池修一郎(宝塚歌劇団)

ミュージカル『レ・ミゼラブル』

【上演期間】2021年5月25日(火)~7月26日(月)<プレビュー公演 2021年5月21日(金)〜5月24日(月)>
【出演】福井晶一/吉原光夫/佐藤隆紀、川口竜也/上原理生/伊礼彼方、知念里奈/濱田めぐみ/二宮 愛/和音美桜、唯月ふうか/屋比久知奈/生田絵梨花、内藤大希/三浦宏規/竹内將人、熊谷彩春/加藤梨里香/敷村珠夕、相葉裕樹/小野田龍之介/木内健人、駒田 一/橋本じゅん/斎藤 司/六角精児 、森 公美子/谷口ゆうな/樹里咲穂ほか
【作】アラン・ブーブリル&クロード=ミッシェル・シェーンベルク
【作詞】ハーバート・クレッツマー
【オリジナル・プロダクション製作】キャメロン・マッキントッシュ
【演出】ローレンス・コナー/ジェームズ・パウエル

ミュージカル『王家の紋章』

【上演期間】2021年8月
【出演】浦井健治/海宝直人(Wキャスト)、神田沙也加/木下晴香(Wキャスト)、平方元基/大貫勇輔(Wキャスト)、朝夏まなと/新妻聖子(Wキャスト)、植原卓也、 綺咲愛里、出雲 綾、前山剛久(二役)/岡宮来夢(Wキャスト)、大隅勇太 、山口祐一郎
【脚本・作詞・演出】荻田浩一
【作曲・編曲】シルヴェスター・リーヴァイ

舞台『千と千尋の神隠し』

【上演期間】2022年2・3月
【出演】橋本環奈/上白石萌音(Wキャスト)ほか
【原作演宮﨑 駿
【翻案・演出】ジョン・ケアード

参考:
・『帝国劇場100年のあゆみ1911―2011』(編纂委員会, 東宝株式会社総務部 編 東宝, 2012.12)
・TOKYO ART&LIVE CITY:https://www.artandlive.net/
・国立国会図書館:https://www.ndl.go.jp/scenery/column/tokyo/teikoku-gekijo.html
・本の万華鏡:https://www.ndl.go.jp/kaleido/entry/5/1.html
・帝国劇場リニューアルリリース:http://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS05040/02c018a8/4af6/4994/acd8/f7a4ce004e3d/20180528170542683s.pdf

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