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櫻井圭登インタビュー!浪漫活劇譚『艶漢』第四夜「スキル&レベルアップで自分をどう表現するかが勝負」

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浪漫活劇譚『艶漢』第四夜が、2020年2月16日(日)に東京・シアターサンモールで開幕する。尚 月地による大人気漫画「艶漢」を原作とした舞台シリーズも、ついに4作目。シリーズ通して柳腰の美少年・吉原詩郎役を演じてきた櫻井圭登に、本作への意気込みや詩郎への想い、さらにはこれまでの稽古場でのエピソードまでたっぷりと語ってもらった。

――歌謡倶楽部『艶漢』も入れると、櫻井さんが詩郎を演じるのは6度目になりますね。

こうやってシリーズ化して、演じ続けられることは決して当たり前のことじゃないんだなって、年齢を重ねるごとに感じています。本当にありがたいことですし、その分、今まで支えてくださったファンの方、『艶漢』を好きで観てくださっている方、初めて飛び込んで来てくださる方に今まで以上のものをお届けしなければいけないなと、責任も感じています。役者としてとても貴重な時間を過ごさせていただいているので、『艶漢』に恩返しができるように、全力で臨みたいと思っています。

――気がつけば、初演から4年が経ちますね・・・。

4年も経ったんですか?うわ~、早いですね(笑)。

――その間、櫻井さんご自身も様々なご経験を重ねてこられましたが、詩郎という役に対するご自身の中での変化は感じますか?

変化はありますね。初演(第一夜)の時は、原作に自分が寄っていこうという考えがあったんですが、第二夜あたりからは、どちらかというと「詩郎の中に自分に似ているところはないか」と探してきました。だからかな、最近は原作を読むと共感できるシーンがどんどん増えてきて・・・詩郎にリンクしていっているのを自分でも感じています。なんて言うんだろう、自分の心の奥深くにあるものを詩郎が表現してくれる感覚というか・・・。そういう意味でも、大切な役だなと改めて思います。

――リンクというのは、どういうところに感じるのでしょう?

詩郎は感情を表現するのが苦手なんですが、僕もそういう面では不器用なんです。だからこそ、抱えている葛藤や苦悩ということは似ているところだなって思います。作品を通して成長していく詩郎に勇気づけられるし、僕自身も一緒に成長できているように感じるんです。

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――以前、初演の頃は演出のほさかようさんから稽古で「色気がない」と指摘されたと伺いましたが、今ではすっかり色気たっぷりですよね。櫻井さんご自身は、「色気」をどのように意識されてきたんですか?

それはもう、詩郎を演じるにあたっては、色気は絶対に必要なので(笑)!でも、僕自身は自分に色気があると思ったことがないんですよ(笑)。なので、舞台上でどう見えているのかは、未だに不安ですね・・・。僕、『艶漢』のDVDは自分では観れないんです。脱いでる自分ってどんなんだろうって思うと・・・もう絶対観れない(笑)。ほさかさんは「どんどん色気が出てきた」と言ってくださっているんですが、もしそうであるのなら、周りの方が僕の色気を引き出してくれているんだと思います。皆さんに感謝ですね。

――役者としては、櫻井さんご自身ではこの4年でどのような変化があったと思われますか?

ここが変わったという明確なものがあるわけではないですが、ありがたいことに、この4年間、いろいろな現場を経験させていただいていて、そのすべてが僕にとって大きな財産になっています。いろいろな作品の、いろいろな欠片が集まって、今の自分があると思っていますし、だからこそ演劇はおもしろいとも思います。現場が変われば、そこでまた学ぶことがたくさんありますし、いろいろな役者さんと出会うことで感化されています。その一つ一つが、僕の宝物です。

――とてもいい関係が伺える山田光路郎役の末原拓馬さん、吉原安里役の三上 俊さんとの関係性にも変化がありました?

そうですね、第一夜の頃からは全然変わったと思います。最初の頃は、僕、自分の殻に閉じこもっていたところがあったのです・・・。でも、最近は生意気にもお二人に意見を言うこともできるようになってきました(笑)。器の大きい先輩方なので、それも受け止めてくださる。だからこそ、今もこうして詩郎として立てているのかなと思います。『艶漢』のカンパニーは、すごく努力されている方ばかりなので、そういう姿を見ると僕も絶対に負けられないなと思いますし、そういう先輩方がいてくださったからこそ、自分も強い思いを持って挑ませていただけているのかなと思います。

――今作では、ついに大太刀一平が登場します。演じられる小沼将太さんにはどんな印象を持たれていますか?

初めてお会いした時は、スタイル抜群で、顔がきれいで・・・「うわ~!」って圧倒されました(笑)。一平には、僕はクールなイメージを持っていたので、小沼さんの第一印象は真逆のように感じたのですが、できあがったビジュアルを見たら「まさに一平!」だったので、すごいなって。演じているところを観ていると、ご本人のイメージがまったく浮かばなくなってくるんですよ。なので、きっと皆さんの想像を超えた一平を作り上げてこられると思います。早く、舞台の上にいる一平を観たいですね。

――小沼さんの他にも魅力的なキャストが増え、さらにパワーアップした作品になる予感がしますね。

演出家のほさかさんは、絶対に妥協しない方なので、稽古最終日まで僕らの持てるものを引き出そうと全力を尽くしてくださると思います。僕自身もまだまだ見えていない景色があると思いますし、もっともっと色気も出せるんじゃないかなとか思っています。でも、大変だからこそ『艶漢』だとも言えるので(笑)。最後まで怖がらず、みんなでぶつかり合って作品を完成させたいと思います。

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――ちなみに、これまでの印象的だった稽古場での出来事は?

詩郎には必ず脱ぐシーンがあるのですが、稽古場で“いつ脱ぐか”が、僕の中で大きなポイントなんです。僕は初演から出させていただいているので、新しいキャストの方たちに『艶漢』の世界観を伝えなければ、という使命を感じていまして・・・。それを伝えるには、まず「脱ぎ」じゃないか、と。だから、毎回いつ脱ぐのかを自分なりに決めているんです。大抵は全体稽古が始まった日に脱ぐようにしています。稽古終盤で突然脱ぎはじめたら、きっと初参加の方々はびっくりされてしまうと思うので(笑)。

――櫻井さん自身も、脱ぐことでスイッチが入るのでは?

ああ、それはありますね。脱いだ時が、詩郎スイッチが一気に入る瞬間だと思います。

――「脱ぐ」といえば、毎回、体作りにも相当な努力をされているとお聞きしました。今回の体作りは?

実際に脱ぐシーンがあるのかは、観ていただいてのお楽しみですが、きっと脱がされるような気がしているので、脱ぐ準備はしっかりしておきます(笑)。

――実際にはどれくらいの期間で身体を作るんですか?

僕は、早くからスタートすると続かないタイプなので、だいたい本番の1ヶ月前から一気にスタートして、公演中も千秋楽まで作り続けるタイプです。だから、稽古が始まったらラーメンは絶対に食べられません(笑)!

――本作では原作での人気も高い「水劇」のエピソードが描かれます。舞台化は不可能ではないかとも思われたエピソードですが・・・。

僕も、どう表現するんだろうと思いました。でも、きっとほさかさんが素敵に演出してくださるので、楽しみにしていてください。ほさかさんは役者の意見もたくさん聞いてくださる方なので、僕らもどんどん意見を出していきたいと思います。

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――原作の尚先生も、この舞台化を大変喜び愛してくださっていますよね。尚先生とこれまで交わした言葉で印象に残っていることはありますか?

僕、人見知りなもので、尚先生とあまりお話しできていないんですよ。お会いすると緊張してしまって・・・。尚先生は、舞台の千秋楽の打ち上げの時に、毎回絵を描いてくださるんですが、僕、その絵のタッチで尚先生が考えていることが分かるようになってきたんです!

――それは、すごい!

前回の公演でいただいた絵には、詩郎と僕が向かい合わせで描かれていたんです。それを見た時、僕と詩郎がリンクしてきたことに尚先生が気づいてくださったのかなと思いました。尚先生は、いつも全通してくださるんですよ。原作者の方がそれほど愛してくださるなんて、なかなかないことだと思うので、僕も恩返しをしていきたいと強く思っています。

――ところで、シリーズを重ねるごとに櫻井さんの中で課題が増えたり、変わったりしたことはありますか?

変わってきていますし、増えてもいますね(笑)。第三夜の時に、初演の頃にほさかさんが指導してくださったことが「あ、そういうことだったんだ!」と分かった瞬間がすごく多かったんです。ほさかさんがおっしゃっていたことは大切なことだったんだと改めて実感できたので、第四夜ではさらにいろいろな面でスキルアップして、レベルアップした自分をどう表現するかが勝負だと思っています。

――ちなみに、第三夜の時は、どんなことを一番の課題にしていたんですか?

第一夜から共通して言えることですが、お客様に「原作の詩郎がステージにいる」と思ってもらえるように、体作りから、詩郎というキャラクターにどこまで追いつけるかが、課題の一つでした。詩郎は「美の結晶」なので、追いつくのはなかなか難しいのですが(笑)。第四夜でもそれは目標です。さらにきれいになりたいと思っています。

――最後に、櫻井さんにとって『艶漢』の魅力とは?

原作のファンの方、舞台を観にきてくださる方、それからキャストにとってもそれぞれ、美学を感じるところは違うとは思いますが、僕は『艶漢』の世界で描かれる人間味や心の奥深くをさらけ出すような表現を“美しい”と感じます。でも、本来美しくないかもしれないことが、これほどまできれいな世界として目に映るのは、尚先生の繊細なタッチの絵があってこそだと思います。舞台でも同じことを感じていただけるように、細かい部分まで自分自身で作り上げていかないといけないなと。舞台で細かな表情まで観せるのはすごく難しいことだとも思いますが、繊細に作っていきたいです。感情の揺れや、ふとした視線にも注目していただきたいと思います。

――改めて第四夜、楽しみにしております。

『艶漢』を愛してくださっている皆さんの想像をさらに超えた作品を作り上げられるよう、そして、これからも愛していただけるよう、愛を持って、感謝の気持ちを忘れずに作品作りに臨ませていただこうと思っています。これからも、応援よろしくお願いいたします!

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◆公演情報

浪漫活劇譚『艶漢』第四夜
2020年2月16日(日)~3月1日(日) 東京・シアターサンモール

【原作】尚月地『艶漢』/「ウィングス」連載中(株式会社 新書館)
【脚本・演出】ほさかよう(空想組曲)
【企画・制作】CLIE

【出演】
吉原詩郎役:櫻井圭登、山田光路郎役:末原拓馬(おぼんろ)、吉原安里役:三上 俊、
大太刀一平役:小沼将太、鏡湖役:岡田あがさ、虹海役:松島志歩、花魚役:青木志穏、
漁火役:芹沢尚哉、水稚役:坂下陽春/潮見役:加藤良輔
Performer:北村 海、坂本和基、大石 樹、森 陽菜

【公式サイト】http://www.clie.asia/adekan/
【公式 Twitter】@clie_seisaku

(C)尚 月地/新書館
(C)尚 月地・新書館/幻灯署活劇支部

            

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