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『監察医 朝顔』で注目!劇団プレステージ・きづきインタビュー「嘘のない役者でいたい」

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「きづき」という名前に見覚えがあるだろうか?演劇ファンの方には、劇団プレステージの城築創として、印象にある方が多いだろう。ほんわりと柔らかそうで、身長155cmの小柄でなんか個性的な青年は、2019年3月に「城築創」から「きづき」へと改名した。

今年に入って、2019年7月期のフジテレビ月9ドラマ『監察医 朝顔』に出演するなど、映像で彼の姿を見かけることがぐっと増えた。そして、所属する劇団プレステージは6月から新体制となる大きな変化を迎え、9月末から第15回公演『大地からのレラ!』を行う。

新しい「きづき」の“今”を、ドラマと舞台、二つのフィールドを通して聞いた。

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――劇団プレステージ、TVドラマ『監察医 朝顔』やCMなど、活躍の場が広がるきづきさんですが、3月に城築創さんから現在のきづきさんに改名されましたよね。これはどういった経緯だったんですか?

これは僕の知らないところで起こった、すごいご縁で実現したことだったんです・・・(笑)。僕が所属している劇団プレステージがやっているラジオの構成作家さんが、福山雅治さんのラジオも手掛けられていまして。その方と、年明けぐらいにプライベートで一緒に飲むことがあったんです。ちょうど、仕事のことでいろいろ考えていた時期だったので、相談したところ、改名した方がいいなって言われて。

そうかあ・・・と思っていたら、僕らのラジオのある回で、突然「大物からメッセージが届いています!」と言われて、メッセージを聞かされたんです。それがなんと、福山さんからの改名提案で。どうやら、知らないうちに福山さんのラジオで僕の改名企画をやってくださっていたようなんです(笑)。僕、福山さんとお会いしたこともないんですけど・・・僕のプロフィールとか、昔劇団公演やっていたアンケートの答えとかを参考にしながら「どうやら割とポップな男らしいぞ?」という判断から提示していただいていたのが、ひらがなの「きづき」とカタカナの「キヅキ」でした。ひらがなの柔らかい感じがいいなあと思って、そのラジオの中で「変えます!」と改名を決断しました。そんな、皆様のご厚意でいただいた名前です。

――すごい展開の上で、「きづき」さんが誕生していたんですね!ちなみに、その後福山さんとはお会いに・・・?

それが、福山さんに直接会ってはいけないという暗黙のルールがあるんですよ(笑)。同じく福山さんに改名してもらった劇団員の秀光(改名前は高橋秀行)は、一緒にやっていたラジオの中で改名してもらったので会っているんですけど。「売れたら必然的に会える」から、それまでは自ら会いに行ってはいけないんです。

――まさか、そんなルールがあるとは(笑)。

一方的に、福山さんのマネージャーさんに伝言をお願いしたり、「よろしくお願いいたします」ってお手紙を渡したりはしているんですけど(笑)。今は「仕事」を通してお会いすることを一つの目標として、がんばっています。

――でも、改名効果がさっそく出ているのではないでしょうか?

そうですね。ありがたいことに・・・!

――2019年7月期のフジテレビ月9ドラマ『監察医 朝顔』にもご出演されていて、いい味を出していらっしゃいます。

ありがとうございます。監督とは昨年CSで放送された『記憶』というドラマでご一緒していたり、プロデューサーの方が劇団プレステージの公演を観てくださっていたりというご縁がありまして・・・。こんないい役をいただけるとは思っていなかったので、本当に感謝です。

――『監察医 朝顔』というドラマについて、きづきさんはどんな魅力を感じていますか?

「監察医」を題材にしていますが、死因解明・・・謎解きではなく、死因を解明することで救われる遺族の心や、遺された人たちがどう前向きに生きていくのか、ということにスポットを当てているところが心に残る作品だなと思っています。内容は、すべてがハッピーエンドになるわけではないので、結構現実的なんですよね。だからこそリアル。フィクションすぎないところが、より刺さるのではないかと。

――きづきさんが演じるサブちゃんこと浅井三郎は、どんな役ですか?

上野樹里さんが演じる主人公・朝顔の幼馴染で、「もんじゃ焼きさぶちゃん」というお店をやっています。結婚していて、妻の結衣(松長ゆり子)と息子が二人います。でも、8話の最後で妻が死んでしまい・・・。遺族になったと同時に、第一発見者ということで嫌疑をかけられています。

――第9話は、サブちゃん、そして朝顔にとっても非常につらい展開となりました・・・。

朝顔自身も、お母さんを亡くしてしまった過去を持っていて、少しでも遺族が救われればという思いを持って監察医の仕事をしているんですが、三郎の奥さんの死は、これまでのエピソードとは少し違い、朝顔にとって身近な“死”であり、遺族も朝顔にとって身近な存在となります。これを朝顔がどう受け止め、どう成長していくのか・・・朝顔が、身近な人の死を通じてどう変化していくのか、観ていただきたいですね。

――上野樹里さんとは初共演ですが、どんな印象ですか?

お会いした時から、上野さんというよりは“朝顔さん”でした。役柄的に結構距離を詰めなきゃいけないのかなと思っていたんですけど、ただ普通に会話しているだけで、なんとなく昔から知ってたような感覚になりました。それぐらい自然に接してくださったので、本当にありがたかったです。以前から上野さんのお芝居が大好きで憧れなんですが、共演させていただいて、改めて上野さんのお芝居には嘘がなくて、それがすごく素敵で、魅力的なんだなと感じました。

――きづきさんご自身として、役作りをする上で大切にしたことは?

朝顔との関係性も大きなものですが、もう一つ「家族がいる」ということですね。僕は結婚もしたことがないので、どうしよう・・・って思っていたんです。子どもたちにどう接していいか分からなかったりもして。でも、同じ時間を過ごしていると愛着がわいてくるし、僕たちが思っているより子どもっていろいろ分かっているんだなということを知りました。

息子役の子は、小学生と生まれたての子なんですが、控室で一緒に遊んだりもしています(笑)。小学生の子とは、将棋をしたり、スマホのアプリを一緒にやったり。生まれたての子はたまに泣いちゃうんですけど、みんなでどうやったら泣き止むか試行錯誤したり、いないいないばあをしてみたり。そうしていると、経験がないのに自然と自分が「育ててきた」みたいな気持ちがわいたので、撮影をしながら役としての気持ちが培われていった感じがしますね。

――あたたかいエピソードを聞けば聞くほど、先の展開が気になってしまいます・・・!

そうなんですよね・・・。今まで楽しいシーンがたくさんあったから、妻が亡くなってしまったということが、僕自身も普通にショックで・・・。役作りとかではなく、本当に食欲がなくなっちゃったんですよ。役を通して、こんな気持ちになるんだということは、新しい発見でした。家族の偉大さと、存在の大切さを改めて認識しました。

――10話、朝顔やサブちゃんがどうなっていくのか、見守りたいと思います。

命を扱った題材なので、重い部分もあると思いますが、三郎や朝顔が死という現実に向き合う姿、成長していく姿を観ていただけたらなと思います。

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――変化といえば、きづきさんが所属する劇団プレステージも、これまで共に歩んできた仲間の退団という、大きな変化を迎えましたね。

退団したメンバーも、別に劇団がイヤになったわけではなくて、自分たちがやりたいと思うことの方向性とか、思うところがあって退団を選択したんです。だからこそ残った僕らも、劇団として一人一人の責任や人生を考えなきゃいけない時期だなと思っています。劇団の外でいろんなお仕事をさせていただく中で、世界が広がったことで自分の未熟さも見えてきました。人として、俳優として、自分も成長しなきゃいけないなと思っています。

――新生劇団プレステージとしての公演『大地からのレラ!』も、9月末から始まりますね。どんな公演になりそうですか?

ニューイヤー駅伝を目指す、社会人ランナーたちのお話になります。主人公が入った実業団は、強い選手が揃って「今年はニューイヤー駅伝にいけるぞ!」って意気込んでいたんですが、エースが怪我をしたり、主力メンバーが引き抜きにあったり、監督が消えちゃったりと、不運続きにあいます。公開されているあらすじでは、どん底の状態になった主人公が、クマに追いかけられて・・・というところで終わっていると思うんですけど・・・。

――クマ、インパクト大でした・・・。

そう、クマが・・・。ちょっと待ってください。クマが入ってくるとうまく説明できない!一回離れましょう(笑)。心が折れながらも、走る男はいろんな人と出会っていきます。少しファンタジックな要素も入ってきますが、僕がプロットや台本を読んで感じたのは、「みんなしっかり自分の人生に向き合わなければいけない瞬間がある」ということでした。100%ではないですが、今の劇プレの状況と似ている部分もあるかと思います。今回、脚本・演出の福島カツシゲさんがあて書きをしてくださっているので、どこか今の僕らとリンクしているような感覚は少しありますね。

――劇団プレステージであて書きは、初めてでは?

そうですね。今回は、劇団内オーディションはやらないということになりました。福島さんには、今まで何度もお世話になっていますが、脚本・演出をどちらもやっていただくのは僕が入団してからは初めてなので、楽しみです。僕らをよく知ってくださっている福島さんがあて書きしてくださるから、より劇団の状態ともリンクして見えてくることもあるかもしれません・・・100%ではないですが(笑)。

――冒頭のお話にもありましたが、きづきさんは結構悩むタイプ?

悩んじゃうタイプ・・・(笑)。わりと一人で抱えるタイプだったんですけど、改名したあたりからは、人に相談すると解消されることがあると思うようになりました。だから、今は少し変わってきているかもしれません。いろんな人に相談することが大事なんだ、視野は広く持つべきなんだって気づけたことが、僕の中では大きな変化だなと思います。

――役者として、今後にどんなビジョンを描いていますか?

嘘のない役者でいたいです。『監察医 朝顔』を通じて感じたことですが、嘘がない演技からリアリティが生まれ、心に刺さる芝居ができるんだと痛感したので。でも、それって人として自分が成長していないと難しい気がしています。ないところからは持ってこられない。なので、俳優として成長するため、まずは人間として成長していかなければいけない部分がまだまだ多いなと思っています。今29歳なので、こんなことを言っているのは恥ずかしいんですが。

――今後も、きづきさんのご活躍を楽しみにしております!

まずは『監察医 朝顔』よろしくお願いします!死者と向き合うことで、日常のあたたかさや命の大切さ、生きるということに改めて向き合っていただけると思うので、ぜひご覧ください。

劇団プレステージについては、とにかく舞台を観ていただきたいです。劇団ですし、舞台が一番の活動の場なので。いろんな思いの詰まった作品になっています。皆さんの心に届けられるように、僕もみんなもがんばっていますので、

作品をお届けしますので、楽しみにしていていただきたいです。こう言うと、メッセージ性が強いの?と思われちゃうかもしれませんね・・・口調を間違えましたね・・・。結構「ザ・プレステージ」です!笑って、悩んで、笑って、奮闘して、その中にメッセージもあるぞ、という感じです(笑)。今後の劇プレに期待して、楽しみにしていただければなと思います!僕自身も、役者としていただいた役を魅力的にできるように、一つ一つのお仕事に向き合っていきたいなと思います。

◆公演情報
劇団プレステージ 第15回本公演『大地からのレラ!』
2019年9月28日(土)~10月6日(日) CBGKシブゲキ!!

【脚本・演出】福島カツシゲ
【出演】岩田玲、株元英彰、きづき、小池惟紀、向野章太郎、坂田直貴、秀光、園田玲欧奈、髙頭祐樹、長尾卓也、原田新平


◆ドラマ情報
『監察医 朝顔』(フジテレビ系)
第10話 9月16日(月・祝)夜9:00~

            

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