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「朗読と演劇とエンターテイメントの融合“朗読演劇”を楽しんで」『高瀬舟・山椒大夫』伊勢大貴インタビュー!

伊勢大貴『高瀬舟・山椒大夫』

――過去に出演した作品などとは全然違う雰囲気ですよね。

エンターテイメントという意味ではきっと一緒かな。明るい話ではないけれども、捉え方はエンターテイメントだと思うんですよね。朗読でも演劇でもなく「朗読演劇」なので、見せ方はきっとポップになるんじゃないかなあ。楽しみですよ。面白そうな試みがたくさんあるし。

――舞台上での生演奏もありますね。演奏される橋本啓一さんはジャズの方で、演技に合わせて音楽を奏でるそうですが。

うわ~、音楽に引っ張られそうだなあ。でも楽しみです!
橋本さんだけでなく、演出のキムラ真さんも脚本の神楽澤小虎さんも、僕と同じ北海道出身なんですよ。なにか通じるものがあるかもなぁ。打ち上げは北海道料理の店に行きたい(笑)

――伊勢さんにとって“舞台”とは?

伊勢大貴『高瀬舟・山椒大夫』

唯一、役として“他人の人になる”仕事なので、特別だなあと思います。歌とは全然違う。歌では「伊勢大貴」という自分の名前で人前に立つので、100%が自分だけれど、演劇は他の人の名前を借りて人前に出るので、その役としての景色が見える。違う人間になるからこそできる楽しいことが、舞台にはすごくあります。

――これからどんな舞台に挑戦したいですか?

舞台だと、ミュージカルに出たいですね!そのために今はレッスンに通っています。ダンスと殺陣とタップと英会話と・・・それを活かせる時が来るといいなあ。


――ミュージカルが好きなんですね!

僕、昔からディズニーが大好きなんですよ!ディズニーアニメは基本ミュージカルですし、大人になって東宝ミュージカルも観に行くようになってから、ミュージカルって面白いなあと思いました。
歌がうまいだけではなく、芝居しながらその役として歌いたい。そういう役者さんはたくさんいて、その方たちの表現する感動が素敵だなと思うんです。そこに注目してディズニーを見ると、ちゃんと役として歌ってる!と思います。すごいですよ。

――たしかに!ディズニーアニメのキャラクターが生きていることに違和感を感じずに観ているかもしれませんね。

違和感がないというのが一番なんですよ!最近、『ヘラクレス』というディズニーアニメを見て感動したんです。びっくりしますよ!藤井フミヤさんが主題歌を歌っているんですが、わざと少しだけ舌ったらずに歌ってるんです。うまく歌おうと思えばできるのに、すごいな~!と・・・感動しました。
ディズニーはたまに歌の部分だけ声優さんではなく歌手の方に変わるんですけれど、人が変わってもキャラクターのイメージがそのまま崩れないからすごい!ディズニーのキャスティングの人も、役に擦り合わせていく声優さん歌手の方の技術もすごいです!僕も行く先は、ああいう仕事がしていけたらなと思います。

伊勢大貴『高瀬舟・山椒大夫』

――憧れの役者さんはいますか?

今までは目標を作るのがカッコ悪い、自分は自分なんだという気持ちがあって、敢えてそういうふうに観ないようにしてきたんです。けれど最近は役者観が変わってきたのかなあ。とくに役所広司さんは見ていてすごくドキドキハラハラする。あと、樹木希林さんや劇団ヨーロッパ企画の永野宗典さんはどの役をやってもご本人に見えるのに、ちゃんとその役にも見えているというのはすごい。大竹しのぶさんも・・・放っているものが違うなと。映画『悼む人』で、大竹さんが目の見えない人の頭にぽんと手を乗せるシーンがあって、僕は本当に神様がいるんじゃないかと思いました。もう大竹さんご本人がどうとか役がどうとかじゃなく、演じているという感じもなくて、その空間そのものが圧倒的!あの空気を放つ大竹さんもすごいし、受け止めるほうもすごい。ああいうシーンを切りとれるような人間になりたいです。

――世界観や、その役として生きている人間を感じてもらえたら・・・と。

そうですね。できれば「伊勢大貴すごいな!」と思ってもらいたくない。前は逆で「伊勢くんすごいな」と言ってほしかったけれど、今は「あの役よかったね」と言ってもらえたら嬉しいかな。たぶん自分が褒められたことは自分の成果でしかないんです。役者としてすごいかと言われたら、きっと違うから。

伊勢大貴『高瀬舟・山椒大夫』

真摯な瞳には、意志の強さと役者という仕事へのこだわりが見え隠れする。今回の舞台では、相反する立場の役を演じ分ける。殺した兄、殺された弟、人買いの山椒大夫と、買われた厨子王……役者・伊勢大貴がどうそれらの役を生きるのか、楽しみだ。

◇伊勢大貴 プロフィール◇
1991年5月15日生まれ、北海道出身。2011年ミュージカル『テニスの王子様』2ndシーズンにて、氷帝学園中等部男子テニス部の日吉若役として俳優デビュー。2013年、劇場版『獣電戦隊キョウリュウジャー ソングアルバム ガブリンチョ・オブ・ミュージック』の劇中歌『カミツキ・ブレイブ』で歌手デビュー。2014年には、烈車戦隊トッキュウジャーオープニング主題歌『烈車戦隊トッキュウジャー』現在放送中「手裏剣戦隊ニンニンジャー」のエンディング主題歌『なんじゃモンじゃ!ニンジャ祭り!』を歌う。主な舞台は『時代に流されろ』(主演)、『テイラー・バートン〜奪われた秘宝』など。ウイントアーツ所属。

極上文學第9弾『高瀬舟・山椒大夫』

◇本格文學朗読演劇 極上文學第9弾
『高瀬舟・山椒大夫』◇

2015年10月9日(金)~18日(日)
東京・渋谷 CBGKシブゲキ!!
2015年10月24日(土)・25日(日)
大阪・大阪ビジネスパーク円形ホール

(文/河野桃子)

本格文學朗読演劇 極上文學第9弾『高瀬舟・山椒大夫』

作品情報本格文學朗読演劇 極上文學第9弾『高瀬舟・山椒大夫』

公演回ごとに配役が入れ替わるマルチキャスティングが見どころ。森鴎外の名作2編を若手実力派俳優たちが作り上げる。

  • 公演:
  • キャスト:天宮良、伊勢大貴、服部翼、藤原祐規、松田洋治、松本祐一、水石亜飛夢、村田充、ほか

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