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『トロイラスとクレシダ』浦井健治&ソニン インタビュー!「二人でどんな化学反応を起こせるのか、楽しみにしています!」

『トロイラスとクレシダ』浦井健治&ソニン
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『トロイラスとクレシダ』浦井健治&ソニン

――『トロイラスとクレシダ』には実力派の俳優さんたちもたくさんご出演されます。

浦井:今回は文学座の方たちとも共演させていただくのですが、演劇界を牽引している劇団の一つですし、その文学座を代表する方たちとご一緒出来るのでとても楽しみです。本当の意味で自由にやらせていただけるとも感じていますし、僕たちが鵜山さんに望まれているであろう“化学反応”をどう起こしていけるのか、胸をお借りするつもりでぶつかっていきたいですね。こんなに光栄なこともなかなかないですし。
この戯曲には親子間、兄弟間といった“家族”のエピソードもたくさん描かれていますので、父上や兄上に対して、稽古場で勢いやある種の吹っ切れた感覚も持ちつつ、関係を作っていけたらと感じています。

――製作発表ではトロイラスの父・プライアム王役の江守徹さんから「新人のつもりで頑張ります」というお茶目なお言葉も出ていましたね。

浦井:あのお言葉は凄かったですね。

ソニン:私、どうしようかと思いました(笑)。

浦井:製作発表の後に改めて江守さんにご挨拶をさせていただいたら、僕の目を見てにこっと笑って下さって…「父上~!」って(笑)。

――クレシダは男性陣を“翻弄”していきますよね。ご自身はいかがですか?

ソニン:おっと、そう来ましたか(笑)。うーん、翻弄したり翻弄されたり…どっちの面も持っているかもしれないですね。Uh…

浦井:上手い!最後は英語になってるし!(笑)。

ソニン:実は私、昨日までニューヨークにいたんです。

――『嵐が丘』の千秋楽が終わってすぐ?

ソニン:そうなんですよ。ちょうどセントラルパークでシェイクスピアの『テンペスト』が上演されていまして、それもしっかり観てきました。ちなみに私、とても素朴な疑問で、どうしてこの作品のタイトルは『トロイラスとクレシダ』なんだろう、ってずっと考えているんです。と言うのも、例えば『ロミオとジュリエット』のように、恋人たちの物語のみが進むという展開でもなく、トロイ戦争のこと、政治的なこと…いろいろなエピソ-ドが絡んでくる戯曲ですよね。シェイクスピアはどうして二人の名前をタイトルにしたのでしょうか。
クレシダ…に限らず、女性って周りの環境に順応するのが男性と比べて早いと思うんです。それは生きるために必要な術(すべ)かもしれない。環境を否定せず、順応しながら生き抜いていくというクレシダの生き方は自分と共通するところかな、とも思います。
女性の方が恋愛や生き方において、“正義”とかをあまり考えず、どちらかというと本能重視で動くような気もしますね。クレシダだけの場面を見ると「うーん、ちょっとこの人大丈夫?」と思ったりもしますが(笑)、そこにきちんと肉付けをして、ご覧になった方が「分かる!」と言って下さるような、筋の通る役にしたいです。

『トロイラスとクレシダ』ソニン

関連動画:<独占>浦井健治に直撃!第22回読売演劇大賞<最優秀男優賞>受賞コメント

――『トロイラスとクレシダ』は『ハムレット』と『十二夜』の翌年に書かれたとも言われています。そのためか、いろいろな作品のテイストが混ざっている様に感じました。

浦井:『ヘンリー五世』と『ハムレット』の間に完成したって説もあるようですね。『トロイラスとクレシダ』はシェイクスピア作品の中でも上演回数が少ない分、新鮮な気持ち…ある意味先入観のない状態で純粋に舞台を楽しんでいただけるのではないかと思います。例えば街を歩いているご夫婦がふと看板を見つけて「へえ、観てみようか」と劇場に入って「面白かったね、これもシェイクスピアなんだね」と満ち足りた気持ちで日常に帰っていく…それが成立する作品なのかな、と。
演出の鵜山さんも、今だからこそ“料理”のしがいがある!と仰っていますし、上演回数が少ない作品だからこそ、新しいものをこのカンパニーで創っていけるのではないかと思っています。

ソニン:戯曲を読んで、悲恋でもあるし、戦争を描いてもいるし、ちょっと笑える場面もあったりしつつ、書かれている台詞がとても美しい…本当にシェイクスピアのいろいろな要素の良いところ取りとも言える作品だと感じました。これは役者も熱くなれます!

浦井:確かにこの作品に関しては、演じる側もシェイクスピア作品ということでガチガチになるのではなく、“楽しむ準備”をしてから世界に飛び込むことが大切なのかもしれません。

関連動画:<超貴重>浦井健治が『アルジャーノンに花束を』を熱唱!読売演劇大賞贈賞式

――では最後に、お二人からのメッセージをお願いします。

浦井:今回、僕はとにかくガチガチに考えすぎずに稽古場に立てればと思っています。その場の空気感や皮膚感覚を大切にトロイラスとして存在出来ればと。演劇界の大先輩方とご一緒させていただけますので、あらゆることに丸裸の状態でぶつかっていきたいです。
『トロイラスとクレシダ』はシェイクスピア劇ではありますが、充分現代に通ずる作品でもあります。身近な…自分たちの物語としてお楽しみいただけると思いますので、ぜひ難しいものと考えずに、劇場にお越しいただければ嬉しいです。

ソニン:素晴らしいカンパニーだということは、キャストをご覧になればすぐお分かりいただけると思います。出演者の一人ではありますが、鵜山さんがこの『トロイラスとクレシダ』をどう“料理”して下さるのかが本当に楽しみです。共演者の皆さんや鵜山さんのことを信じて、どーんと身を任せるつもりです。感謝の気持ちを忘れず、のびのびと参加させていただきます。劇場でお待ちしています!

昨年は5本の舞台に出演し、第22回読売演劇大賞では最優秀男優賞を受賞した浦井健治と、ニューヨーク留学からの帰国後、精力的に舞台に挑むソニン。今、演劇界が最も注目していると言っても過言でない二人が挑戦するのが“異色”のシェイクスピア作品『トロイラスとクレシダ』だ。

インタビュー時に言葉を選びながら真摯に答えを探す浦井健治と、時に感覚的になりながら、作品や役への情熱を懸命に語るソニン。二人の姿に戦争と恋の狭間で悩むトロイラスと、周囲の男性たちを翻弄しながらしなやかに生きるクレシダの姿がすでに重なって見えた。

製作発表やその後のコメントで、演出を担当する鵜山仁をはじめ、多くの出演者から「現代に通ずる」というキーワードが発せられた本作が、2015年の夏に私たちにどんな矢を放つのか…その時を楽しみに待ちたい。


舞台『トロイラスとクレシダ』は2015年7月15日(水)~8月2日(日)まで東京・世田谷パブリックシアターにて上演。東京公演終了後は石川、兵庫、岐阜、滋賀にてツアー公演が行われる。

『トロイラスとクレシダ』浦井健治&ソニン

☆浦井健治とソニンから、エンタステージをご覧の皆様にメッセージ!動画もお楽しみください!

ヘアメイク:氏家恵子、たなべこうた
スタイリスト:宮崎智子(浦井健治)
(浦井さん衣装)
Tシャツ¥7500 KATHARINE HAMNETT LONDON 03-5784-3327
パンツ\14000 MORGAN HOMME 03-3770-1733
シューズ\19000 KATHARINE HAMNETT LONDON 03-5784-3327
ジャケット スタイリスト私物

            

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