あきらめるのは早過ぎる!? チケット入手法基本ガイド【前編】


「観に行きたい舞台はあるんだけど、チケットが即日完売で手に入らない」「公演の情報を知った時にはもうチケットがなかった」…ふだんなかなか劇場に足を運べない人にとって、一番のハードルがこの「チケット入手」。人気公演では「1か月公演がすぐに完売」ということもよくあり、これまで何度も涙をのんだことがある…という人も多いのでは?

しかし、ちょっと気をつけていれば、人気公演でもチケット入手の可能性がグッと高まってくるもの。今後気になる公演があるという人や、今度こそお目当ての舞台に行きたい! という人のために、チケット入手法の基本をおさらいしておこう。

12月21日から一般発売となるのはこちらの舞台!野村萬斎主演『薮原検校』

その1 プレイガイドの先行発売をチェック

演劇のチケットの場合、ほとんどの人が「イープラス」「チケットぴあ」「ローソンチケット」といったプレイガイド経由でチケットを買うことになるだろう。
一般発売の日にこれらプレイガイドで購入…というのが通常だが、電話やネット予約が殺到する一般発売は公演によってはかなりハードルが高くなる。なので、できれば購入対策はそれまでにスタートしたい。

これら代表的なプレイガイドでは、人気公演で「プレリザーブ」などの優先予約を行うことが多々ある。多くはサイトなどで告知されるため、まめにチェックするか

・プレイガイドの発行するメールマガジン
・公演主催、劇団の発行するメールマガジンなどがあればそれも

これらを購読しておけば、チケット入手の確率がかなり高くなる。また、チケットぴあの場合はクレジットカード「ぴあカード」会員限定のプレリザーブを行うこともあるので、ぜひチェックしておきたい。

その2 いろいろな「優先予約・販売」を利用

優先予約販売はプレイガイドだけでなく、他にもいろいろなパターンがある。

(1)劇場のメールマガジン購読者対象など、公演が行われる劇場のユーザー向け優先予約
(2)出演者のファンクラブ・後援会会員向け優先予約
(3)クレジットカード会員向けの優先予約

(1)は都内でもあるが、郊外や地方公演が行われる劇場で多い印象。また、一般発売でもプレイガイドでなく劇場販売が意外な穴場という場合もあり、諸々の先行予約で玉砕した場合は、劇場販売があるかどうかチェックしておきたい。

(2)はファンクラブや後援会の会員向けに、一般発売とは別の予約方法がアナウンスされることが多い。友人知人にファンクラブ会員がいないか聞いてみるのも手だろう。
ちなみにこの「後援会」向けチケットがかなりの比率を占めるのが宝塚歌劇。退団後に演劇公演に出演する場合も、後援会向けにチケット販売が行われることが多い。宝塚ファンの知人がいたら一度聞いてみよう。

宝塚歌劇の公演情報はエンタステージでご確認を!

(3)は大抵、クレジットカード明細と一緒に送られてくる冊子に掲載されている。「優待公演」となり日程が限られていることも多いが、チケット代自体も一般発売より割引価格が設定されていることが多い。ふだんあまり読まないで捨てている…という人は、一度情報欄をチェックしてみよう。

また、歌舞伎の場合は「松竹歌舞伎会」というシステムがあり、入会者にはクレジットカードが交付。年会費3240円がかかるが、チケットの優先予約やポイントが貯まるシステム、松竹グループの映画館が割引になるさまざまな特典がある。歌舞伎をよく観に行くという人にお得なのはもちろんだが、ポイントは歌舞伎だけでなく、松竹主催の舞台公演にも優先予約が適用されることがあるということ。新橋演舞場や日生劇場などの公演の場合は主催を確認してみよう。

日生劇場で来年2月から上演されるのがこちら!鹿賀丈史&市村正親『ラ・カージュ・オ・フォール』

その3 追加公演をチェック

優先予約も一般発売もダメだった…それでも! 諦めるのはまだ早い。公演によっては、一般発売の状況を見て追加公演を設定することがある。

大抵公式サイトなどで発表されるので、「チケット取れなかったし…」と諦めて無視するのではなく、数日はメルマガや公式サイトの情報をチェックしておこう。

とりあえず、上記の方法を片っ端から試してみれば、チケットが入手できる確率は格段に上がるはず。
それでもダメだった…という場合でも、泣くのはまだ早い。当日券や、それ以外の方法を【後編】でご紹介するので、ぜひ参考にして欲しい。

チケットぴあ
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