劇団☆新感線の二大人気キャラ「五右衛門」「轟天」を大紹介!


先日会見の模様をお知らせした、2015年劇団☆新感線35周年 オールスターチャンピオンまつり『五右衛門vs轟天』。新感線きっての人気キャラクター、石川五右衛門剣轟天がW出演ということで、新感線ファンのみならず、多くの演劇ファンも「これぞ新感線版のエイリアンvsプレデター!」と、今から大盛り上がりだ。が! 中には「いやいや、誰それ?」状態の人…特に轟天は10年ぶりの復活となるので、観たことがなかったり、記憶がおぼろになっている方も少なくないだろう。ということで、『五右衛門vs轟天』を数倍楽しむために、この2大人気キャラを詳しく紹介・分析しよう!

『五右衛門vs轟天』

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サムライ魂で強気をくじく、クールなスーパー脇役・五右衛門

前作『ZIPANG PUNK~五右衛門ロックⅢ』が劇団動員記録を突破するなど、今や新感線のドル箱キャラと言っても過言ではない、古田新太演じる石川五右衛門。豊臣秀吉が天下を取った時代に実在した大泥棒で、史実では釜茹でで刑死しているが、新感線版では上手く日本を脱出し、世界各地を渡り歩いている…という設定だ。

『五右衛門ロック』(左から)森山未來、古田新太、松雪泰子、江口洋介

ヤマアラシのような髪型にド派手な着物。誰も正体を見抜けない変装術と腕っぷしの強さで、『五右衛門ロック』一作目ではアジアの孤島で南蛮人たちの野望を阻止し、二作目では欧州の小さな王国の跡目争いをおさめ、三作目では日本に戻って内乱をとどめている。ただ、演じる古田新太自身「スーパー脇役」と言う通り、五右衛門は意外と事件の矢面には立たない。持ち前の反骨精神と道理を見抜く力で、助け舟を出すべき人に出し、倒すべき人を倒し、最後にちょっとオイシイ目を見て去っていく。でもそのナイスサポートぶりと、一貫して弱気を助け強気をくじくサムライ魂のブレなさが魅力なのだ。

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オロチ一族やゴローなど、歴代の新感線の名物キャラは、必ずといっていいほど「おバカ」と「女好き」がワンセット。その中でも意外と“かしこ”(古田談)で、女性との関係もクールな五右衛門は、21世紀の新感線が生んだ新しい形のヒーローだろう。古田本人にとっては「あんな布団のような衣裳と大きなかつらで、誰も立ち回りをやりたくない(笑)」というほどハードな役(実際公演中にどんどん痩せていくそう…)らしいけど、たまに見せる切れ味鋭いツッコミとドーンとした存在感は、古田の真骨頂ともいえるキャラ。今回も、老若男女もれなくスカッとさせてくれるはずです。

『ZIPANG PUNK~五右衛門ロックⅢ』(左から)三浦春馬、古田新太、蒼井優

いつの間にかヒーローになってしまう、愛すべき変態・剣轟天

その五右衛門とバディを組む剣轟天は、古田と並ぶ新感線の看板俳優・橋本じゅん最大の当たり役。モデルは『激突! 殺人拳』の千葉真一で、この元の顔がわからないほどの特濃メイクも、橋本が演出のいのうえひでのりから「明後日までに千葉真一になってこい!」と言われて、自力で考えたものだとか。

『直撃!ドラゴンロック~轟天~』

轟天の特徴を一言で言うと「変態」。女の下着を見れば興奮し、自らの欲望のためには敵も味方も見境なし。先ほど言った新感線のシリーズキャラの特徴「おバカで女好き」を極めた、どうしようもない野郎だ。にも関わらず、あざやかな徒手空拳のアクションと不死身の肉体を武器に、『ドラゴンロック』一作目では究極の奥義之書を守り、二作目では香港の巨大組織の陰謀を砕き、三作目では地球の危機まで救っている。しかし本人に正義感というものはなく、本能のままに動いたら知らぬ間にヒーローになっていた…てなド天然ぶりが、何とも憎めないわけなのだ。業界内でもファンは多く、特に宮藤官九郎はウーマンリブの公演で『轟天VS港カヲル』というスピンオフ作品を作ってしまったほど!

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演じる橋本じゅん自身は「全部いのうえさんが考えたもの」と言うけれど、古田からは「轟天はほぼあなた(橋本)だ」との証言が。おそらくいのうえが新感線のバカバカしい部分をギュギュッと濃縮させたモノを、橋本が予想以上の破壊力で体現し切った結果、剣轟天という稀代の変態キャラが生まれた…というところだろう。「50歳を過ぎてから、また(轟天に)お目にかかれるとは思ってなかった」という橋本。今回も手加減なく五右衛門を置き去りにする勢いで大暴れしてくれるはずだ。

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現時点では「轟天が五右衛門の時代にタイムスリップしてドタバタする、ネタモノと音楽モノが融合した舞台」ということだけが明かされている『五右衛門vs轟天』。おそらくは二度と実現しないであろう奇跡のタッグは、決して、決して見逃すわけには参りませんぞ!

2015年劇団☆新感線35周年 オールスターチャンピオンまつり『五右衛門vs轟天』
出演:古田新太、橋本じゅん/松雪泰子、池田成志、賀来賢人/高田聖子、粟根まことほか
作:中島かずき
演出:いのうえひでのり
【大阪】2015年5月27日(水)~6月30日(火) シアターBRAVA!
※2015年3月29日(日)チケット発売
【福岡】2015年7月11日(土)~7月20日(月・祝) キャナルシティ劇場
※2015年4月12日(日)チケット発売
【東京】2015年7月29日(水)~9月3日(木) 赤坂ACTシアター
※2015年5月31日(日)チケット発売


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『五右衛門ロック』

女は、国を救うために己を捨てた――
男は、女を守るために刀を取った――

★『薔薇とサムライ』DVD(通常版/スペシャルエディション)

『薔薇とサムライ~GoemonRock OverDrive』

お気楽!テキトー!超GOIN ! メイド・イン・ジャパン! 最狂エンターテインメント!
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『ZIPANG PUNK~五右衛門ロックⅢ』

『轟天BOX』

笑劇の格闘巨編 闘ったって 笑わせたって 「いーんじゃない!?」
★『轟天BOX』
<収録内容>
・直撃!ドラゴンロック~轟天~(1997年上演)
・直撃!ドラゴンロック2・轟天大逆転~九龍城のマムシ(1999年上演)
・直撃!ドラゴンロック3・轟天対エイリアン(2001年上演)

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(c)2008『五右衛門ロック』/ヴィレッヂ・劇団☆新感線(写真:田中亜紀)
(c)2010『薔薇とサムライ~GoemonRock OverDrive』/ヴィレッヂ・劇団☆新感線(写真:田中亜紀)
(c)2012『ZIPANG PUNK~五右衛門ロックⅢ』/ヴィレッヂ・劇団☆新感線(写真:田中亜紀)
(c)1997『直撃!ドラゴンロック~轟天~』/ヴィレッヂ・劇団☆新感線(写真:樋口裕昭)
(c)1999『直撃!ドラゴンロック2・轟天大逆転~九龍城のマムシ』/ヴィレッヂ・劇団☆新感線(写真:田中亜紀)
(c)2001『直撃!ドラゴンロック3・轟天対エイリアン』/ヴィレッヂ・劇団☆新感線(写真:樋口裕昭)

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