山田和也演出の新生『アニー』誕生!藤本隆宏、マルシアらの出演も決定


1986年に日本で初演されて以降、多くの人に愛されてきたミュージカル『アニー』が新演出で16年ぶりに生まれ変わる。2016年12月9日(金)には、大富豪ウォーバックス役に藤本隆宏、ミス・ハニガン役にマルシア、グレース役に彩乃かなみ、ルースター役に青柳塁斗、リリー役に山本沙也加が出演することも発表され、アニー役の野村里桜、会百花、演出を担当する山田和也と共に制作発表会に登壇した。

本作の舞台は1993年のニューヨークを舞台に、11歳のアニーが夢を信じて前向きに生きる姿を描いた作品。16年に渡り演出を担当したジョエル・ビショッフに代わって、2017年公演からは『ラ・カージュ・オ・フォール』『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』などの演出で知られる山田を演出に迎え、翻訳台本、振付、舞台美術、衣装も一新して新たな『アニー』がスタートする。

『アニー』制作発表会_2

山田は「(『アニー』の観客には)この作品で初めてミュージカルを観るという人がたくさんいます。だからこそ、ミュージカルは素敵だな、やってみたいなと思われる作品にしなければいけないと思っています」と本作への思いを語り、「翻訳を新しくしようと思っています。これまでの台本には、様々なアイディアが盛り込まれていますが、一度、原点に返り、様々なことを削ぎ落したシンプルなものにしようと思っています」とプランを明かした。

『アニー』制作発表会_3

この日、キャスト陣は新たな衣装を着て登場。いずれのキャストも、ゴージャスで洗練されたイメージの強い衣装で、新たな『アニー』の誕生を予感させる。難関オーディションを勝ち抜いて見事アニー役をつかみ取った野村は「すごくゴージャスで嬉しいです」、会は「着るのをずっと楽しみにしていました。思った以上にかわいくて嬉しい!」と笑顔を見せた。

『アニー』制作発表会_4

今回、大人キャストも、藤本、マルシア、彩乃、青柳、山本と新たな顔ぶれが並ぶ。約9年ぶりにミュージカルに挑むことになった藤本は「ワクワク感よりもドキドキ感を強く感じています。ミュージカルはもうできないと思っていたんですが、『トゥモロー』の歌詞にあるように、希望を持っていればチャンスがあると思い、3年ぐらい前から歌のレッスンを受けてきました。そして今回、このオファーをいただけてご縁を感じています」と振り返った。そして、ウォーバックスという役柄については「(これまで演じた俳優の中で)一番若いんですが、 若いなりに良いところも悪いところも出して演じていきたいと思います」と熱くコメント。

彩乃は「2016年バージョンを拝見して、子どもたちが歌い踊る姿に胸が熱くなりました。そして、一挙手一投足に歓喜している(観客の)子どもたちを観て、いつか出演できたらいいなと思っていたので、今回いただいたこの役を大切に演じていきたいです」と出演を喜ぶ。

『アニー』制作発表会_5

青柳も「(自分が出演できることが)まさかの一言。今の今まで半信半疑でここまで来ましたが、この場に立ってやっと実感しました(笑)。今は稽古に入るのが楽しみです」と噛み締めつつ、「体を動かすことが好きなので、今までにないアクロバティックなことも入れられたら」とダンスが得意な青柳ならではの意気込みを明かした。また、山本は「『トゥモロー』が大好きで、辛いことがあると歌っています。日ごろから口ずさんでいた曲のミュージカルに出られることにご縁を感じます。憎めるような、でも憎めないチャーミングなリリーができたら」とアピール。

『アニー』制作発表会_6

マルシアは「新しいからこそ、キャストはやりたいことをとりあえずやっちゃおうと。新しいからこそ作り上げていけること、そこで生まれることもいっぱいあると思います」と、新たな演出に期待を覗かせた。

『アニー』制作発表会_7

2017丸美屋食品ミュージカル『アニー』は、2017年4月22日(土)から5月8日(月)まで東京・新国立劇場 中劇場にて上演される。その後、大阪・宮城・愛知・長野を巡演。日程は以下のとおり。

【東京公演】2017年4月22日(土)~5月8日(月) 新国立劇場 中劇場
【大阪公演】2017年8月10日(木)~8月15日(火) 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
【宮城公演】2017年8月19日(土)~8月20日(日) 東京エレクトロンホール宮城
【愛知公演】2017年8月25日(金)~8月27日(日) 愛知県芸術劇場 大ホール(愛知芸術文化センター)
【長野公演】2017年9月3日(日) サントミューゼ大ホール(交流文化芸術センター)

(取材・文・撮影/嶋田真己)

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