ミュージカル『RENT』の舞台へ!NYイーストヴィレッジ探訪レポート


7月2日(日)に東京・シアタークリエで開幕を迎えるミュージカル『RENT』。舞台となったのは、1989年から1990年にかけてのニューヨーク・イーストヴィレッジです。今でこそオシャレな街として知られていますが、当時は、麻薬売買などの犯罪や暴動が頻発する治安の良くない街。そして、安い家賃を求めてアーティストたちが集う街であり、まさに『RENT』そのものの世界だったのです。その『RENT』の街、イーストヴィレッジに行ってみました。

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マークやロジャーが住んでいたのは、廃ビルのような建物の中の一室、古いロフトとして描かれています。今となっては、街は様変わりしてしまったのであまり名残はありませんが、彼らが住んでいた建物は、写真のようにパイプが壁を伝っているようなビルだったんでしょうね。

ニューヨーク・イーストヴィレッジ

そんな彼らのロフトの周辺、いつも通る道は、レンガ造りのビルとビルの間に挟まれた細い路地だったのではないでしょうか。まさにイメージ通りの道を発見。こんな道を、夢を追う仲間とともに毎日歩いていたのかな、と想像が膨らみます。

ニューヨーク・イーストヴィレッジ

劇中で、マークやロジャーは家賃(RENT)を滞納したばかりに、クリスマスイヴに暖房を止められてしまいます。よくニューヨークの冬の映像などで、道路から水蒸気がもくもくと立ち上る様子を目にするかと思いますが、あれは、各ビルに送られる室内暖房用の蒸気でもあるんです。もちろん、イーストヴィレッジでもそれを目にすることができました。マークやロジャーも暖房を止められた際、この蒸気を羨望の眼差しで見ていたんでしょうね。

ニューヨーク・イーストヴィレッジ4

当時のイーストヴィレッジは、若手のアーティストたちが多く集う街。『RENT』の中で、マークは映像作家、ロジャーはミュージシャン、モーリーンはパフォーマンスアーティストとして描かれています。そんな若者たちが集った街の面影は今でもあり、建物の壁はグラフィティに覆われ、様々な音楽が街を包み込んでいます。街を歩くと様々な作品に次から次へと出会えるので、「次は何だろう?」とワクワクがこみ上げてくるのがイーストヴィレッジでした。

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そして、イーストヴィレッジは“Gayborhood”とも呼ばれる、LGBTにフレンドリーなエリアでもあるんです。LGBT文化の発信地として、ショップや飲食店などが軒を連ねています。『RENT』では、モーリーンとジョアンヌ、コリンズとエンジェルの愛が描かれていましたよね。

ニューヨーク・イーストヴィレッジ9

イーストヴィレッジの歴史を調べ街を歩いてみると、『RENT』の中に盛り込まれているエピソードのすべてが現実味を帯びてきます。マークやロジャーが生きたあの物語は、やはりこの街で起こっていた事なんだと感じました。7月2日(日)から東京・シアタークリエを皮切りに始まる日本版『RENT』もさらに楽しみになりますね!

ニューヨーク・イーストヴィレッジ10

◆ミュージカル『RENT』公演情報
7月2日(日)~8月6日(日) 東京・日比谷シアタークリエ
8月10日(木) 愛知・愛知県芸術劇場
8月17日(木)~8月22日(火) 大阪・森ノ宮ピロティホール
8月26日(土)・8月27日(日) 福岡・福岡市民会館

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