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窪田正孝、約6年ぶりに舞台へ『唐版 風の又三郎』で柚希礼音とW主演

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2019年2月から3月にかけて、『唐版 風の又三郎』の上演が決定した。演出を手掛けるのは、2016年5月に逝去したシアターコクーン芸術監督・蜷川幸雄の遺志を継ぎ、同年8月に追悼公演『ビニールの城』(作・唐十郎)を演出した劇団新宿梁山泊主宰の金守珍。W主演には、窪田正孝と柚希礼音を迎える。

本作は、1974年に状況劇場公演として初演。根津甚八、李礼仙、小林薫という今やアングラのレジェンドともいえる俳優たちが出演し、陶酔的な美しさと感動にあふれた舞台と評された。宮沢賢治の「風の又三郎」にギリシャ神話、シェイクスピアの「ヴェニスの商人」、さらに初演の前年となる1973年に起こった自衛隊員による「隊機乗り逃げ事件」などを織り交ぜながら誕生した民衆の「神話」ともいえる作品だ。

窪田は2013年に出演した『唐版 滝の白糸』で蜷川演出のもと唐作品に初参加。これが約6年ぶりの舞台出演となる。そして、元宝塚歌劇団星組トップスターの柚希は、芸歴20周年という節目の年にアングラ演劇に初めて挑む。

出演にあたり、窪田と柚希よりコメントが届いている。

◆窪田正孝
蜷川幸雄氏演出『唐版 滝の白糸』でアリダを演じたのが昨日のことのように感じます。あれから5年も経っているとは。再び唐版に携われることが光栄です。
風のようにやわらかく
風のように凶暴に
風のように自由に
風のようにカタチにとらわれず
唐版の戯曲を、言葉遊びに酔いしれたい。

◆柚希礼音
この度『唐版 風の又三郎』に出演させていただくことになり、身の引き締まる思いでございます。今まで出演させていただいた作品とは全然違う世界で、そして私ごとですが、来年芸歴20周年を迎え、その幕開けがこの作品になり、新人のつもりで体当たりですべてをかけて学ばせていただきたいと思っております。演出の金さんを始め、ご一緒させていただく窪田正孝さん、素晴らしい共演者の皆様からもたくさんのことを吸収させていただき、おもいっきり挑みたいと思います。
このような素晴らしい体験ができることに感謝しながら、今までの自分からもまた一つ殻を破ることができたら・・・、そして憧れのシアターコクーンで演じることができるのも楽しみです。ぜひとも楽しみにお待ちください。よろしくお願いいたします。

このほか、北村有起哉、丸山智己、江口のりこ、風間杜夫、山崎銀之丞、石井愃一、そして唐イムズを継承する六平直政、大鶴美仁音と、金守珍率いる劇団新宿梁山泊の面々など、若手からベテランまで豪華な顔合わせが実現した。

Bunkamura 30周年記念 シアターコクーン・オンレパートリー2019『唐版 風の又三郎』は、2019年2月8日(金)から3月3日(日)まで東京・Bunkamuraシアターコクーンにて、3月8日(金)から3月13日(水)まで大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演される。チケットは、2018年11月25日(日)10:00より一般発売開始。

【あらすじ】
死の花嫁を捜しにどこへ行く、オルフェ。死の魔窟は・・・死の耳はどこにある。分かっているよ。僕たちは分かっているんだ。そして、わざとこんな風な言いぶりで、何かを計っていることも。さあ、行こう、代々木のテイタンへ。死んだ恋の人を尋ねて。
東京の下町で二人の男女が出会う。精神病院から逃げてきた青年「織部」と宇都宮から流れてきたホステスの「エリカ」。二人はこの物語の中では恋人同士ですらなく、ただ、『風の又三郎』のイメージを介して結びつくもろい関係。
汚濁した世間で生きていくことができずに病院に収容され、それでも、自分を連れ去る風の少年に憧れる織部は、その面影をエリカの中に見い出す。エリカは自衛隊の練習機を乗り逃げした恋人を探す道連れとして、この純真な青年を利用する。探し当てた恋人はすでにこの世の人ではなく・・・。
ガラスのような精神を抱え、傷つきながらもひたすらに、自らの「風」である女を守ろうとする青年と、いまわしい血の記憶に翻弄させる女との、恋よりも切ないものがたり。

(文/エンタステージ編集部)

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