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井上ひさしの傑作戯曲こまつ座『きらめく星座』開幕!秋山菜津子「この時代に生きているあらゆる方に観ていただきたい」

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2017年11月5日(日)から東京・紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAにて『きらめく星座』が開幕した。井上ひさし自らが“私戯曲”と語る「昭和庶民伝三部作」の第一作として、戦争の足音が聞こえる時代、星のようにきらめく庶民たちを描いている。今回、こまつ座第120回記念公演として上演するにあたり、2014年上演時のほとんどのキャストが再集結した。

こまつ座 第120回記念公演『きらめく星座』舞台写真_2

「青空」「一杯のコーヒー」「月光値千金」など、当時の流行歌がふんだんに盛り込まれ、井上の音楽劇の代表作として愛され続けてきた本作。栗山民也の演出のもと、今回の大千秋楽で公演回数は累計500回目を迎える(こまつ座の提携公演も含む)。

こまつ座 第120回記念公演『きらめく星座』舞台写真_3

【あらすじ】
昭和15年の浅草。小さなレコード店「オデオン堂」に4人の家族と二人の間借り人が仲良く暮らしていた。しかし、陸軍に入隊していた長男の正一が脱走して「非国民の家」扱い。追手がかかり憲兵が住み込みで見張りをする始末。ところが長女・みさをがたくさんの傷痍軍人と交わしてきた文通ハガキの中から選んだ源次郎と結婚するにいたって、今度は一転「美談の家」に。ジャズ(=敵性音楽)が好きで歌謡曲(=軟弱な音楽)が好きなオデオン堂の面々と、軍歌一辺倒の婿・源次郎は何かと衝突が絶えない。戦争へ向かう世の中に振り回されて、生活の小さな喜びを大事にしてきた普通の一家の行く末は、果たして・・・。

こまつ座 第120回記念公演『きらめく星座』舞台写真_4

出演者には、2014年の公演で第22回読売演劇大賞最優秀女優賞を受賞した秋山菜津子をはじめ、山西惇、久保酎吉、田代万里生、木村靖司、後藤浩明、深谷美歩、木場勝己らが揃った。

開幕にあたり、演出の栗山、秋山、山西、田代、木場からコメントが届いている。

こまつ座 第120回記念公演『きらめく星座』舞台写真_5

◆栗山民也(演出)
3年前と同じ顔ぶれの俳優が集まった今回の稽古場は、実に豊かな時間だった。言葉が俳優の肉体に染み込んだ状態でスタート出来たので、自然に開かれていく様は、あたかも日常生活の断面をそのまま切り取ったように柔らかだ。井上さんに見せたい、聞かせたいと、心から思う。日常のニュースのなかに平然と流れる、「排除」「選別」といった言葉が人間に対して平然と使われる今の時代は、『きらめく星座』で描かれる時代と怖いほどに重なる。こういう芝居が必要ないと「排除」されるのなら、もう私たちの生活から物語や文化というものが、どこかへ葬られてしまう事になる。ちゃんと守らなくては、と切実に思う。

◆秋山菜津子
私が今までに出会った作品の中で、ベストワンの戯曲であると改めて深く感じさせられた、今日までの稽古の日々でした。何度も本作品を観ている方も、初めての方も、若い方も、演劇がちょっと苦手という方も、とにかく“現在(いま)”この時代に生きているあらゆる方に観ていただきたい。これ程皆さんにお届けしたいと願う作品は、本当に稀かもしれません。それだけの魅力と力を備えた井上ひさしさんの『きらめく星座』。私も誠心誠意、心を込めて演じたいと思っています。

◆山西惇
3年ぶりに高杉源次郎を演じられること、光栄に思います。この名作戯曲を鯛の塩焼きに例えれば、夢中で食べた3年前と比べて、今回は一口ずつじっくり味わい、残った骨からも美味しいお出汁をとっていただいた位に更に充実した稽古が出来ました。初演から30年以上を経てもなお、益々輝きを増して今の私たちの胸に迫る「きらめく」台詞の数々を、素敵な共演者の皆様と共に精一杯お届けしたいと思います。劇場にてお待ちしています。

◆田代万里生
昭和15年の浅草の人々は、いったいどんな気持ちで、どんなきらめく星座を見上げていたのか。現代の私たちは、今【何を】見上げているのか。今回の舞台は、例外なく誰にとっても自らのルーツに繋がっているのではないかと思います。井上ひさしさんの力強いメッセージをこの作品を通して精一杯体現し、人間そのものである『ピカピカの奇蹟』を、より一層輝かせることが出来ますように。数ある井上ひさし作品の中でも、自身の「私戯曲」とまで言っているほど思い入れのある大傑作。全力でお届け致します。

◆木場勝己
1992年、初こまつ座が『きらめく星座』。この時の役は、脱走兵・正一です。2009年、2014年の再演では、広告文案家・竹田慶介です。自ら語っていた台詞を聞き、聞いていた台詞を、自らが口にする、奇妙で新鮮な経験でした。そして今回も、竹田慶介です。あの「人間広告」の台詞を、長年に渡って言わせていただきましたが、オデオン堂の居候も67才。今回が最後になるかも知れません。

こまつ座 第120回記念公演『きらめく星座』舞台写真_6

こまつ座 第120回記念公演『きらめく星座』は、11月23日(木・祝)まで東京・紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAにて上演。その後、11月30日(木)に宮城・えずこホール(仙南芸術文化センター)大ホールにて地方公演を行う。

なお、東京公演では以下の日程でアフタートークショーを開催する。詳細は、以下のとおり。

【『きらめく星座』スペシャルアフタートークショー】
11月7日(火)13:00公演後
【登壇者】秋山菜津子、山西惇、田代万里生、木村靖司、深谷美歩(終了)
11月12日(日)13:00公演後
【登壇者】吉原毅(城南信用金庫顧問)「戦争の足音が聞こえる時代に」
11月21日(火)13:00公演後
いとうせいこう(作家・クリエーター)「『音楽』は人に『笑い』を連れてくる!」

【井上ひさし誕生日特別アフタートークショー】
11月16日(木)13:00公演後
【登壇者】辻萬長、木場勝己、久保酎吉、後藤浩明

※アフタートークショーは、開催日以外の『きらめく星座』チケットをお持ちの方でも入場可
※満席になり次第入場締め切り、出演者は都合により変更の可能性あり

(文/エンタステージ編集部)

こまつ座 第120回記念公演『きらめく星座』

作品情報こまつ座 第120回記念公演『きらめく星座』

昭和15年、健気にそして陽気に明るく生きようとした、星のようにきらめく庶民たちがいた!

  • 公演:
  • キャスト:秋山菜津子、山西惇、久保酎吉、田代万里生、木村靖司、後藤浩明、深谷美歩、岩男海史、阿岐之将一、木場勝己

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