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石原さとみが『密やかな結晶』4年ぶりに舞台出演!小川洋子の名作小説を鄭義信の脚本・演出で

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2018年2月に、石原さとみ主演で舞台『密やかな結晶』の上演が決定した。本作は、「博士の愛した数式」などで知られる小川洋子の同名小説を原作とし、日常が“消滅”していく島を舞台に、人間にとって“失う”とはどういうことなのかを描く。石原の舞台出演は、約4年ぶり。

脚本・演出を手掛けるのは、『焼肉ドラゴン』をはじめ、数々の名作を生み出している鄭義信。共演には、村上虹郎、鈴木浩介、藤原季節、山田ジェームス武、福山康平、風間由次郎、江戸川萬時、益山寛司、キキ花香、山村涼子、山内圭哉、ベンガルといった顔ぶれが揃った。

舞台化に向け、鄭義信と石原よりコメントが届いている。

◆鄭義信
あらゆるものを表層的に消化していくことが当たり前となった今だからこそ、演劇として上演する意義がこの作品にはあると思います。辛いことや悲しいこと、様々な記憶を抱えて生きていく人間を、人間の営みを愛おしく思える演劇作品になると確信しています。原作から戯曲にする段階で、いくつかの設定上の変更を考えていますが、設定は変えても、小川先生が小説に込められた思いを大切に、そのスピリットを変えることなく戯曲化するつもりです。

◆石原さとみ
ここ何年もずっと舞台への思いを強く持っていたので、4年ぶりに舞台に立たせていただけることを心から嬉しく思います!
実は今回の『密やかな結晶』は、原作を読み、ぜひこれを舞台化して演じてみたいと思い、お願いした作品です。ですので、特に思い入れが強く、今はただ実現していく高揚感に浸っています。記憶が消えてしまう恐怖と悲しいくらいの柔軟性、そして大切な人を守る事で抱く忘れたくない感情を、舞台上でどう感じられるのか今から楽しみで仕方ありません。
演出の鄭さんは、『焼肉ドラゴン』や『ぼくに炎の戦車を』など、作品を観客として観る度に圧倒されていました。いつか鄭さん演出の舞台に出演したいと願っていたので、今回ご一緒できることになり心から感謝の気持ちでいっぱいです。
村上虹郎さん、鈴木浩介さんはじめ、共演者の皆さんとともに早く稽古に入りたいです!

また、村上はこの石原の言葉を受け、「石原さんは僕にとっては小さい時からいつも画面の向こう側にいてキラキラしてる存在です。舞台でご一緒できるのは楽しみです」とコメントしている。

舞台『密やかな結晶』は、2018年2月2日(金)から2月25日(日)まで東京・東京芸術劇場 プレイハウスにて上演される。東京公演のチケット一般発売は、11月25日(土)より開始。なお、3月に富山、大阪、福岡を巡演予定。

【公式HP】http://hisoyaka.com/
【公式twitter】@hisoyaka2018

【舞台版あらすじ】
海に囲まれた静かな小島。この島では“消滅”が起こる。香水や鳥、帽子など、様々なものが、“消滅”していった。“消滅”が起こると、島民は身の周りからその痕跡を消去し始める。同時にそれにまつわる記憶も減退していく。
「わたし」は、この島に暮らす小説家。近所に住む「おじいさん」とお茶を飲みながら話をするのが日課という静かな毎日。おじいさんは、わたしのことを赤ん坊の時から見守り続けているが、その頃からずっと若者の容姿をしている。わたしの母は秘密警察に連行され死んだ。鳥の研究家だった父も亡くなり、おじいさんだけが心安らぐ存在だ。
この島にも、 少数ではあるが記憶が“消滅”しない人、記憶保持者がいる。彼らはそのことを隠して生活しているが、秘密警察は手を尽くし、彼らを見つけて連行する。島民が恐れる記憶狩りだ。記憶狩りが激化する中、わたしの担当編集者R氏から、記憶保持者であることを告白される。もう二度と、大切な人を秘密警察に奪われたくないと思うわたしは、R 氏を守るため、 自宅の地下室に匿うことを決意する。わたしの身を案じるおじいさんはR 氏の存在を危険視しながらも、わたしのためR氏を匿うサポートをする。
ナチスからユダヤ人を匿うような緊張の日々の中、わたしとR氏の心の通い合いは深くなっていく。R氏はわたしに、人間の生活に寄り添っていた些細なものたちがいかに愛おしいか、本来の豊かな記憶の世界へ引き戻そうとする。が、おじいさんにとってその行為は、わたしを秘密警察の記憶狩り対象者にすることに等しい。記憶を失うことでわたしが『わたし』ではなくなってしまうことを防ごうとするR氏、わたしを危険にさらさず、島の世界の道理に順応して生きることで彼女を守りたいというおじいさん。考え方は全く違うが、わたしを大切に想う気持ち、守りたいという気持ちが二人をつないでいる。

秘密警察の苦悩、R氏の抑圧感、おじいさんのジレンマ、わたしの恐怖・・・。
様々な想いを抱えた島は、「消滅」がさらに増えていく。
4人はどう生きるのか。最後に消えるのはいったい何なのか―。

(文/エンタステージ編集部)

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