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市川猿之助の演技に尾田栄一郎「君は何をやってもルフィにしか見えない」スーパー歌舞伎II『ワンピース』制作発表会見

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スーパー歌舞伎II『ワンピース』制作発表会見_市川猿之助

2017年7月25日(火)、スーパー歌舞伎II『ワンピース』再演の制作発表会見が都内で行われ、脚本・演出の横内謙介、演出・出演の市川猿之助、松竹株式会社副社長・安孫子正が出席した。

本作は、国内外で絶大な人気を集めるマンガ「ONE PIECE」の世界と四代目市川猿之助による「スーパー歌舞伎II」が奇跡の融合を果たした歌舞伎版『ワンピース』。初演時には花道や客席を所せましと駆け回り、宙乗りや火炎、大量の水にプロジェクションマッピングなど圧巻の演出が繰り広げられ「こんな歌舞伎、見たことない!」と、「ONE PIECE」ファン、歌舞伎ファンからも絶大な支持を集めた一作。ゆずの北川悠仁が楽曲を書き下ろしたことでも話題を呼び約20万人を動員した舞台が、この度、2年の時を経て、10月6日(金)から東京・新橋演舞場にて再演となる。

出演は、ルフィ/ハンコック役の猿之助、エドワード・ニューゲート(白ひげ)役の市川右團次、ゾロ/ボン・クレー/スクアード役の坂東巳之助、サンジ/イナズマ役の中村隼人、サディちゃん/マルコ役の尾上右近、ナミ/サンダーソニア役の坂東新悟、エース/シャンクス役の平岳大、ブルック/赤犬サカズキ役の嘉島典俊、イワンコフ/センゴク役の浅野和之らが名を連ねている。

スーパー歌舞伎II『ワンピース』制作発表会見_安孫子正(松竹株式会社副社長)

制作発表会見ではまず松竹株式会社副社長・安孫子が挨拶。「新しい歌舞伎のスタイルを模索している猿之助さんと横内さんの力で、素晴らしい舞台を作ってくださりました。実は初日が終わった時点で、いつ再演しようかと動いておりました」と本番初日から手応えをつかんでいたことを明かし、「演舞場というのは大人が多くお越しになる劇場だったのですが、小学生や中学生の『ONE PIECE』ファンの方に多くお越し頂き、歌舞伎の面白さと『ONE PIECE』の底知れぬ魅力を改めて感じていただくことができました」と、本作の影響力の大きさを語った。

スーパー歌舞伎II『ワンピース』制作発表会見_横内謙介

続いて、本作の脚本を手がけた横内が、2年前に行われた初演時の制作発表会件について触れ「当時は『これは漫画界を敵に回してしまう恐ろしい試みであって、この船に乗ってしまった私はなんなのだろう』とウソップのような気持ちでいました(笑)」と、原作にちなんだ冗談を交えて挨拶。また、成功の要因について「もしかしたら原作者の尾田栄一郎さんの作る『ONE PIECE』の世界には日本文化の源流が流れていて、そこで歌舞伎と再会しただけなのかもしれない」と分析。歌舞伎と『ONE PIECE』の親和性をアピールした。

スーパー歌舞伎II『ワンピース』制作発表会見_横内謙介&市川猿之助

また、初演時の東京公演と大阪公演の間に内容の変更があったことを明かし「初演時の東京公演から大阪公演までの間に、別の作品という程の進化をしたと思います。じゃあ、その間に何があったのかというと、恥ずかしい話ですが、我々で『ONE PIECE』への理解を深めたということです。例えば、東京公演では、白ひげ海賊団の手下たちには歌舞伎の並びのような扱いをしていたんです。しかし、たった一言の台詞があるようなシャイン軍曹といった人物にさえファンがいることに気がつき、全ての役に名前をつけたんです。そしたら俳優たちが輝きを増して臨んでくれた」と、改めて原作に立ち返ったことを示し、「もちろん今度の再演で更に進化するわけですが、大阪・博多での上演を東京の方にも見ていただかないといけないと思っていたので、この機会がとても嬉しいです」と喜ばしそうに語った。

スーパー歌舞伎II『ワンピース』制作発表会見_市川猿之助

続く猿之助は再演の価値についてコメント。「歌舞伎というものは、名作と謳われているものも初演からその形があったわけじゃないんです。何回も繰り返し上演されてあらゆる俳優の工夫を経て、究極系の形が出てきた。素晴らしい作品を生み出す上で再演を重ねることは必要なんです」と力説。そして、「叔父の猿翁から『新作を作ることは簡単にできるが、再演を重ねるような新作を作ることは実に難しい』と常々言われていたので、常に興味本位での新作作りは避けてきました・・・。そしてこの『ワンピース』が再演になったことが全ての答えだと思っています」と、自信をあらわにした。

スーパー歌舞伎II『ワンピース』制作発表会見_横内謙介&市川猿之助

また、原作者の尾田栄一郎とのエピソードを明かし「先日、尾田先生とお話しさせていただいた時に、『君は何をやってもルフィーにしか見えない。だから大丈夫』というお言葉をいただきました。役の心さえちゃんと掴んでいれば何をやったって大丈夫という究極の教えを教わったような気がします。なので、役の心をしっかり掴んだ上で自由に羽ばたけたら」と意気込む。

今回の再演では特別公演「麦わらの挑戦」という若手キャストを抜擢したステージも開催され、ルフィ/ハンコック役を尾上右近、シャンクス役を猿之助が務める。そのことについて猿之助は「歌舞伎は役者を育てることも非常に大事なこと。主役が違うことで世界観が変わってくるので、その両方を楽しんでいただければ」と呼びかけた。

スーパー歌舞伎II『ワンピース』制作発表会見_横内謙介&市川猿之助

会見の最後には猿之助から再演での新演出の構想が語られ、「『ワンピース』の舞台の発想は、ゆずのライブステージからヒントをもらっていたのですが、幸か不幸か今年の5月、彼らの20周年のライブを見てしまい、また新たな刺激を受けてしまいました(笑)。彼らのステージで使われていた最新技術を駆使した演出をしてみたいと思っています」とニヤリ。再演では更なる進化を遂げる『ワンピース』を見ることができそうだ。

スーパー歌舞伎II『ワンピース』は、2017年10月6日(金)から11月25日(土)まで 東京・新橋演舞場にて再演となる。

(取材・文・撮影/大宮ガスト)

(文/エンタステージ編集部)

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