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歌舞伎、ロック、阪急電車・・・!劇団鹿殺し電車二部作『電車は血で走る』ゲネプロレポート!

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劇団鹿殺し電車二部作『電車は血で走る』ゲネプロレポート

2017年6月2日(金)より東京・本多劇場にて、劇団鹿殺し2017本公演~電車2部作 同時上演~『電車は血で走る/無休電車』が幕を開け、同日に『電車は血で走る』の公開ゲネプロが行われた。

2008年に初演された『電車は血で走る』は、劇団の歴史を赤裸々に描いた半ドキュメンタリー的な作品で、『無休電車』はその続編として2013年の活動休止前に上演されたもの。2017年唯一の劇団鹿殺し本公演である今回の公演は、この2作を一つの連続した作品として、同一キャストで上演する。

劇団鹿殺し電車二部作『電車は血で走る』ゲネプロレポート_2

『電車は血で走る』の舞台は大阪の鹿野工務店。そこで働く男たちは仕事のかたわら、歌舞伎、宝塚、ロック、演劇の要素をごちゃ混ぜにした劇団「宝塚奇人歌劇団」の活動を続けていたが、リーダー・鹿野武の事故死によって存続が危ぶまれる。武の葬式では手向けに公演を披露するのであったが、参列者のヒンシュクを買い、いよいよメンバーの気持ちはバラバラになっていく。

劇団鹿殺し電車二部作『電車は血で走る』ゲネプロレポート_3

そんな時、これからの劇団の進退に思い悩んでいた栗田寛(丸尾丸一郎)の前に小学校の同級生で電車好きの鉄彦(菜月チョビ)が現れる。過去を振り返りながら、忘れていた初期衝動に寛は突き動かされていくのであった・・・。

劇団鹿殺し電車二部作『電車は血で走る』ゲネプロレポート_4

本作の見どころは、「宝塚奇人歌劇団」という作品の主軸にあたる劇団が「劇団鹿殺し」と重ねられ、鹿殺しがこれまで培ってきた怒涛のパフォーマンスが純度の高い形で発揮されることだろう。

少し説明をすると、劇団鹿殺しは座長・菜月チョビと代表・丸尾丸一郎が関西で旗揚げ。東京に進出してからは団員で同居生活をしながら週6日、年間約1000回以上におよぶ怒濤の路上パフォーマンス、三ヶ月に一度の公演活動、ライブハウスでのツアーなど破竹の勢いで活動してきた、他に類を見ない劇団だ。

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本公演に際してのコメントで、菜月が「路上パフォーマンス、フレディ・マーキュリー、歌舞伎、ロック、そして旗揚げの地・関西に抱く強烈なノスタルジーのすべてがてんこ盛り」と語っていたが、本作ではその言葉どおり、団員であるオレノグラフィティの強烈なロックナンバーに乗せて、劇団鹿殺しが培ってきた唯一無二のパフォーマンスが炸裂する。

また、メンバーの脱退や、社会的な引け目、将来の不安という演劇を続ける上での困難を、みなぎるパッションで乗り越えていく様は非常にドラマチックで、ステージを感動的に盛り上げていく。

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「(阪急)電車」が本作のモチーフとなっているのも感慨深い。自分の行く末に葛藤する寛のもとに、電車に乗って現れる救世主的な存在もいれば、電車に乗るように劇団の元から去っていく者もいる。そうして寛たち「宝塚奇人歌劇団」一行もまた、熱い血をみなぎらせて電車に乗っていく。この“電車”が、分岐するさまざまな生き様のドラマツールとなっているのである。また、舞台上で、電車として表現されるファンタジックで愛らしい楽団にも注目だ。

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いつも予想の遥か斜め上をいく内容と活動で、観客に驚きと感動を与えてきた劇団鹿殺しにしか到達できなかった音楽、物語、パフォーマンス。それらが、菜月チョビや丸尾丸一郎、オレノグラフィティをはじめとする劇団員のほか、オクイシュージ、川本成、小澤亮太、美津乃あわ、今奈良孝行などの出演者によって表現される怒涛の舞台となっていた。

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劇団鹿殺しを未見の方にとっては、本作で鹿殺しの魂に触れられるだろうし、鹿殺しのファンにとっては進化を見比べられるチャンスとなるだろう。2017年唯一の鹿殺し本公演「電車2部作」を見逃すな!

劇団鹿殺し電車二部作『電車は血で走る』ゲネプロレポート_9

劇団鹿殺し2017本公演~電車2部作 同時上演~『電車は血で走る/無休電車』は、6月2日(金)から6月18日(日)まで東京・本多劇場にて、6月23日(金)から6月25日(日)まで大阪・サンケイホールブリーゼにて上演される。

(取材・文・撮影/大宮ガスト)

(文/エンタステージ編集部)

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