ミュージカル『青春-AOHARU-鉄道』2、Blu-ray&DVD発売記念イベントレポート!


2016年冬に上演されたミュージカル『青春-AOHARU-鉄道』2~信越地方よりアイをこめて~。そのBlu-ray&DVDの発売記念イベントが5月20日(土)に東京・パルテノン多摩にて開催され、出演者の永山たかし、Kimeru、高橋優太、稲垣成弥、渡辺コウジ、岩義人、神里優希、田中涼星、板垣李光人が登壇し、公演を振り返りながら楽しいトークを繰り広げた。その模様をレポートする。

司会者が呼び込むと、板垣と田中は“電車ごっこ”、神里はカップ焼きそばを片手に(!)登場し、早速会場を沸かせた。それぞれ共演する機会などはあったものの、登壇者たちが一堂に会するのは公演ぶりだという。「ちょっと楽屋でギクシャクしてました(笑)」と言いつつも、イベントは賑やかにスタート。

最初のコーナーは「路線トーク」と題し、各路線の名場面を振り返ることに。司会者が、これから流れる映像について説明していると突然、神里がむせる事態が!神里が演じた秋田新幹線は大食漢。公演の中でも常に何かを食べていたが、ここでも先ほど手にしていた焼きそばをこっそり食べていたのだった。さらに「(イベント中に)完食するので!」と宣言し、徹底してキャラを貫いていた。

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まず映像に登場したのは、永山が演じた東海道新幹線、山陽新幹線(滝川英治)、東海道本線(鯨井康介)。滝川と鯨井が運休(不在)のため、永山は「これ、クロストークできないよね、何やってるのかな?自転車漕いでるのかな(笑)?」とツッコミつつ、東海道新幹線のナンバー「遅延は1時間59分」で滝川に本番前必ずハモリ練習に付き合わされたこと、鯨井が毎日違うツッコミを入れてくれておもしろかったことなどのエピソードを披露。

また、劇中の台詞にも“滝川英治”が登場していたが、あれは台本通りであり「台本に役者の名前がそのまま書いてあるって、なかなかないことですよ!いかに滝川英治が偉大か・・・」と、運休にも関わらず滝川の話題でもちきりだった。自由度が高かったという初演組みに対し、本作で初登場となった上越新幹線役の田中が「その姿からいろんなことを学びました」と明かすと、周囲が「学ぶ人、間違っていないか?!」とざわつく一幕も。

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続いては、上越新幹線(田中)、長野新幹線(板垣)、北陸新幹線(渡辺)、信越本線(高崎翔太)のシーン振り返りへ。劇中で、板垣演じる長野新幹線へのちょっと歪んだ愛情表現を炸裂させていた高崎だが「翔太さんは、稽古とか芝居中も関係なく普通に(迫って)来ますからね」と板垣。長野新幹線の役作りについて、板垣が「原作の成長を全部表現するのは難しいと思ったので、中間ぐらいを目指しました。あと、なるべくコウジさんの北陸新幹線に寄せようと思って」と語ると、渡辺は「寄せてくれてたの?!」と驚きの声を上げていた。

北陸新幹線役の渡辺が劇中で初めて登場するシーンでは、映像だけでも会場から大きな笑い声が。さらに、渡辺が“進化の過程”を表現したシーンが流れると登壇者たちからは「生で観たい!」というリクエストが飛び出した。この“進化”、渡辺曰く「木の実をもぐ原始人の姿から、スマートフォンを扱う現代人までを表現した」とのこと(この一瞬の芝居は、誕生の瞬間が特典映像に収められているので、ぜひ!)。

そして、映像を観ながら「自分の身体をこんな大画面で観るとは思わなかった・・・(笑)」と呟いていた田中。脱ぎたがりの上越新幹線役のため、露出が多かったが「舞台で脱いだ時、どう受け入れられるんだろう・・・と思っていました」と振り返った。14歳を上裸の成人男性がいじめるという、ちょっと危ない構図も多発していたが、実際の板垣と田中はとても仲良し。

仲良し秘話として、田中が嬉しかったこととして「神戸公演の夜、皆で人狼をしようとした時に、李光人が部屋まで『涼星さん、迎えに来ました~』って来てくれた」と明かすと、それはKimeruが呼んできてと頼んだからだけだった、とちょっと残念な真実も明らかに・・・。ちなみに、Kimeruの家に板垣が泊まりにいったこともあるそうで、こちらもとても仲良し。

次の秋田新幹線(神里)、東北新幹線(石渡真修)、IGRいわて銀河鉄道(岩)、青い森鉄道(眞嶋秀斗)のシーンでは、焼きそばを食べ続けていた神里がついにトークに参加!公演中に5キロほど体重が増加したそうだが、それは舞台で食べるシーンが多かったことが理由ではなく、板垣や稲垣に「食べ物を与えられていたから」だという。岩は「なんじゃくも~ん!」の言い方を稽古場で皆が議論してくれたことや、実際にIGRいわて銀河鉄道に乗りに行ったものの、寝過ごしてとんでもないところまで行ってしまったエピソードなどを語った。

西武池袋線(Kimeru)、西武新宿線(橋本汰斗)、東武東上線(高崎の二役)のシーンでは、西武池袋線の「会長コール」が流れると会場からは自然と手拍子が。第1弾に続いての出演となったKimeruは「(前回よりも)叫んでました、身体もはりました」。一方で、西武新宿線と西武安比奈線が登場したことが「とても嬉しかったですね」と振り返った。さらに、ト書きに「盛り上げる」とだけ書かれたフリーの時間を任せられることが多かったそうで、神戸公演でコール&レスポンスが初めて決まったことと喜んだ。「今日もできるかな?」とKimeruが「返事は?!」と会場に呼びかけると、「イエッサー!」と即座に返すファン。さすがだ。

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京浜東北線(高橋)、宇都宮線(稲垣)のシーンでは「テーブルおじさんの一言に尽きる」と高橋。「日替わりで毎日稽古してましたからね」と、一際このシーンに思い入れを見せた稲垣は、神戸公演の大千秋楽で「リフレッシュ兄さん」(永山、鯨井のナンバー)の替え歌を披露したのだが、歌詞を間違えやりきることができなかった。そのことを指摘したKimeruの「ここでやります!」の一言により、“稲垣成弥緊急ライブ”が決定。さらに「せっかくだから踊りなよ!」と促された永山がキレッキレのダンスで参加し、稲垣は「リフレッシュ兄さん」改め「テーブルおじさん引退宣言」を熱唱。今回はスマホで歌詞を確認しながら歌い、無念を晴らすことに成功!

このほか、OP・EDで歌われた「繋がる青春」をテーマとしたトークや舞台裏エピソードリーク、「プレゼント」コーナー、ミニゲームなどが行われた。ミニゲームは、新幹線チームと在来線チームに分かれたチーム対抗戦(5対4になってしまうため、渡辺はどちらのチームにも参加)。あるキーワードが背中に書かれたゼッケンを身につけ、チームメイトや観客によるヒントを元に当てるというゲームだったが、ここでも、お題ワードとして出てきた「池袋の乙女ロード」を体現するなど、渡辺のおもしろさが炸裂し、会場は大盛り上がりとなった。

楽しい時間はあっという間。おのおのが集まってくれたファンへ感謝を述べる中、永山は「こういったイベントが今年もできたことを嬉しく思います。ぜひ、ミュージカルの第3弾も、皆さんの力(手はお金ポーズ)で運行できたらいいなと思います!」と締めくくった。

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ミュージカル『青春-AOHARU-鉄道』2~信越地方よりアイをこめて~Blu-ray&DVDの詳細は、以下のとおり。

◆ミュージカル『青春-AOHARU-鉄道』2~信越地方よりアイをこめて~Blu-ray&DVD
【価格】Blu-ray 9,800円+税、DVD 8,800円+税
【品番】Blu-ray ZMXH-10925、DVD ZMBH-10926
【仕様】2枚組(本編、バックステージ)
【発売元】マーベラス
【販売元】KADOKAWA

(C)青春
(C)ミュージカル『青春鉄道』製作委員会

(取材・文・撮影/エンタステージ編集部)

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