後藤ひろひと7年ぶり新作舞台『FILL-IN 娘のバンドに親が出る』制作発表会見


劇作家で演出家の後藤ひろひとが手がける新作舞台『FILL-IN~娘のバンドに親が出る~』。2017年7月に開幕を迎える本作の制作発表会見が、5月17日(水)、東京・新宿の吉本興業本社で行われ、後藤をはじめ、内場勝則、相楽樹、松村沙友理(乃木坂46)、千菅春香、池乃めだかが登壇した。

舞台『FILL-IN~娘のバンドに親が出る~』ビジュアル

本作は、内場演じる孤独な男・真下幸吉が、突然の事故で死別してしまった娘がこれまで歩んできた人生を知るため、娘が所属していたガールズバンド「スキッドマークス」に加入しメジャーデビューを目指して奮闘する人情物語となっている。なお、劇中で演奏される楽曲はシンガーソングライターの中村中が提供することでも話題を呼んでいる。

後藤ひろひと_舞台『FILL-IN~娘のバンドに親が出る~』制作発表会見

会見では、まず後藤が挨拶。煌びやかなジャケットにモヒカンという出で立ちに触れ「作・演出家が一番派手な格好をしていて申し訳ありません(笑)」と笑いを誘うと、本作について「普段は大阪に住んで活動しているのですが、内場勝則さんは関西在住で一番上手な俳優だと思っています。そんな内場さんの魅力を全国の人たちに届けられたら」と内場への期待を明かした。

内場勝則_舞台『FILL-IN~娘のバンドに親が出る~』制作発表会見

本作が演劇初主演となる内場は「今回はお芝居とともに楽器にも挑戦するのですが、楽器に触れるのは生まれて初めてで、最初ドラムを見たときは『これは家具だ』と思いました(笑)」と、とぼけてみせ「普段新喜劇ではあまり稽古をしないのですが、今回はたくさん稽古をしてすごいものをお送りできれば」と力強く意気込んだ。

相楽樹_舞台『FILL-IN~娘のバンドに親が出る~』制作発表会見

ガールズバンド「スキッドマークス」のリーダー葉月を演じる相楽は「関東出身ですが、吉本新喜劇をよく見ているので、今回内場さんとご一緒できるのがとても光栄で、楽しみです。楽器の演奏など普段私が挑戦したことのない部分もあるのですが、お芝居をしっかり作って、皆さんに楽しんで頂けたら」と述べ、池乃との共演について「一緒に舞台上でコケられれば」と語ると、後藤から「この芝居でコケる場面はないわ!」とツッコミを入れられていた。

内場勝則、松村沙友理(乃木坂46)、千菅春香_舞台『FILL-IN~娘のバンドに親が出る~』制作発表会見

同じく「スキッドマークス」のベースを担当する乃木坂46の松村は「大阪出身で小さい頃から(新喜劇を)見て育ったので、内場さんをはじめ皆さんとご一緒できるのは人生のすばらしい思い出です。少しでも力添えできれば」と謙虚にアピールし、自身の楽器については「内場さんの演奏がかっこよくて、本物のバンドマンみたいでした。早く披露したいです」と自信をあらわにした。

千菅春香_舞台『FILL-IN~娘のバンドに親が出る~』制作発表会見

今回が初の舞台出演であり、「スキッドマークス」キーボード担当の千管は「私は舞台出演が初めてなので、期待半分、不安半分という状況なのですが、音楽がストーリーに乗ってくるとみなさんの心に届く時間になっていくはず。一生懸命取り組んでいきます」と、心境を語ると、自身の楽器については「クラシックピアノは馴染みがあるんですけど、キーボードとなると勝手が違い、アグレッシブな動きもパフォーマンスとして必要なので研究のしがいがありそうです。楽器の先生からは『アゴで弾いたら』なんて言われたりもしています(笑)」とコメント。

池乃めだか_舞台『FILL-IN~娘のバンドに親が出る~』制作発表会見

公園に住んでいる謎のおじさんの役を演じる池乃は「この世界に入ったきっかけはドラムだったんですが、初舞台は無茶苦茶なリズムを刻んでしまいました。でも、内場ちゃんの練習を見ていたら、本当に上手で俺なんか足元にも及ばないなと思いました(笑)。今回も一から新人になったつもりで勉強させていただきます」と持ち前の陽気さを振舞いながら謙虚に意気込みを述べた。

舞台『FILL-IN~娘のバンドに親が出る~』制作発表会見

後藤が「関西一の俳優」と太鼓判を押す内場の主演作。音楽に乗って、笑いと感動が届けられる娯楽作になることは間違い無いだろう。最後に内場が「7月すごいものに出会えると思います。そして期待は裏切りません!ぜひ見に来ていただきたいと思います!」と力強くアピールし、会見を締めた。

舞台『FILL-IN~娘のバンドに親が出る~』は2017年7月13日(木)から7月23日(日)まで東京・紀伊國屋ホールにて上演となる。

(取材・文・撮影/大宮ガスト)

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