エンタステージ

演劇の楽しさを提案する総合情報サイト

龍真咲ディナーショー『MUSE』惜しげもないスタイルで圧倒的な歌唱力を披露

龍真咲_ディナーショー『MUSE』

元宝塚月組男役トップスター・龍真咲による、退団後初のディナーショー『MUSE』が東京・パレスホテル東京で4月25日(火)・4月26日(水)、大阪・ホテル阪急インターナショナルで5月8日(月)・5月9日(火)、開催された。

冒頭の開演アナウンスから客席を沸かせ期待が高まる中、シルエット姿で登場した龍は、年末に演じてファンを驚かせたエリザベートの「私だけに」を歌いあげる。そして振り返った瞬間、客席にはその日1番の衝撃が走ったのではないだろうか。プラチナシルバーのベリーショートヘアに黒革のホットパンツ、ニーハイガーターベルトと、ほぼ隠れていないパーフェクトボディで登場。つい昨年、宝塚人生を締めくくった男役トップスターとは思えない、すみれコードもぶっちぎりの露出度の高い衣装。龍本人はそのまま「愛の讃歌」ロックバージョンなど歌い上げるのだが、会場のどよめきは鳴りやまない。脇を締める元花組娘役の愛純もえり・元月組娘役の真愛涼歌のクオリティの高い歌唱&ダンスはもちろん、外部で初共演となる男性ダンサーとして迎えられた中塚皓平との濃厚でアクロバティックなダンスで魅せた「みつばち」など、初っ端から高いボルテージのナンバーに圧倒された。

MCでは、龍本人が「真の姿」と称する可憐な女性像を意識したワンオクターブ高い甘い声。しかしやはり見え隠れする宝塚時代からのドスの効いたトークが冴え渡り、ファンは待っていましたとばかりに、「やっぱり好き!」と呟く声がそこかしこに聞こえて大いに盛り上がる。

宝塚時代にはなかなか聞けなかった、だけど聞いてみたかった、誰しもが知っているポップスメドレー。ジュディ・オングやTRF、松任谷由実といった選曲。会場中央にはお立ち台、後方にはミニステージとあり、縦横無尽に歌いながら駆け回るファンサービスで、どこから見ても楽しめる構成がうれしかった。

会場全体が一気に龍に惹きつけられたところで、続くは宝塚時代の代表曲メドレー。『DRAGON NIGHT!!』の「DRAGONの旅」を歌い上げてはけると、続く『舞音』の「異国の雨」は会場の後ろから登場。前半とは変わり、シャンパンゴールドにストーンビジューの輝く衣装で宝塚時代を彷彿させてくれるのもうれしい。「GOLDEN JAZZ」「ブラックローズ」「Forever LOVE」「永遠」など、ポップスの雰囲気とは打って変わって情感豊かに歌い上げる龍が近づいてくると、スポットライトを浴びながら自らが光り輝いているような男役トップスター時代を思い起こさせる。

最後は龍が挑戦したいと言うミュージカルソング。『モーツァルト!』から「星から降る金」、そして「蜘蛛女のキス」を伸びやかな歌声で披露した。特にラストの『ウィキッド』「自由を求めて」は、“自分の心に嘘をつかずに 大空高く 飛び立つ・・・今”という歌詞やその躍動感が龍の今と重なり、今後の活躍への期待が募った。

アンコールでは編み上げた髪をほどきウェットヘアをかき上げながら、真っ赤な口紅に宝塚100周年運動会で輝かせたゴールドスパンコールの学ラン姿で登場し、スピード感のある「ワタリドリ」を熱唱。ただし、その美しくもかっこいい“今の龍真咲”を見て余韻に浸るファンたちを、それだけでは帰さないのが龍である。二度も終演アナウンスが流れたことで、もう終わりだろうと思い席を立ったファンたちに恒例のカーテンコールが待っていた。“家に着くまでが遠足”ならば、“もう帰ってと叱られるまでが龍のコンサート”。思わぬ“お土産”で会場を沸かせる。

締めの挨拶では「自分なりに自分らしい女性版・龍真咲を作っていきたい。今日が本当の意味の卒業」と語った龍。男役トップスター・龍真咲を追いかけたファンたちへ、“次は一人の人としての魅力に期待してほしい”という意欲的な宣言に受け取れた。これからは女性としてのセクシーでキュートな一面も開花させつつ、たまには凛とした男性的な魅力で歌い続けてほしいと強く感じた。8月には、Bunkamuraオーチャードホールにて『Ryu Masaki Concert 2017』、そして来春には帝劇『1789』への出演も発表されているだけに、今後も龍真咲からは目が離せない。

(文/馬場愛子)

(文/エンタステージ編集部)

ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 全国大会 青学vs氷帝

作品情報ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 全国大会 青学vs氷帝

パワーアップした氷帝が新青学と対峙する!

  • 公演:
  • キャスト:阿久津仁愛、青木瞭、江副貴紀、三浦宏規、井阪郁巳、小早川俊輔、武藤賢人、吉澤翼、岩城直弥、ほか
ミュージカル『ドゥ・ユ・ワナ・ダンス?』

作品情報ミュージカル『ドゥ・ユ・ワナ・ダンス?』

あなたの人生に大きなエールを送ります!

  • 公演:
  • キャスト:百田夏菜子、玉井詩織、高城れに、佐々木彩夏、妃海風、シルビア・グラブ、ほか
ミュージカル『サムシング・ロッテン!』

作品情報ミュージカル『サムシング・ロッテン!』

ブロードウェイの話題作、早くも上演決定!

  • 公演:
  • キャスト:中川晃教、西川貴教、瀬奈じゅん、平方元基、清水くるみ、橋本さとし、ほか
LADY OUT LAW!

作品情報LADY OUT LAW!

映像宇宙アクション

  • 公演:
  • キャスト:矢島舞美、味方良介、鈴木勝吾、小野健斗、松井勇歩、増子敦貴、日比美思、神尾佑
明日を駆ける 少年たち

作品情報明日を駆ける 少年たち

  • 公演:
  • キャスト:西畑大吾、向井康二、大西流星、室龍太、ほか
Sorry, no image.

作品情報グロウワーズ・ドラマ・グループ『カンポン・チュンプダ(チュンプダの村)』

シンガポールの高齢者演劇をリードする劇団が来日

  • 公演:
  • キャスト:グロウワーズ・ドラマ・グループ
無名塾 2018 『かもめ』

作品情報無名塾 2018 『かもめ』

かもめのように自由だった・・・

  • 公演:
  • キャスト:岡本舞、西山知佐、長森雅人、中山研、山本雅子、平井真軌、本郷弦、鎌倉太郎、川村進、松浦唯、大塚航二朗、十代修介、高橋星音、髙橋真悠
Sorry, no image.

作品情報お気に召すまま

思いっきりロマンティックな恋の世界へ

  • 公演:
  • キャスト:太田緑ロランス、玉置玲央、山崎薫、玲央バルトナー、岸田茜、釆澤靖起、ほか
劇団青年座 第233回公演 3組の夫婦による『ぼたん雪が舞うとき』

作品情報劇団青年座 第233回公演 3組の夫婦による『ぼたん雪が舞うとき』

立入禁止区域に取り残された夫婦の一週間を描いた物語

  • 公演:
  • キャスト:横堀悦夫、津田真澄、山野史人、岩倉高子、平尾仁、井上夏葉
スサノオと美琴~古事記~

作品情報スサノオと美琴~古事記~

  • 公演:
  • キャスト:廣瀬智紀、木村咲哉、月影瞳、折井あゆみ、彩輝なお、岡幸二郎

この記事の画像一覧(全1枚)

  • 龍真咲_ディナーショー『MUSE』

関連タグ

関連記事

トップへ戻る