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中村勘九郎「念願叶った」赤坂大歌舞伎新作は蓬莱竜太が描くリアルな人間ドラマ!『夢幻恋双紙』製作発表

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2008年9月に、十八代目中村勘三郎の“芸能の街・赤坂で歌舞伎を!”という一言から始まった「赤坂大歌舞伎」。世話物の傑作『狐狸狐狸ばなし』/松羽物『棒しばり』など、これまで歌舞伎を見たことがなかった観客を熱狂させる作品を数々発表してきた。そして、2017年4月に第5弾公演として、赤坂大歌舞伎初の新作『夢幻恋双紙 赤目の転生』の上演が決定した。1月25日(水)に都内で製作発表が行われ、中村勘九郎と中村七之助、作・演出を務める蓬莱竜太が出席した。

赤坂大歌舞伎『夢幻恋双紙』製作発表_2

本作は、愛した女を幸せにするために転生を繰り返す男を描いた話。気が弱く、ぱっとしない性格の太郎(中村勘九郎)は、隣に越してきた歌(中村七之助)に恋をする。歌の家には、寝たきりの父親と稀代のワルで酒と博打に溺れている兄の源乃助がいたが、太郎は決して歌を不幸にしないと伝え、二人は夫婦となる。

しかし数年後、太郎は仕事がうまくいかず、引きこもり状態になり、歌を苦しめるだけの存在になっていた。見かねた源乃助は「・・・そんなんで歌を幸せにできるのかね・・・」と刀を抜き、太郎を殺すのだった。次に太郎が目を覚ますと、なぜか野原にいて、歌と結婚する前に戻っていた。太郎は生まれ変わり、回りから兄貴分として崇めたてられる存在に。今度こそ歌を幸せにすると誓った太郎だったが…。

赤坂大歌舞伎『夢幻恋双紙』製作発表_3

勘九郎は、「(製作発表の)この日が来ると、いよいよ始まるぞと気合いが入ります。次は新作と言っていた念願が叶い、私が日ごろからアプローチしていた蓬莱さんが書いてくれることが本当に嬉しいです。(新作は)とんでもない物語です。事件になると思います」と挨拶。

赤坂大歌舞伎『夢幻恋双紙』製作発表_4

七之助は「父が残してくれた宝物の一つである『赤坂大歌舞伎』で、また新たに、それも新作をやらせていただけることを本当に嬉しく思っています。一生懸命、素敵な舞台にしたいと思います」と意気込みを語った。

今回、作・演出を務める蓬莱は、旗揚げより参加している劇団「モダンスイマーズ」などで活躍する新進気鋭の演出家。2009年には栗山民也演出の『まほろば』で第53回岸田國士戯曲賞を受賞している。

勘九郎は「父(十八代目中村勘三郎)が『野田秀樹さんなど同世代の作家と出会えたことを誇りに思う。お前たちもいい人を見つけられたらいいね』と言っていました。蓬莱さんは僕たちと同世代。野田さんたちとはまた違う、新作歌舞伎ができるのじゃないかと思っています」と蓬莱に作・演出を託す思いを明かした。

赤坂大歌舞伎『夢幻恋双紙』製作発表_5

そもそも、勘九郎は飲み屋で蓬莱へ依頼したそうで、蓬莱は「(依頼が)本気だとは思っていなくて、(気軽に)いいよっていったことを後悔しつつ・・・(笑)。それでいて名誉な仕事だと思っています」と語って意気込んだ。

蓬莱は、本作で初めて歌舞伎作品に挑戦することになるが「勘九郎さんから『あまり歌舞伎を意識して書く必要はない。好きに書いていい』と言っていただきました。きっと、歌舞伎に携わっている役者さんたちは、地が違うので、その力を信じて、自由に書かせてもらいました」と蓬莱らしさのある戯曲を執筆。そして「(本作では)周りが変われば人生がこんなに変わるという怖さや人間ドラマを描いています。人間ドラマが大きな主軸として、恋愛も要素としてある、ダイナミックな作品にしたいです」と本作の構想を明かした。

赤坂大歌舞伎『夢幻恋双紙』製作発表_6

さらに、勘九郎は「さすが蓬莱さん!という台詞が散りばめられているので、観に来てくださる方は“そうそう!”と(共感できるものが)表現されているでしょう。歌舞伎でも、感情や気持ちは変わらないということを教えてくれる作品です」と本作をアピール。七之助も「リアルな描写を歌舞伎にするとどうなるのか、稽古が楽しみです」と笑顔で語った。

赤坂大歌舞伎『夢幻恋双紙』製作発表_7

赤坂大歌舞伎『夢幻恋双紙 赤目の転生』は、4月6日(木)から4月25日(火)まで東京・TBS赤坂ACTシアターにて上演される。

※蓬莱の「蓬」は、点1つが正式表記

(取材・文・撮影/嶋田真己)

(文/エンタステージ編集部)

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