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安西慎太郎、松田凌、前島亜美らが問いかける「働く幸せとは?」舞台『幸福な職場』稽古場レポート

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作・演出を手掛けるきたむらけんじがプロデュースする劇団「東京フェスティバル」で、2009年の初演以来、何度も再演を重ねてきた舞台『幸福な職場~ここにはしあわせがつまっている~』が、2017年1月26日(木)より東京・世田谷パブリックシアターにて上演される。その本番を間近に控えた1月中旬、都内の稽古場を取材した。

(以下、記事内で一部配役、ストーリーに触れています)

本作は、昭和34年に蒲田にあるチョーク工場・日本理化学工業が、初めて知的障がい者を雇用した時の、実話をもとにした「お仕事」にまつわる物語。5度目の上演となる今回は、オール新キャストを迎え、さらに新たなエピソードを加えパワーアップさせている。

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公開稽古は、前日の稽古を踏まえた台詞変更の周知から始まった。きたむらからの丁寧な説明に対し、変更の意図を交えた真剣な議論を繰り返す役者たち。さらに、きたむらは役者が気にかけているシーンの返し稽古やリアリティーチェック、場面転換に必要な音響はどのくらいの長さが必要なのかなど、細かいところにまで気配りの行き届いた演出を行う。きたむらの、より良い物を目指す姿が印象的だった。

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主演には2.5次元作品からストレートプレイまで変幻自在な演技で人気を誇る安西慎太郎を迎える。安西が演じるのは、夢を諦めて父親の会社を継いだ専務の大森。聡美が自分の会社で働くことを内心あまり良く思っていなかった序盤のシーンに対して、終盤の聡美に給料を渡すシーンでは自然な笑みを浮かべる。そんな姿に、インタビューで安西が「台本を読む前は、正直ちょっと重い話なのかなと思っていたんです・・・。でも、まったくそんなことない。登場人物の思いやりが感じられて、心がほわっとする温かい話」と語っていたことを思い出して、観ていて思わず笑顔がこぼれた。

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序盤の稽古で、思わず目を奪われたのが、昨今舞台の活躍も目覚ましいSUPER☆GiRLSの新リーダー・前島亜美だ。前島演じる知的障がいを持つ15歳の少女・吉岡聡美が、人生で生まれてはじめての給料をもらい満面の笑みを浮かべるシーンや、ある出来事から聡美が苦悩して出社を拒否するが、社員と心を通わせるシーンなどが披露された。場面ごとに前島が見せる喜怒哀楽と、難しい役に対する真摯な姿勢に目を奪われた。

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そんな前島の演技に応えていたのが、舞台『瞑るおおかみ黒き鴨』などでの迫真の演技が話題となった松田凌。松田は、自分のやりたいことが出来ずに日々の単調な作業に飽き飽きしている社員の原田を演じる。聡美に対して少し距離のあった原田が、聡美の思いに感化されて心を通わせるシーンは、稽古の段階でありながら引き込まれた。

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一方、ベテラン社員の久我を演じるのは、舞台『戦国BASARA』シリーズや最近では『仮面ライダーアマゾンズ』でも注目の集めている谷口賢志。原田と久我がコミカルなやり取りをするシーンでは、谷口から、その後のつながりも考慮した提案が出されると、きたむらも笑顔で納得。稽古中、谷口は色々とおもしろいアイデアを出しているそうで、スタッフの笑いも絶えないという。真面目なテーマの作品ではあるが、ところどころで見せるクスリと笑える要素が、公開された短いシーンの中にもちりばめられていると感じた。

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さらに、聡美を見守る養護学校の教師・佐々木を馬渕英里何、大森を見守る寺の住職・谷口を中嶋しゅうが演じる。二人のベテランが脇を固める構図が、多種多様なキャリアを持つ俳優が集結する本作に、絶妙な安定感をもたらす。

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昨今、ブラック企業などの言葉が生まれ、何かと会社と働くことについて考えさせられる時代。「何のために働いているんだろう?」「幸せとは?」そんな誰もが抱くふとした思いに応えてくれる、心に優しい物語へと仕上がっていた。

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舞台『幸福な職場~ここにはしあわせがつまっている~』は、1月26日(木)から1月29日(日)まで東京・世田谷パブリックシアターにて上演される。また、一部の公演では終演後にアフタートークを開催。詳細は以下のとおり。

1月26日(木)19:00 安西慎太郎、松田凌
1月27日(金)13:00 安西慎太郎、松田凌、谷口賢志
1月28日(土)16:00 松田凌、前島亜美、馬渕英里何
1月29日(日)12:00 安西慎太郎、前島亜美、中嶋しゅう
※MC(全日)きたむらけんじ

(文/エンタステージ編集部)

幸福な職場

作品情報幸福な職場

昭和34年(1959年)ブラック企業も派遣切りもなかった時代、 とある町工場の実話をベースにした幸福なストーリー。

  • 公演:
  • キャスト:安西慎太郎、松田凌、前島亜美、谷口賢志、馬渕英里何、中嶋しゅう、ほか

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