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シェルカウイ×本場少林寺のスーパー僧侶『sutra スートラ』合同取材会

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2016年10月2日(日)まで東京・Bunkamuraオーチャードホールにて上演されている『sutra スートラ』。本作は、ダンス・演劇界で注目を浴びるシディ・ラルビ・シェルカウイが、世界で唯一認定される本家・嵩山(すうざん)少林寺の鍛え抜かれた武僧と共に創り上げた前代未聞のパフォーマンスで、今回が日本初上陸となる。初日前日となった9月30日(金)に合同取材会が行われ、主演・演出を務めているシディ・ラルビ・シェルカウイと、初演より『sutra』に出演し、『Tezuka テヅカ』にも出演をした経験を持つ少林寺武僧ファン・ジャハオが登壇し、作品に込めた想いを語った。

シェルカウイは、少林武僧の魅力をについて「武僧たちは肉体の動きを通じて、自身の精神を追求しています。そこに振付家としてダンスを追求する時の感覚と似たものを感じました。また嵩山少林寺を訪れた際には、彼らがいつも一つのコミュニティとして共存していることに感銘を受けましたね。私たちダンサーは、昼間スタジオでレッスンを共にしても、夜には個人の生活があります。ですが武僧たちは、常に一緒に規律の中で生活しているのです」と明かした。

続いてジャハオは、舞台作品へ参加について「この作品からは新しさを感じています。少林拳の伝統と西洋のダンスのコラボレートに立ち会うということは新鮮な体験ですし、ここから新しい文化が生まれたと感じます。この作品を通じて、さらに多くの人たちに少林拳を知っていただけたら嬉しいですね」と述べる。

そして、話が作品のクリエーションに及ぶと、シェルカウイは「この作品は、従来とは違う角度から嵩山少林寺の武僧を見るところから始まりました。最初は4人くらいの武僧とワークショップを始め、それが8人になり、さらに子どもの武僧が入ることで、大人の武僧を含め、自由にクリエーションできる空気になったのですね。そこへ私がオープンな気持ちで入っていき、彼らの日々の生活、動きからインスピレーションを受けて生まれたのが『スートラ』です。この作品では21世紀を生きている武僧たちを描きたいと思いましたし、少林拳をコンテンポラリーな形で表現することも可能だと考えました」と熱く説明。

シェルカウイの言葉を受け、ジャハオは「普段の修行では退屈を感じることもありますが、この舞台には、ゲーム感覚で演じる部分もあるので非常に楽しいです。もちろん普段の修行では箱を使うことはないですし、慣れないうちは箱にぶつかってしまうなど、戸惑う点も多々ありました。でも、シェルカウイさんはいつも私たちの意見をちゃんと聞いてくださいますし、なにかあればすぐ相談させていただける。だから今はまったく問題はありません」と答えた。

ジャハオのコメントに登場した箱。これには、箱の中を“人が生きている時に与えられている個人的な空間”と捉えたシェルカウイの意図が込められているという。「(箱を)一つ一つを重ねることで、壁や階段、寺院などが生まれていく。このセットは友人の美術家アントニー・ゴームリーによるものです、観客が自分自身の想像力を駆使できる余白を残しているのが素晴らしいと思います」とシェルカウイが自信を見せるセットにも、注目してほしい。

最後に、シェルカウイは「死の後にはまた生があるということ。輪廻ですね。この作品をご覧いただくと、すべてが壊れ、終焉を迎えたように思える瞬間から、また新たなものが構築されていきます。それは“生と死”というテーマに繋がっていき、物語は終わることがないのです。ぜひ、日本の皆さんにこの公演を楽しんでいただければと思います」と呼びかけ、会見を締めくくった。

『sutra スートラ』は、10月2日(日)まで東京・Bunkamura オーチャードホールにて上演。その後、愛知、福岡にて公演を行う。日程の詳細は、以下のとおり。

【東京公演】10月1日(土)・10月2日(日) Bunkamura オーチャードホール
【愛知公演】10月5日(水) 愛知県芸術劇場 大ホール
【福岡公演】10月8日(土) 北九州芸術劇場 大ホール

(文/エンタステージ編集部)

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