DAZZLE結成20周年記念公演!『鱗人輪舞(リンド・ロンド)』記者会見


2016年10月14日(金)よりDAZZLE結成20周年を記念して上演される『鱗人輪舞(リンド・ロンド)』。DAZZLEは大学のダンスサークルからスタートし、物語とダンスを融合した幻想的なステージで熱狂的なファンを獲得しているダンスカンパニー。その公演に関する記者会見が9月1日(木)に行われ、DAZZLEメンバーの長谷川達也、宮川一彦、金田健宏、荒井信治、飯塚浩一郎、南雲篤史、渡邉勇樹、高田秀文と、音楽を手掛ける林ゆうきが登壇した。

本作は、幾度も繰り返される人間の愚行を見つめながら千年の時を生きてきた人魚の物語で、二つの異なる結末を上演ごとに観客が選択する「マルチ・エンディング方式」が採用されている。音楽には、連続テレビ小説『あさが来た』やドラマ『リーガルハイ』シリーズ、映画『ONE PIECE FILM GOLD』、アニメ『ハイキュー!!』などで知られ、元男子新体操選手という異色の経歴を持つ作曲家の林を起用。

DAZZLE結成20周年記念公演『鱗人輪舞(リンド・ロンド)』記者会見_2

会見はまず、『鱗人輪舞』のダンスからスタートした。音楽や照明と1/30秒単位でシンクロしながら、一糸乱れず万華鏡のように変幻するフォーメーションの美しさと、胸を貫くようなエモーショナルな表現力で、圧倒的なDAZZLEのダンスパフォーマンスが繰り広げられる。

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迫力あるパフォーマンスの余韻を残す状態で、会見が開始。本作について、DAZZLE主宰の長谷川は「不朽の名作を作りたいという思いがあり、不朽や永遠をテーマとした日本の人魚の伝承である“八百比丘尼(やおびくに)”から、人魚を登場させることを思いつきました。人魚が踊り、1000年生きる運命を繰り返すということから『鱗人輪舞』というタイトルになっています。マルチ・エンディング方式の採用については、今回のテーマの一つである“決断をする”ということを観客の皆さんにも体験していただきたいと思って設けています」と作品に込めた思いを語った。

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続いて、楽曲を林に依頼した理由について、長谷川は「林さんは元男子新体操の選手でしたので、身体表現に音を当てることに長けている作曲家の方だと思っています。踊れる曲なのかというのはDAZZLEにとって重要で、さらに物語とそこにある感情も音楽で表現したいと思っているので、その両方を兼ね備えた音楽を作ってくださるのが林さん。そして、僕の細かい発注にも柔軟に対応してくれて、想像をはるかに超えた楽曲を提供してくれるんです」と明かした。

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長谷川の話を受けて、林は「長谷川さんは、具体的に頭の中で(音楽)イメージも出来ていて、そんな方はなかなかいないんじゃないかと思います。僕は、映像と音楽が“プラス(足し算)”ではなく、“カケル(掛け算)”になる瞬間を、常々取り出したいと思っています。長谷川さんの依頼で作った楽曲でDAZZLEさんの演技を観ると、その瞬間が無数にあって、それを観られることは作曲家冥利に尽きますね」とDAZZLEへの楽曲提供の醍醐味を語った。

極限状態に追い込まれたとき、私たちは生きるために何を犠牲にするのか・・・?結成20周年を迎えたDAZZLEが、荒廃した世界に希望を紡ぐドラマチック・ダンス・エンターテインメントとして提示する究極の選択を、劇場で目撃して欲しい。

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DAZZLE20周年記念公演『鱗人輪舞(リンド・ロンド)』は10月14日(金)から10月23日(日)まで、東京・あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター)にて上演される。

(取材・文・撮影/櫻井宏充)

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