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大貫勇輔、中河内雅貴、安西慎太郎が挑む鈴木勝秀の世界『喜びの歌』開幕

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2016年8月24日(水)から8月28日(日)まで東京・DDD AOYAMA CROSS THEATER(DDD青山クロスシアター)にて『喜びの歌』が上演される。本作は、鈴木勝秀が作・演出を手掛けるオリジナル作品。出演者には、大貫勇輔、中河内雅貴、安西慎太郎という実力派俳優3名が揃い、180席しかない都会の地下にある密室空間で、近未来を舞台とした濃密なサスペンス劇を繰り広げる。

物語の世界は、誰かを監視し、誰かに監視される統制社会。頭脳労働のエリート、金持ちは自然の中に、肉体労働の貧乏人は都会に暮らす。真っ黒な壁に囲まれた舞台の上には、ゆらゆらと光を反射する水の入った水槽が置かれている。暗転する中、流れるのはキング・クリムゾンの名曲だ。

『喜びの歌』l公開ゲネプロ_6

とあるバーに、男たちが集っている。一人は、諦めを飼いならすバーのマスター(大貫)、もう一人は海の底に憧れる青年(安西)。そこへ、マスターの旧友(中河内)が訪れる。かつて、同じ志を持っていた旧友は、拝金主義のデイトレーダーになったと語る。入り混じる現在と過去、交錯する会話の中から、やがて一本の“線”が浮かび上がる・・・。

『喜びの歌』公開ゲネプロ_5

ストレートプレイだが、冒頭から大貫の美しい身体表現を観ることができる。妖しいピアノの旋律に乗り、ほの暗い舞台の上を滑るような優美な動きに目が離せなくなる。劇中には中河内とシンクロしたダンスもあるので、注目だ。そして「きれいな海に潜りたい」という願望を持つ青年を演じる安西は、登場するなり驚きの行動に出る。そして、照明のフラッシュとノイズで、過去と現在を行ったり来たりする時間軸。中河内の変化が、その時間の流れに現実を伴わせていく。

『喜びの歌』公開ゲネプロ_2

ゲネプロを終えた大貫が「きっと、人によって引っかかる言葉が違うんだろうなと感じています」と語っていたが、何気ない台詞の中にえぐるような言葉が潜んでいる。それはきっと、観る者が人生の中の“どこ”を生きているかによって、耳に飛び込んでくるものが違うのではないかと感じた。

大貫は、作・演出を手掛ける鈴木について「スズカツ(鈴木)さんは、自由な発想でいろんなことにトライさせてくれる演出家さんでした」と語り、「稽古が楽しく、毎日気づきがありました。本番、回を重ねていく中でどう変化するのか、今からすごく楽しみです」と心境を明かす。

『喜びの歌』l公開ゲネプロ_3

初日に向け、中河内は「人生の歩み方、人との接し方というのは、(自分が)思い描いたものが必然と形になるものだとずっと思っていましたが、この芝居の中にもそういう台詞があって、改めて確かにそうだと思いました。多くの方に足を運んでいただき、それぞれが、それぞれの気持ちを持って帰ってもらえたら、このストレートプレイはやる意味があると感じます」と意気込んだ。

『喜びの歌』l公開ゲネプロ_4

安西は「スズカツさんと解釈の違いもあるかもしれませんが、(僕自身には)自己暗示のように聞こえるところがたくさんあるんです。自分に言い聞かせるって、良くも悪くも大切なことなので、共鳴する部分がたくさんあるなと思っています。単純におもしろかったという人もいれば、泣く方、よくわからないと思う方と、様々だと思うんですけど、それがこの舞台の良さだと思います」と作品の魅力を分析。

最後に、大貫は「もちろん(ストーリーの)ベースは同じですが、毎日新しい気づきがあって、違うんです。観る方も、どう感じてくださってもいいので“何か”を持って帰ってもらいたいです。その思いを秘めながら、集中して、その瞬間を生きたいと思っています」と語っていた。

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もともと、本作を『セルロイドレストラン』(1996年)のリメイクとして企画したという鈴木。書き始めた当初は、自身を含めた“変化”にてこずったそうだが、結果として「年を経ても“同じ=変わらない”部分に目が向くようになった」という。今の鈴木が提示するものに、若い世代の役者たちと観客が日々どんな答えを導き出すのか、楽しみな作品である。

『喜びの歌』は、8月24日(水)から8月28日(日)まで東京・DDD AOYAMA CROSS THEATERにて上演。

(文/エンタステージ編集部)

喜びの歌

作品情報喜びの歌

「なぜ生きるのか」閉塞した世界の中で示される答えとは。

  • 公演:
  • キャスト:大貫勇輔、中河内雅貴、安西慎太郎

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