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演出家スコット・シュワルツが劇団四季の新作ミュージカル『ノートルダムの鐘』を語る!

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劇団四季『ノートルダムの鐘』スコット・シュワルツ

2016年12月に四季劇場[秋]で上演される劇団四季の新作ミュージカル『ノートルダムの鐘』。去る4月18日(月)、四季芸術センター(横浜市)にて主要キャラクターのカジモド役とエスメラルダ役のオーディション実施後、本作の演出家であるスコット・シュワルツがインタビューに応じ、本作や今回のオーディションについて語った。

関連記事:劇団四季の新作ミュージカル『ノートルダムの鐘』オーディションに潜入!現場の模様を詳細レポート!

米国ニューヨーク州ベイストリート芸術劇場の芸術監督を務めるスコット・シュワルツは、ミュージカル『Murder for two』『Bat Boy』『Tick, tick…BOOM!』『Jane Eyre』だけでなく、ストレートプレイ『Golda's Balcony』、オペラ『Seance on a Wet Afternoon』などと演出家としての活躍の幅も広く、Lucille Lortel賞、批評家サークル賞などで受賞歴も多数の演出家だ。

劇団四季『ノートルダムの鐘』スコット・シュワルツ_2

長時間におよぶオーディション後でありながら、会場に和やかな表情で現れたスコット・シュワルツ。最初に、本作の基本的なコンセプトについて「まず、この物語は大人に向ける物語であるということ。ディズニー映画として愛されている作品ではありますが、ミュージカルに関しては原作のヴィクトル・ユーゴーの小説の、とてもダークで大人向けという部分のアプローチでミュージカルを作り、かつ映画でも使用されていた素晴らしいスコアを利用しました。そして、その素晴らしい音楽をしっかりとショーケースするという点を、プロダクションの中心に持ってきています」と説明。

また、それとは別のコンセプトとして、「登場人物とそれらの関係性の複雑さというところにも焦点を合わせたいと考えています。これはミュージカルでは稀なことではありますが、この物語に関しては登場人物の細かいニュアンスがあったりとか、本当に色々な層が重なり合っているので、その部分にも注目したいと考えています。そのため、本作は典型的なミュージカルではないと言えると思います」とも語った。

一方で、ディズニー映画に基づく点として、「ガーゴイルたちが歌うシーンの曲以外は舞台用のアレンジがありますが、ディズニー映画で使われている音楽は全て使用しています。原作に忠実で、大人向けの作品をテーマとしているので、ちょっとコメディ要素を含んだ唄って踊るガーゴイルは舞台版には出てきませんが、ディズニーらしさを感じて頂ける部分はたくさんあります」とディズニー映画のファンの方も十分に楽しめるという点も強調。

劇団四季『ノートルダムの鐘』スコット・シュワルツ_3

そして当日に行われたオーディションについては、「参加した役者の方たちは、芝居のレベルのみならず、歌唱力も本当に高い方ばかりでした。自分がこの作品に期待するレベルの能力・才能を持った方たちだと感銘を受けました」と満足した様子をうかがわせた。

続いて、役者に求めるものとして、エスメラルダ役には「大きなナンバーを唄う役なので、非常に美しい歌声を持っている必要があると考えています。それと同時に、色々な面を演じる事ができる役者を求めています。さらにビッグ・ダンスナンバーも踊る役なので、ダンス能力が必要ですし、作品に登場する男性たちが彼女に一目ぼれするという物語なので、やはり美人であるという必要はありますね(笑)」と笑いも交えて考えを披露。また、カジモド役については「身体能力が高いもの。シンプルなメイクをして、麻袋みたいなものを体に巻き付ける以外は全て芝居で表現します。今日のオーディションでは、参加者たちが自分なりに色々と試してカジモドを演じてくれたと感じています」と説明した。

さらに、今回のミュージカルで用いる演出手法については「中世のヨーロッパの時代に実在した演劇の技術というものにインスピレーションを受けているので、その当時に使われていた手法を今回の演出にも使っています。非常にクラシカルな技術を導入しており、実際に役者たちが舞台上にあるものを動かして転換などを行ったりしています。また、舞台上の美術などの環境は、演劇的な空間として捉えています。実際にノートルダム寺院に行って、色々と研究してきました。教会の中にあるようなベンチ、ステンドグラスの窓、大きな鐘などを舞台上にいる人間たちが動かすことによって、物語が展開していくことを考えています」と明かした。

劇団四季『ノートルダムの鐘』スコット・シュワルツ_4

そして最後に、本作の最終的な目標として「観客と舞台上で起こっている物語の距離感をできるだけ短くするというところにあります。舞台上にいる一員として観客にも物語を体感して経験して頂きたい。観客にもそれぞれのイマジネーションを使って、物語を共に語って頂きたいという思いがあります」と語った。

日本ではディズニー劇場版長編アニメーションとしてのイメージが強い本作だが、スコット・シュワルツの演出により、どのようなミュージカルとして舞台で観ることができるのか。今から楽しみな作品だ。劇団四季ミュージカル『ノートルダムの鐘』は、2016年12月、四季劇場[秋]にて上演される。

(文/エンタステージ編集部)

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