Kis-My-Ft2 藤ヶ谷太輔が舞台の中心で“愛”を叫ぶ!『TAKE FIVE 2』観劇レポート!


2016年5月4日(水・祝)に赤坂ACTシアターで開幕した舞台『TAKE FIVE 2』。昨年、Kis-My-Ft2 藤ヶ谷太輔主演で上演され、大好評を博した『TAKE FIVE』の続編だ。前作からほぼ半分のキャストが入れ替わり、映像を多用した演出も更にパワーアップ!そんな本作の模様をレポートしたい。

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物語は2066年の東京から始まる。伝説の大泥棒・帆村正義の子孫、帆村守(藤ヶ谷太輔)は秘書の岩月迅(山本裕典)や婚約者のサクラ(朝倉アキ)と共に自らの結婚式の準備を進めていた。そんな中、世界的なテロリスト・海堂レイ(安蘭けい)が帆村エレクトロニクスのタイムマシンを奪い、2016年の東京へとタイムスリップ。守は岩月、探偵の古堀(八十田勇一)らと海堂を追って2016年へと向かう。

『TAKE FIVE 2』観劇レポート_2

2016年の東京では高城サイエンス社長・高城御影(新川優愛)と研究者の真宮秋(藤ヶ谷・二役)が病原ウィルスに対抗するワクチンの研究を進めている。しかし資金の問題から会社は存続の危機に。御影は会社合併と共に意に沿わぬ相手との政略結婚を受け容れ、真宮の研究を助けようとするのだが、そこに守や海堂が現れ事態は思わぬ方向に…。

本作で真逆のキャラクター二役を演じる藤ヶ谷は、見た目の違いはもちろん、声のトーンや表情でしっかり守と真宮を演じ切る。前作の“愛を知らず、他人を信じない”守が本作ではしっかり成長し、周囲の人間と協調しながら他者のために働く姿に胸が熱くなった。

『TAKE FIVE 2』観劇レポート_3

2016年の東京で幼なじみの真宮に恋心を抱く御影役の新川は素直な芝居でヒロインを好演。前作から引き続いての出演となる秘書の岩月(山本)、守の婚約者・サクラ(朝倉)、バーテンダーの古堀(駿河太郎)らはガッチリ固まったチームワークで魅せ、テロリスト・海堂役の安蘭はアクションシーンも満載で、哀しい事情を背負った悪役を魅力的に演じている。

また小劇場からの参戦となる小須田康人、八十田勇一、猫背椿らのパンチの効いた演技に舞台全体の熱量も上がり、彼らの出演場面では面白い化学反応が起きていたように感じた。

『TAKE FIVE 2』観劇レポート_4

本作では二階建ての舞台上にセットらしいセットは存在せず、ステージ全体に設置された巨大なLEDパネルに映し出される映像で場面の転換が表現されていく。映像を多用することで舞台の制約をはねのけ、様々な表現を見せる演出は新時代の手法かもしれない。中でも藤ヶ谷が彼の分身とも思われるシルエットと共にソロで踊るシーンは特に鮮やかに映った。

ドラマシリーズの頃からの作品ファンにはくすっと笑える小ネタや、映像での意外なゲスト出演もあり、エンターテインメント感に溢れた舞台『TAKE FIVE 2』。普段、演劇=難しい、堅苦しいと感じる層にも充分にアピールするテイストに仕上がっている。

『TAKE FIVE 2』は、赤坂ACTシアターにて5月25日(水)まで上演中。

(取材・文 上村由紀子)

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