高橋一生×吉高由里子×キムラ緑子の三人芝居!『レディエント・バーミン』白井晃演出で7月上演


2016年7月に東京・シアタートラムにて『レディエント・バーミン Radiant Vermin』の上演が決定した。本作は、イギリスの劇作家フィリップ・リドリーによる作品で、日本での上演はこれが初となる。演出は、これまでも『ガラスの葉』(2010年)や『マーキュリー・ファー』(2015年2月)などを手がけてきた白井晃が、再びリドリー戯曲とタッグを組む。

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出演は、『マーキュリー・ファー』でも白井の創り上げる劇世界を見事に体現した高橋一生、舞台二作目にして翻訳劇初挑戦となる吉高由里子、そして、白井作品初出演となるベテラン女優・キムラ緑子。

上演決定にあたり、白井と出演者三名からコメントが届いている。

◆白井晃(演出)
フィリップ・リドリーの作品を世田谷パブリックシアター/シアタートラムで上演するのは本作で5度目になります。2002年に上演した最初の作品からすっかりリドリーの魅力にとりつかれたのですが、時を経て、彼が描く作品がより切実味をもって私たちに迫ってきていると感じています。本作はこれまでの作劇法とは違う、新しい部分もありながらも、人間の本質を鋭く突き付けるような作品です。最初に読ませていただいた時に、大きなショックと感動を受け、リドリー作品を演出してきた者として、これは今すぐに上演しなければいけないと、一種義務感のような思いが湧いてきました。信頼をしている高橋一生さん、そして初めてご一緒する、とてもチャーミングで魅力的な吉高由里子さん、素晴らしいベテラン女優のキムラ緑子さんとともに創る世界を、ぜひ体感していただけたらと思います。

◆高橋一生(オリー役)
フィリップ・リドリーと白井さんの作品に出演させていただくのは二度目、白井さんとはもう四度目となります。僕は白井さんとお仕事をさせていただくことをライフワークにしていきたいと思っていますので、また白井さんの所に戻って来られる嬉しさが今、何よりもまず先行しています。また吉高さん、キムラさん、初めて共演させていただく方たちと一緒ですので、その喜びと楽しみだけで稽古前までは過ごせそうです。前作『マーキュリー・ファー』は予言書のような作品で、作品が現実とリンクしていく様を目の当たりにするという生まれて初めての体験をしました。今回もきっと面白いものができると僕は確信しています。

◆吉高由里子(ジル役)
去年の2月に白井さんが演出をされた舞台『マーキュリー・ファー』を見させて頂きました。自分の身体の中が異常に興奮した事を今も覚えています。その時は、まさか自分がフィリップ・リドリー作品に出るなんてことは思いもしていなかったので、生きていると何が起こるかわからないなぁと改めて感じています。この度、私の大好きな作家さんの作品と大好きな演出家さんと尊敬している役者さんに没頭できる機会を頂きました。その期間と出会いを、とても楽しみに大切にしていきたいと思います。

◆キムラ緑子(ミス・ディー役)
白井晃さん、高橋一生さん、吉高由里子さん、私にとって初めての方ばかりです。そして同時代の劇作家が書いた翻訳劇への出演、またシアタートラムの舞台に立つことも久しぶりですので、とても新鮮な気持ちで挑ませていただくことができそうです。一筋縄ではいかない戯曲の中で、高橋さん吉高さん演じる夫婦と相対する一筋縄ではいかない役を演じますので、白井さんや皆さんと沢山対話をし、稽古を積み重ねながら、濃密な芝居を皆さんにお届けできたらと思います。

不思議でブラックなコメディ『レディエント・バーミン Radiant Vermin』は、2016年7月12日(火)から7月31日(日)まで東京・シアタートラムにて上演される。

◆あらすじ◆
オリー(高橋)とジル(吉高)、20代後半の夫婦がいる。彼らは自分たちの「家」の話を始める。一年半前、彼らはまだボロ家に住んでいた。ある日突然、ミス・ディー(キムラ)と名乗る家の仲介者から「夢の家を差し上げます」という手紙が舞い込む。浮浪者がうろつく荒れ野原にポツンと立つ一軒家。2人が偶然に知った夢の家の残酷な秘密! 瞬く間にその秘密の虜になった二人は次々と家を不思議な“光”とともに豪華にし、荒れ野原をリッチなお洒落タウンへと変貌させる。人々はささやく。「あんなにいた浮浪者(=ゴミ)はどこへ行ったの?」と・・・。「レディエント・バーミン」直訳すると“光るゴミ“とは、いったい何を意味するのか・・・。

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