白井晃×長塚圭史が強力タッグ!舞台『夢の劇-ドリーム・プレイ-』2016年4月上演決定


近代演劇の先駆者といわれるヨハン・アウグスト・ストリンドベリ原作の舞台『夢の劇-ドリーム・プレイ-』が、2016年4月12日(火)からKAAT神奈川芸術劇場にて上演されることが決定した。構成・演出を手掛けるのは、同劇場のアーティスティック・スーパーバイザー(芸術参与)を務める演出家・俳優の白井晃。そして台本は、白井が最も信頼する作家・演出家の一人で、俳優としても活躍する長塚圭史が執筆を担当する。

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白井と長塚はこれまで、2009年のコクーン歌舞伎『桜姫』で脚本家(長塚)と俳優(白井)、2013年『マクベス』で演出家(長塚)と俳優(白井)として、信頼関係を築いてきた。振付は、2014年の『Lost Memory Theatre』で白井とタッグを組んだ振付家でダンサーの森山開次が務める。

気になるキャストだが、NHK朝の連続テレビ小説『マッサン』で主人公の妹役を演じた注目の若手女優・早見あかりが主人公を演じる。「アグネス役には早見しかいない!」と白井が出演を熱望したという早見は、本作で本格的な舞台に初挑戦&初主演を果たす。また、映画・ドラマだけでなく舞台作品にも出演、白井作品には4年ぶりの参加となる田中圭に加え、白井、長塚、森山もクリエイティブスタッフとしてだけでなく、重要な役どころで出演する。

日本では『令嬢ジュリー』『父』『死の舞踏』等の作品で知られるストリンドベリだが、この作品はもともと上演を目的として書かれた戯曲ではないため、世界でも上演機会は多くなく、今回が貴重な公演となる。

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以下、スタッフ&キャストからのコメント。

◆白井晃(構成・演出・出演)
この人生は夢か現か。悪夢のように繰り広げられる切なく空しい人生の数々。だがその夢から覚めた時、私たちは静かな喜びを得る。ストリンドベリの100年前の戯曲を、現代と照らし合わせながら、長塚氏とともに立体的に組み上げていきたいと思っています。美しく幻想的に、そして摩訶不思議な私たちのこの世界を。

◆長塚圭史(台本・出演)
ストリンドベリが上演を前提とせずに書き上げたまるで夢のような戯曲を、白井晃さんが一体どうやって立体化するのか楽しみでなりません。立体化の難しそうなところは敢えて出来るだけ残すように筆を加えなくてはなりません。そういう夢のような世界の暴力的な連なりがこの劇の魅力ですし、なによりも演出家が深く悩む姿が見たいのです。ただし今回は俳優としても出演させて頂くことになったので、自分にも火の粉が降り掛かってくる可能性が大いにあります。そこは怖いところです。役も一役なのか複数役をやるのか現在のところわからないのですが、おそらくは書き上がるまでは教えてくれないつもりなのでしょうか。ひどい話です。ですが、まあ、やっぱりそういうことも含めて実に白井的で、やっぱりこの初めての共同作業は、なかなかに刺激的で楽しいのですね。

◆森山開次(振付・出演)
このたび『夢の劇』にて、この夢を覗き込み、夢の住人になれることを嬉しく思います。無意識の中のさらに深い情景に飛び込んで、一体どのような創作ができるのかとても楽しみです。
夢と現実が曖昧になるような危険な時間を、皆さまに体験していただけるよう尽くします。

◆早見あかり(出演)
人生初の挑戦です。正直、怖いです。仕事に対しての不安を感じたことはありますが、恐怖を感じたことはありません。でも、この舞台をやり切ったら、何か変わることが出来ると思います。みなさんと一緒にいい作品を作れるよう、努力します!みなさん、新しい早見あかりに出会えることを楽しみにしていてください!

◆田中圭(出演)
白井さんと一緒に舞台を創る時間はとても楽しく、稽古から本番、そして千秋楽まで、毎日挑戦させてくれる演出家さんだと思います!久々の大好きな白井演出、めいっぱい楽しんでみたいと思います。また、長塚さん、初めて組むキャスト、劇場、スタッフの皆様と、どんな夢の劇を創れるのか、楽しみで仕方ありません。是非、皆様、劇場に足を運んでください!

日本の演劇界を牽引する二人の演出家、白井晃×長塚圭史のタッグで贈る舞台『夢の劇-ドリーム・プレイ-』。公演スケジュールは以下の通り。

[神奈川公演]2016年4月12日(火)~30日(土) KAAT神奈川芸術劇<ホール>
[松本公演]2016年5月4日(水・祝)・5日(木・祝) まつもと市民芸術館 実験劇場
[兵庫公演]2016年5月14日(土)・15日(日) 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール

<ストーリー>
バラモン教の神インドラの娘アグネスが、第三の世界=地球へ降り立ち、そこで様々な人びとに出会い、それぞれの暮らしを経験して、再び天空=神の世界へ戻っていく過程を描く。地上に降り立ったアグネスは恋人を待ち続ける士官、自分が扱った犯罪・悪行を反映して苦悶に満ちている弁護士等、苦難に満ちた人間たちと出会い、人間の存在の痛みを経験する。それぞれの場面は、“夢”の断片をつなぎ合わせたような構成になっており、インドラ神の娘が天空へ戻るさまは、まさに、人が“夢”から目覚める合図のようにも見える。

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