大人計画「日本総合悲劇協会」シリーズ第5弾『不倫探偵~最期の過ち~』、WOWOWにて10月31日放送!


大人計画主宰の松尾スズキが作・演出する「日本総合悲劇協会」(通称:ニッソーヒ)シリーズの第5弾『不倫探偵~最期の過ち~』。2004年の『ドライブイン カリフォルニア』の再演以来、11年ぶりの上演で話題を呼んだ本作が、10月31日(土)夜7:30より、WOWOWにて放送される。

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欲望の街、ネイキッドシティで探偵事務所を構える罪十郎は、依頼された浮気調査の対象者が殺されたことから、その事件の真相を探るために動き出す。絡み合った謎を解いていくなかで浮かび上がる、関係者たちの過去。その先に待ち受けていたのは――。
不倫を調査する探偵でありながら、浮気に悩む人妻と不倫してしまう悪癖がある罪十郎を松尾が、ともに事件を探る、刑事の赤星乱を個性派女優・片桐はいりが、殺人事件現場から逃走するホテトル嬢のキャンディを旬な若手女優・二階堂ふみが演じる。そのほかの個性豊かなキャラクターには、伊勢志摩、皆川猿時、村杉蝉之介、近藤公園、平岩紙ら大人計画のメンバーたちが揃った。

今回の放送に際し、松尾と、共同脚本・演出を手掛けた天久聖一がインタビューに答えている。
二人は『うっとりラジオショー』(NHK-FM)、『美しい男性』(BSジャパン)などで、独自の笑いを提供、演劇でのタッグは、2012年に上演した、松尾の初ひとり芝居『生きちゃってどうすんだ』以来2作目。

『不倫探偵~最期の過ち~』

本作は、“昔の無国籍の邦画や、ハードボイルドな世界観で探偵もの”をやったら面白いんじゃないか、という松尾の発想から本作が誕生したのだという。「松尾さんに白いスーツ姿の探偵をやってもらいたいなと思った」と天久。ゲスト女優の1人、罪の相棒となる刑事・赤星役の片桐はいりについて、天久は「松尾さんとバディものをやったら間違いないと思った。年齢と身長が同じという2人が、濃密にからんでいるのはなかなか面白いと思います」。松尾も「それこそ20年前くらいから僕の代表作とされる作品で一緒にやってきましたから。仲間ですよね」と片桐への信頼をうかがわせた。

『不倫探偵~最期の過ち~』

謎のホテトル嬢・キャンディ役の二階堂ふみについて、松尾は「ドラマ『熱海の捜査官』で共演したときは16歳。映画『ジヌよさらば』(監督・脚本 2015年上映)に出てもらいましたけど、あれでいま20歳ですからね。大竹しのぶさんみたいな声出すんですよ。おそろしい(笑)」、天久は「すでに日本を代表する女優さんですから、とにかくヒドイことをさせなきゃ、っていう責任感がありました。かわいさが凶器な感じですよね。知的なんですけど、動物的なエネルギーもある」と二階堂を評した。
膝に車輪をつけた警察犬役の皆川や、罪に調査を依頼する人妻・麻里役の平岩ら大人計画メンバーが見せる、漫画を見ているかのような演技にも、改めて感動したと天久は絶賛している。

また天久は、本作がTV放送されることについて、「漫画的に展開が早いので、普通の舞台中継とはちょっと違う感じに見ることができるのでは」と、本作の新たな魅力が堪能できると語る。
そして松尾からは、「自分の世界観のなかで、僕がこんなに舞台上に出ることはなかった。また何かやりたいと思います」と、今後も天久との共同制作があることを予告。天久も、「また、罪十郎でなにか出来たら面白いですね、シリーズが続いて、最終的には「パチンコ 不倫探偵」になるまで(笑)」と続けた。今後も二人のタッグによる作品が楽しめそうだ。

WOWOW土曜ステージ『不倫探偵~最期の過ち~』は、10月31日(土)夜7:30より、WOWOWライブにて放送。

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