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仲間由紀恵、森光子の心を受け継いで・・・新しい『放浪記』の幕開け

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2015年10月14日(水)、東京・日比谷シアタークリエにて『放浪記』が幕を開けた。日本演劇界の最高峰と呼び声高い本作は、1961年に劇作家・菊田一夫によって描かれた作品で、作家・林芙美子の半生を辿る。初演から森光子が主演として48年間演じ続け、国内の単独主演記録2017回の記録を打ち立てた。
今回、森の想いを大切に、仲間由紀恵がこの波乱に満ちた林芙美子の半生に挑む。開幕前日に囲み取材が行われ、主演の仲間、若村麻由美、永井大、窪塚俊介、福田沙紀が登壇し、心境を語った。

関連記事:演劇界の金字塔『放浪記』森光子の思いが仲間由紀恵に受け継がれる!

『放浪記』仲間由紀恵

仲間は「ちょっと緊張もありますけれども、ワクワクした気持ち。稽古を重ねてきたことを信じて、一生懸命皆さんにご披露したいと思います」と意気込みを語った。
今回の公演は10月からスタートし、翌年1月まで行われ、近年の単独主演作品では異例の105回という大ロングラン公演となる。「これだけ長い公演はなかなか経験したことがないですが、出演者、スタッフ一同、支え合っていきたい」と仲間。

『放浪記』仲間由紀恵

そして、森に対する想いについては「とてもとても手の届かない素晴らしい方だなと改めて思いました。森さんが大切にしてこられたこの作品、森さんにも喜んで頂けるように、心を込めて演じていきたい」とコメントした。

『放浪記』囲み取材

そんな座長・仲間について、永井は「本当に林芙美子さんが乗り移ったかのように、観ていて伝わってくるものがあります。動きひとつひとつが愛くるしくてかわいくて、素晴らしいです」と絶賛。窪塚も「半生を演じる中で、人が違うんじゃないかと思うぐらいシーンごとに違う顔が見られるので、稽古中も観ていて楽しかった」と頷いていた。劇中で芙美子の妹分的な役を演じる福田は、「仲間さんに自然とついていきたくなります」と役柄そのままの気持ちを抱いたようだ。

『放浪記』若村麻由美

仲間のライバル役を演じる若村は、「仲間さんはすごくタフ。出ずっぱりなので、体力的にも精神的にもすごく大変なはずなんですけど。今朝もすごく元気いっぱいだった」と評し、「スタッフの方たちには新しい『放浪記』ができたねとおっしゃって頂きました。私達は直接(舞台を)観ることはできませんけれども、そのようになっていたらと思います」と自信を覗かせた。

関連記事:【動画】あの有名シーンの再現は?新生『放浪記』会見の様子をお届け!

『放浪記』仲間由紀恵

『放浪記』といえば、森の“でんぐり返し”が有名なシーンだが、今回そのシーンで仲間は“側転”を披露している。「私なりの林芙美子像を稽古で少しずつ作ってきました。アイデアを出させて頂いたり、いろいろ挑戦させて頂いたり、大きな喜びをどう表現するか工夫を重ね、今回の形を見つけるに至りました」とした上で、「側転を見せるというよりは、気持ちを見せる、嬉しいっていう気持ちが現れとして皆さんにお届けしたい」と語り、仲間のこだわりが垣間見えた。

『放浪記』仲間由紀恵

最後に、仲間は「新しい『放浪記』を全員で精一杯作って参りました。大先輩である森さんをとても超えることは出来ませんけれども、少しでも近づけるように、心を込めて演じさせて頂きます。全105公演最後まで誠心誠意努めさせて頂きますので、是非、皆さん楽しみに劇場にいらしてください。がんばります」と締めくくった。

『放浪記』

尾道から上京し、恋をしては棄てられ、恋をしては棄てられ…。報われぬ想いを切々と詞や小説に書き綴ってきた林芙美子。やがて作家としての名声を得た、その先にあったものとは―。4幕に及ぶ作品の中で、芙美子のはつらつとした若き頃の姿から、酸いも甘いも噛み分けた晩年の姿まで、仲間は全身全霊をかけて挑んでいる。その姿はどこか生前の森を思い出させながら、新しい『放浪記』のはじまりを感じさせた。

『放浪記』初日カーテンコール

“花のいのちはみじかくて 苦しきことのみ多かりき”――。人生の歓びと哀しみが胸を打つ名作を、是非堪能してほしい。
『放浪記』公演スケジュールは下記の通り。

2015年10月14日(水)~11月10日(火)東京・シアタークリエ
2015年11月21日(土)~12月9日(水)大阪・新歌舞伎座
2015年12月18日(金)~12月25日(金)愛知・名古屋 中日劇場
2016年1月7日(木)~1月31日(日)福岡・博多座

(文/エンタステージ編集部)

放浪記

作品情報放浪記

作家・林芙美子の半生を菊田一夫が描く。森光子が2017回上演した名作が、仲間由紀恵主演でよみがえる!

  • 公演:
  • キャスト:仲間由紀恵、若林麻由美、永井大、窪塚俊介、福田紗紀、ほか

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