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岩松了が“帰還兵”を通じて問う価値観の揺らぎ 中村獅童主演『青い瞳』製作発表

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『青い瞳』記者会見

2015年11月に東京・Bunkamuraシアターコクーンにて上演される『青い瞳』の製作発表が、8月28日(金)都内にて行われた。本作は、劇作家・岩松了が手がけるシアターコクーンプロデュース第5弾として書き下ろされる新作公演。会見には、作・演出に加え役者としても出演する岩松のほか、主演の中村獅童、上田達也(KAT-TUN)、前田敦子、勝村政信、伊藤蘭らが登壇した。

関連記事:劇作家・岩松了が新たに挑む人間ドラマ『青い瞳』、2015年11月開幕!

『青い瞳』岩松了

これまでも『羊と兵隊』(2008年)、『国民傘』(2011年)と戦争を取り上げた作品を発表してきた岩松。「戦争が悪であるとわかっていながら、何故終わることがないのだろうかということをずっと問題として考えてきた」とし、今回は“帰還兵”を描くという。「帰還兵たちは戦争により構築してきた世界を崩され、価値観もガラリと変えられ家庭に帰ってきます。家庭から社会に出た時に問われる正しさ、それは普遍性のある問題であり、現代の行き場がない人たちも迫られる選択である気がしています」と意図を語った。

『青い瞳』中村獅童

主演を務める中村は、『羊と兵隊』以来約7年ぶりの岩松作品出演。「尊敬する岩松さんと、またご一緒させて頂けてとても嬉しい。(演出家が)岩松さんだと聞いた時からやらせて頂きたいという気持ちだった」と久しぶりのタッグを喜び、「(岩松作品は)難解な部分もあるけれど、岩松さんの書いた台詞を言わせてもらえることが幸せと、そう思わせてくれる」と語った。

「再び(この劇場)立てることにとても感謝し、嬉しく思っています。素晴らしいキャストの方が揃っているので、いろんなことを吸収しつつ勉強して、自分の役柄を追求したい」と決意を述べたのは、『冬眠する熊に添い寝してごらん』(2014年)以来2度目のシアターコクーン登場となる上田。

『青い瞳』前田敦子

同じく、『太陽2068』(2014年)シアターコクーンで初舞台を踏んだ前田は、「約1年後にまた出られると思っていなかったので嬉しいです。以前作品を拝見して引き込まれ、羨ましいなと思っていた世界。岩松さんがお父さん役で伊藤さんがお母さん役なので、とても安心です」とコメントすると、隣の中村が「僕、お兄ちゃんなんだけど…」とボソリ。前田が「お兄ちゃんも大好きになりたいと思います!」と加えると笑顔を浮かべていた。

『青い瞳』勝村政信

約20年前、岩松から自宅電話に突然連絡がありオファーを受けたことがあるという勝村は、岩松の印象を「突然の人」と表現し、笑いを誘った。「岩松さんの作品の台詞は非常にややこしい。でも、現実の会話もややこしいんですよね。人間の嫌な部分とかも正直に書かれていて、決して爽快にはならないんですが、素晴らしいものを観たなというのは毎回思う」と久しぶりの出演を楽しみにしている様子。

『青い瞳』伊藤蘭

岩松作品3回目の出演となる伊藤は、「岩松さんの言葉をそのまま素直に語れば、間違いなくおもしろいことになるだろうと確信しておりますので、シンプルな気持ちで取り組んでいきたいなと思っております。といっても、稽古中の岩松さんは想定外のことを要求されたりもするので、ちょっとそれが怖いような…、でもそれも楽しみのひとつです」と自らの経験を踏まえた期待を寄せた。

戦場から帰還した青年の、家族への想いと戦争の残酷さの狭間で揺れる日々を繊細なタッチで描き、戦争の意味を静かにも激しく観客に問いかける挑戦作。岩松了がえぐる新たな人間ドラマを楽しみにしたい。『青い瞳』は、2015年11月1日(日)から11月26日(木)まで、東京・Bunkamuraシアターコクーンにて上演される。

(文/エンタステージ編集部)

青い瞳

作品情報青い瞳

名実ともに最強の出演者陣が顔を揃え、戦争の意味を静かに、激しく問いかける。 岩松了が新たに挑む人間ドラマ。

  • 公演:
  • キャスト:中村獅童、上田竜也、前田敦子、竪山隼太、岩松 了、勝村政信、伊藤 蘭

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