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あの名作が2年半ぶりに東京で上演!劇団四季ミュージカル『サウンド・オブ・ミュージック』観劇レポート

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劇団四季ミュージカル『サウンド・オブ・ミュージック』

8月9日(日)に四季劇場[秋]で初日を迎えた劇団四季のミュージカル『サウンド・オブ・ミュージック』。東京での公演は2013年の春以来2年半ぶりとなる。開幕から二週目に入った舞台の模様をレポートしよう。

関連記事:劇団四季ミュージカル『サウンド・オブ・ミュージック』が開幕、最終舞台稽古の様子をお届け!

第二次世界大戦直前のオーストリア。ザルツブルグ郊外の修道院で修行するマリアはいつも院を抜け出し、山々を前に歌を歌っていた。そんな彼女の様子を見た修道院長は、マリアを退役軍人であるフォン・トラップ大佐の子供たちの家庭教師として外の世界に送り出すことを決意。マリアは7人の子供たちの家庭教師としてトラップ家に滞在することになる。

最初は心を閉ざしていた子どもたちも次第にマリアに心を許し、大佐も亡くなった妻の思い出とともに封印していた「音楽の力」を思い出して、子どもたちと共に歌う喜びを取り戻す。二人は惹かれ合うのだが、自らの心の変化を受け容れられないマリアは修道院に帰ってしまう。その姿を見た修道院長は彼女に「自分の道は自分で探すように」と伝え、マリアは再びトラップ家へと戻るのだった。

再びトラップ一家と過ごすことになったマリアは大佐と気持ちを確かめ合い、彼と結婚する。しかし時代は急速に暗い影を落とし、オーストリアはナチスドイツに併合される事態に。政治的状況を受け容れられない大佐は辛い立場に陥り、一家はオーストリアを越境しようとするのだが…。

劇団四季ミュージカル『サウンド・オブ・ミュージック』

オーストリアの美しい山々をバックにマリア(平田愛咲)がタイトルナンバーでもある「サウンド・オブ・ミュージック」を歌う場面から物語が始まる。美しく伸びやかな高音で観客を作品の世界に誘うマリア。全身から溢れる生命力と明るさ、子どもたちを思いやる気持ちの表現が胸に響く。用意されたお茶菓子を手に取り頬張るシーンで見せるチャーミングな笑顔や、大佐に惹かれつつ、その気持ちを上手く消化できない純真さ、子どもたちの為に必死で大佐に食らいついていくパワフルさ…多彩な感情を繊細に見せていくマリアの演技に心打たれた。

トラップ大佐(深水彰彦)は恵まれたスタイルと包容力のある芝居でマリアや子供たちを包み込んでいく。笛で子供たちを管理していた彼が、マリアとの出会いによって、家族と寄り添う頼りがいのある父親に変わる姿は感動的だ。

大佐の古くからの友人・文部省第一書記のマックス(味方隆司)は飄々とした風味で場に明るさを加えながら、ナチスドイツにオーストリアが侵攻されていく恐怖も巧みに見せてくる。軽く振る舞うことで政治の場から離れようとしていた彼が、トラップ一家の為に盾になる場面が切なく苦しい。大佐とマックスが手を握り合うシーンで歌われる歌詞の「グッバイ」が、非常にリアルに響いた。

7人の子どもたちも、それぞれのキャラクターをきちんと出しつつ、万全のアンサンブルで役に向き合っていた。役の人物として小さな子どものフォローを年長者がしっかり担当している姿も微笑ましい。

劇団四季ミュージカル『サウンド・オブ・ミュージック』

言うまでもなく本作『サウンド・オブ・ミュージック』には名曲と呼ばれるナンバーが数多く散りばめられている。タイトルナンバー「サウンド・オブ・ミュージック」「ドレミの歌」「私のお気に入り」「すべての山へ登れ」「エーデルワイス」などなど。これだけ耳馴染みのあるナンバーで構成されているミュージカルも珍しいのではないだろうか。しっかりした技術に支えられた俳優たちが響かせる歌声に酔いしれながら子どもたちの可愛らしい姿に癒され、ベテラン俳優の大人の芝居を堪能する。まさに「子どもから大人まで楽しめるミュージカル」の王道である。

(キャストは筆者観劇時のもの)

◆劇団四季ミュージカル『サウンド・オブ・ミュージック』
四季劇場[秋](東京・浜松町)にて上演中

(撮影:下坂敦俊)
(文:上村由紀子)

(文/エンタステージ編集部)

Sorry, no image.

作品情報サウンド・オブ・ミュージック

四季とロイド=ウェバーの確かな絆を改めて知る。世界中で愛されている名作中の名作。

  • 公演:
  • キャスト:江畑晶慧、ほか

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