松本幸四郎、『ラ・マンチャの男』3年ぶりの公演に「作品に助けられて今日まできた」思いを明かす


1969年の日本初演以来、上演回数1207回、主演を務める松本幸四郎のライフワークともいえる作品『ラ・マンチャの男』の製作発表記者会見が、2015年7月2日(木)に東京都内で行われ、幸四郎のほか、霧矢大夢、駒田一、ラフルアー宮澤エマ、宮川浩、上條恒彦が出席した。“未だこの幸四郎の『ラ・マンチャの男』を超えるミュージカルはない”とも評される不朽の名作が、3年ぶりに帝劇で上演される。

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46年という長きに渡って、本作のセルバンテス役を演じ続けてきた幸四郎。作品に携わる原動力を「皆さんに支えられたの一言」と話す。そして「この作品に助けられて今日まできたというのが正直なところです」と作品への深い思いを語った。

松本幸四郎

アルドンザ役の霧矢、アントニア役の宮澤、カラスコ役の宮川は、本公演からの新キャスト。霧矢は、「光栄であるとともに、大きなプレッシャーがかかっています。夢のような気持ちですが、しっかり稽古に付いていきたい」と意気込んだ。

霧矢大夢

この日の会見では、劇中の代表曲「見果てぬ夢」を登壇者、そしてキャスト陣20名が揃って歌唱披露し、さらに、幸四郎による英語バージョンの同曲のパフォーマンスもあり、会場を盛り上げた。

『ラ・マンチャの男』

松本幸四郎

本作は、聖書に次いで世界的に読まれているスペインの国民的小説「ドン・キホーテ」を原作とした作品。舞台は、16世紀末のスペイン。セビリアの牢獄では教会を侮辱した罪でセルバンテスが投獄されようとしていた。新入りであるセルバンテスをこづきまわす囚人たちで牢内は騒ぎになり、聞きつけた牢名主が裁判をやろうと言い出した。この場を収めたいセルバンテスは、即興劇の形で申し開きをしようと思いたち、囚人全員を配役した劇を行うのだった。

ミュージカル『ラ・マンチャの男』は、2015年9月2日(水)~21日(月・祝)に大阪・シアターBRAVA!、9月26日(土)~28日(月)に長野・まつもと市民芸術館を経て、10月4日(日)~27日(火)に東京・帝国劇場にて上演される。

トロフィー
※会見場には、本作の脚本家デール・ワッサーマンが、生前、「もっともふさわしい人に渡して欲しい」という言葉を残したことから、幸四郎に受け渡されたトニー賞のトロフィーも飾られていた。

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