新たな歴史が今始まる―帝国劇場 ミュージカル『エリザベート』初日前会見


1992年にオーストリアのアン・デア・ウィーン劇場で産声をあげ、初演から20年以上経った今でも世界中の人々を魅了し続けるミュージカル『エリザベート』。東宝版は2000年の初演から15年目を迎えて、キャストだけでなく舞台美術、衣装も一新。その初日前会見として、2015年6月9日(火)東京・帝国劇場に花總まり蘭乃はな城田優井上芳雄山崎育三郎尾上松也が舞台衣装姿で登場した。

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今回の公演ではタイトルロールに宝塚版オリジナルキャストで、その圧倒的な華やかさに出演を待ち望まれていた花總まりと、2014年の宝塚花組公演で同役を演じ、宝塚歌劇団を退団した蘭乃はな。トート役には2010年に同役でその美貌と歌唱力でたちまち話題となった城田優と、初演にて皇太子ルドルフ役でデビューし、ミュージカル界の若きプリンスにのぼり詰めた井上芳雄という待望のキャスティングが実現。また、狂言回しのルキーニ役は山崎育三郎と尾上松也という若手実力派が演じる。

会見では、まず花總まりが「改めてエリザベートというのは難しい役だなと痛感しています。宝塚版と東宝版では思った以上に違いがあり、宝塚版には無かったシーンや、歌の歌詞やキーの違いがあるため 新たにこの作品でエリザベート役に挑戦する気持ちで演じていきます」と久々のエリザベート役について意気込みを語った。ダブルキャストの蘭乃はなも、宝塚版からの違いである男性陣との共演について「男性陣のエネルギーを、すごく大きく感じています。負けないようにトレーニングをして、男性陣と舞台の中でも立っていられるように頑張っています」と語った。

花總まり『エリザベート』

蘭乃はな『エリザベート』

城田が蘭乃の話を受けて「ダンスや歌に活かせるように体を鍛える筋肉部というのを稽古中にやっているんですが、蘭乃さんが一番参加していた。でも松也は『筋肉部やる?』と聞くと『用事がある』と断るんだけど、「それじゃあ、ご飯食べに行く?」と聞くと来るんだよね(笑)」と会場の笑いを誘うと、尾上松也から「参加したいんだけど、筋肉部があると予定が入っちゃうんだよ(笑)でも、城田とは高校時代からの付き合いで、まさかこんな形で共演するとは思ってもいませんでした。この世代で一緒に舞台をやれることが嬉しい」と息の合ったやり取りを見せた。

城田優『エリザベート』

尾上松也『エリザベート』

『エリザベート』

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山崎育三郎は、井上との出演について「嬉しいですね。コンサートでしか共演がないんですけど、舞台では初めて。ただトートとはあまり絡みが無いんですよね」と残念がると、井上芳雄が「ルキーニとの絡みを増やしたかったので、ルキーニとのキスシーンを稽古で勝手に追加したら、演出家に怒られました(笑)」と稽古中の失敗を暴露して会場の笑いを誘った。さらに、尾上から「だけど、キスされたのは僕だよね。唖然としました(笑)」とツッコミが入り、会場を沸かせた。

井上芳雄『エリザベート』

山崎育三郎『エリザベート』

『エリザベート』

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ミュージカル『エリザベート』は6月13日(土)~8月26日(水)まで東京・帝国劇場にて上演。プレビュー公演は6月11日(木)~6月12日(金)。

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