手塚治虫原作『アドルフに告ぐ』が栗山民也演出で舞台化決定!


2015年6月3日から『アドルフに告ぐ』がKAAT神奈川芸術劇場にて初めて舞台化される。本作は、「マンガの神様」とも言われる手塚治虫の代表作の一つだ。演出を手がけるのは栗山民也。栗山は過去に手塚作品の演出を『火の鳥』『ブッダ』の2作品手がけており、漫画の世界観を見事に舞台上で再現して話題にもなった。本作と同じ第二次世界大戦中の日本とドイツを舞台とした作品としては、1995年に『GHETTO/ゲットー』を演出し、第3回読売演劇大賞大賞・最優秀作品賞、最優秀演出家賞、最優秀スタッフ賞、紀伊国屋演劇賞演劇賞を総なめにしており、本作での演出にも期待が高まる。

関連記事:手塚治虫作品の舞台化、実はたくさんあるんですよね。その一部をご紹介します!

舞台は第二次世界大戦前のベルリンオリンピック。スポーツ記者としてベルリンにいた峠草平は、ドイツ在住の弟から「渡したいものがある」と連絡を受ける。そこで弟のアパートを訪れて目にしたのは、荒らされた部屋と変わり果てた姿の弟だった。警察を呼んで戻ると、弟の痕跡は不思議なことに全て消されてしまっていた。その後、弟の部屋から紛失したワグナーの胸像が事件に関与していることを知り、独自の調査を進めるも当局からの様々な妨害を受け、やむなく峠はドイツを去る。一方、神戸に居住するユダヤ人のアドルフ・カミルと、外交官の子でドイツ人と日本人とのハーフであるアドルフ・カウフマンは親友だったが、カウフマンの両親はカミルと付き合うのをやめさせようとしていた。そんな中、カミルは「アドルフ・ヒットラーはユダヤ人である」という怪情報を立ち聞きしてしまう。同じ頃、峠も、弟の元担任からヒットラーにユダヤ人の血が混じっている証拠の文書がドイツから送られてきたと相談を受けていた…。ヒットラーがユダヤ人の血をひくという前代未聞の機密文書をめぐり、二人のアドルフ少年が巨大な歴史の流れに翻弄されていくさまや、この物語の語り部役でもある峠を始め、さまざまな登場人物の数奇な人生が描かれる。

出演は、成河松下洸平、髙橋洋、朝海ひかる大貫勇輔谷田歩彩吹真央、鶴見辰吾ほか。

『アドルフに告ぐ』は、2015年6月3日(水)~6月14日(日)までKAAT神奈川芸術劇場にて上演される。地方公演は2015年6月27日(土) ~28日(日)まで京都芸術劇場春秋座にて、2015年7月3日(金)~4日(土)まで刈谷市総合文化センター大ホールにて上演される。

チケットぴあ
NO IMAGE
最新情報をチェックしよう!
テキストのコピーはできません。