歌舞伎初心者にもおすすめ!「CSチャンネル衛星劇場」4月の放送からピックアップ!


『助六曲輪初花桜』(c)渡辺文雄

歌舞伎、落語といった伝統芸能から演劇など、バラエティに富んだ舞台を放送しているCSチャンネル衛星劇場。特に歌舞伎は最新舞台から秘蔵映像まで、松竹がほこる作品を毎月20本以上放送している。歌舞伎ファンはもちろん、興味はあれど、まだ歌舞伎を観たことがないという方に、4月の歌舞伎放送からエンタステージおすすめの6本を紹介しよう。

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4月のイチオシは「特選歌舞伎~片岡仁左衛門特集~」。すっきりとした容姿と確かな実力で歌舞伎界を代表する立役(男役)俳優、片岡仁左衛門。江戸世話物(庶民の日常の話題や風俗を描く作品)の粋な二枚目から、本領発揮の上方歌舞伎、そして色悪や知性的な役まで、幅広い芸域で活躍する仁左衛門主演の作品が放送される。

『天衣紛上野初花~河内山』(てんにまごううえののはつはな~こうちやま)は、2015年1月に大阪松竹座で公演された演目。「悪に強きは善にもと…」大胆不敵で憎めない魅力を持つ河内山を仁左衛門が演じ、坂東彌十郎の高木小左衛門、中村梅玉の松江出雲守と豪華俳優たちの共演が見どころ。

『天衣紛上野初花~河内山』
『天衣紛上野初花~河内山』(c)福田尚武

江戸一番のいい男、助六を演じた『助六曲輪初花桜』(すけろくくるわのはつざくら)は、1998年2月、十五代目仁左衛門襲名披露の貴重な舞台。坂東玉三郎をはじめ、2015年2月に惜しくも亡くなった十代目坂東三津五郎など、豪華俳優陣が襲名披露に華を添える。

十五代目仁左衛門襲名披露
「十五代目片岡仁左衛門襲名披露~口上」(c)松竹株式会社

木曽義仲の父、木曽義賢の最期を描いた『源平布引滝~義賢最期』(げんぺいぬのびきのたき~よしかたさいご)仁左衛門演じる義賢が戸板の上に立ち、戸板もろとも横倒しになる場面や、階段の中央で「仏倒し」(直立のまま倒れる)になって落ちる最期まで、歌舞伎の立廻り(たちまわり)の醍醐味を味わうことのできる一幕だ。

『源平布引滝~義賢最期』
『源平布引滝~義賢最期』(c)松竹株式会社

このほか、仁左衛門と坂東玉三郎のコンビが夫婦の愛情を描いた新歌舞伎の名作『ぢいさんばあさん』、かつて1954年に大ヒットした歌謡曲「お富さん」のモチーフとなり、「切られ与三」の名でも知られている不朽の名作『与話情浮名横櫛~見染・赤間別荘・源氏店』(よはなさけうきなのよこぐし~みそめ・あかまべっそう・げんじだな)、さらに仁左衛門の芸の神髄に触れる撮り下ろしのスペシャルインタビューも放送予定。

上記6作品のほか、ともにTV初放送となる明るく華やかな舞踊『近江のお兼』『三社祭』にも注目。『近江のお兼』は、中村扇雀が演じるお兼の力強く華やかな振りがみどころの長唄の舞踊。『三社祭』は中村橋之助、中村獅童が共演。躍動感に富んだテンポの良い清元舞踊の代表的な作品だ。また歌舞伎界だけでなく、TVや映画、演劇界でも活躍する市川染五郎、市川猿之助、中村吉右衛門、尾上菊五郎らが出演する名作も勢ぞろい。「興味はあるが難しそう」「いきなり歌舞伎座で歌舞伎を観る勇気がない」という方は、まずはCSチャンネル衛星劇場で“自宅デビュー”をしてみては?

放送情報
『片岡仁左衛門SPインタビュー』 4月4日(土)22:45~ほか
『助六曲輪初花桜』 4月6日(月)16:00~ほか
『源平布引滝~義賢最期』 4月7日(火)16:00~ほか
『十五代目片岡仁左衛門襲名披露~口上』   4月7日(火)17:30~ほか
『与話情浮名横櫛~見染・赤間別荘・源氏店』 4月8日(水)16:15~ほか
『ぢいさんばあさん』      4月9日(木)16:00~ほか
『天衣紛上野初花~河内山』 4月10日(金)16:00~ほか

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