斬新な演出のシェイクスピア劇『カクシンハン版 オセロー Black Or White』


2015年4月29日(水)から5月4日(月)まで、東京・シアターグリーンBIG TREE THEATERにて、『カクシンハン版 オセロー Black Or White』が上演される。『オセロー』とは、イギリスの劇作家・ウィリアム・シェイクスピアの四大悲劇のうちの一作。『ハムレット』『マクベス』『オセロー』『リア王』の中でも、いちばんわかりやすい組み立てになっていると言われる作品だ。

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ムーア人の軍人オセローは、妻のデズデモーナが不貞を働いたと、旗手のイアーゴーにそそのかされ、妻を殺してしまう。だが、後にそれがイアーゴーの策略だったと知り、自らの命を絶つ。黒と白の駒で勝敗がつくボードゲーム『オセロ』の由来ともなったこの不幸な結末を迎える物語を、カクシンハン版では、Black(黒バージョン)とWhite(白バージョン)の2種類の演出で、主人公・オセローの表と裏を描き出す。

2種類の演出を手がけるのは、劇団『カクシンハン』を率いる東京大学文学部出身の演出家・木村龍之介。蜷川カンパニー、文学座演劇附属演劇研究所などで演出を学んだ木村は、古典を斬新な解釈で現代風によみがえらせるのを得意とし、これまでに『カクシンハン版夏の夜の夢』『ハムレット』『仁義なきタイタス・アンドロニカス』など、シェイクスピア作品のオリジナリティあふれる見せ方で好評を博してきた。

オセロー役は、唐十郎主催『唐組』出身の実力派・丸山厚人が扮する。惨事に巻き込まれるオセローの妻・デズデモーナ役は、真以美。『カクシンハン』作品で数々の主演を務めた注目の女優だ。そして、すべての災いをもたらす旗手イアーゴーは、シェイクスピア作品を和風にアレンジし、能楽堂で上演する「りゅーとぴあ能 楽堂シェイクスピアシリーズ」で活躍してきた河内大和が演じる。

新進気鋭のスタッフ、俳優が集結したこの作品、17世紀の傑作に、どのような新しい命を吹き込むか、注目したい。『カクシンハン版 オセロー Black Or White』は、東京・池袋シアターグリーンBIG TREE THEATERにて、2015年4月29日(水)から5月4日(月)まで上演。

チケットぴあ
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