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和田正人が劇中劇で小林一茶になる!井上ひさしの名作が10年振りに舞台化

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『小林一茶』石井一孝、和田正人

江戸時代を代表する俳諧師の一人、小林一茶。「やせ蛙 まけるな一茶 これにあり」「めでたさも 中位なり おらが春」など、現代に残る一茶の俳諧から察するに、ときに風刺の精神も持ちつつも、おだやかで慈愛に満ちた市井の人…そんな印象を抱く人も少なくないだろう。ところが、そんな一茶が大金強盗事件の容疑者で、更には一人の女性を命がけで奪いあうような激しい人物だった…!?“容疑者、その男の名は小林一茶”そんな一茶の半生をたどる井上ひさしの秀逸評伝劇『小林一茶』が、2015年4月、10年ぶりに上演されることが決定した。

関連記事:井上ひさし作品に登場する人物は、善人も悪人も人としての本質が鮮やかに描かれて魅力的!エンタステージでその一部に触れてみませんか?

江戸の三大俳諧師の一人と称される夏目成美(せいび)こと、蔵前札差井筒屋八郎右衛門の寮から四百八十両の大金が盗まれた。容疑者は食い詰め者(貧乏や不品行で生活が行きづまっている者)の俳諧師、小林一茶。蔵前札差会所見廻同心見習い、つまり見習い警察官である五十嵐俊介は、「お吟味芝居」を仕立て、自身が一茶を演じながら、彼をよく知る元鳥越町の住人たちの証言をつなぎ合わせていく。(今でいう容疑者のプロファイル“実演版”といったところか)そして、そこに浮かび上がってきたのは、俳諧を究めようともがき、一人の女性をめぐって争った一茶と宿敵・竹里(ちくり)の壮絶な生き様と事件の真相だった…。

作者の井上は、小林一茶という人物を書くにあたり、年代記ではなく時間を事件のあった七日間に限定した。というのも“この事件”こそが一茶の生き方を大きく変えたと確信したからだ。そして、事件の舞台を観客に強く印象づけるのが劇中劇。ここでは俳人ならではの名句珍句の言葉遊びやドンデン返しが繰り広げられる中で、一茶と竹里の“俳人”としての表と裏、そして二人を取り巻く人間模様が描かれていく。

主役の小林一茶を演じるのは、舞台・ドラマ・映画と幅広く活躍し、Dステ15th『駆けぬける風のように』の主演で、平成26年度文化庁芸術祭演劇部門新人賞に輝いた和田正人。井上作品初挑戦、こまつ座初登場となる。そして竹里役は、ミュージカル、ストレートプレイ、そしてミュージシャンとしても高い評価を得ている石井一孝が務める。

和田は本作に出演するにあたり、「井上ひさしさんの戯曲を演じることは、俳優として僕の目標の一つでした!」と喜びを表すとともに「今作のキーワードでもある“容疑者 小林一茶”。耳を疑うようなこの言葉が、僕らが思い描いていた小林一茶という人物像に、また新たな一面を加えることになるのです」と語っている。

このほか、久保酎吉、石田圭祐、小嶋尚樹、大原康裕、小椋毅、植田真介、川辺邦弘、松角洋平、一色洋平、荘田由紀が出演する。

こまつ座 第108回公演・紀伊國屋書店 提携『小林一茶』は、2015年4月6日(月)~4月29日(水・祝)まで、東京・紀伊國屋ホールにて上演される。

(文/エンタステージ編集部)

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