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歴史の荒波を生きた女性の願い わらび座『ジュリアおたあ』

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わらび座『ジュリアおたあ』

秋田県仙北市を拠点に、東北・北海道、関東・東海、関西・中四国、九州と全国に4つの事業所を持ち全国で複数の作品を同時上演しているわらび座にて、2014年9月からミュージカル『ジュリアおたあ』が上演されている。

ジュリアおたあとは、1592年豊臣秀吉による朝鮮出兵の際に小西行長に助けられ、日本で養育された朝鮮の美しい少女。彼女の辿った人生をもとに、激動の時代の中を凛として生き抜いた女性の生きざまを描いている。

時は豊臣秀吉の治める世。1592年の朝鮮出兵(文禄の役)により親や故郷を失った少女おたあは、九州肥後国宇土のキリシタン大名・小西行長に助けられ日本で養育されることとなった。行長とその妻ジュスタの慈愛を受けて成長していくが、戦火の記憶は「苦しみながら、人はなぜ生きるのか?」とおたあの心に問い続けていた。行長が設立した施薬院(貧しい人を無料で手当てする施設)を手伝うようになったおたあは、苦しくても懸命に生きようとする人々やおたあと同じように朝鮮から連れて来られた捨吉兄妹との出会いから、「誰かのために命を使いたい!」と強く願うようになっていく。やがて関ヶ原の戦いが始まり戦地に赴くことになった行長は「戦いのない、海の向こうの国々との交易の夢」と、武士と理想の狭間で悩みながらも前を向いて歩んできた人生を語る。その言葉におたあは「生きることの意味=愛」を知り、行長の願いを受け継いで生きようと決意する。
しかし、1600年、行長が関ヶ原の戦いに敗れ処刑され、その美貌と才気を認められ家康に仕える事となったおたあには更なる試練が待ち受けていた…。

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脚本・演出には、ストレートプレイからミュージカルまで幅広く活躍する鈴木ひがし。2013年には『レ・ミゼラブル』で演出助手を務めている。この物語は、おたあが朝鮮から持ってきた紫の花を咲かせる草の眼を通して描かれているが、鈴木は「花の視点から見る人間たちは、実にユーモアにあふれ個性的です。おたあはそこにあるべき自分の姿を見つけます。劇場で彼女の成長を見つめてください。きっと観る人にとっての発見があるはずです。」と語っている。

出演は、碓井涼子、平野進一、尾樽部和大、丸山有子 他。
ミュージカル『ジュリアおたあ』は、10月以降も各地で上演予定。

(文/エンタステージ編集部)

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