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加藤諒インタビュー「アナログな見せ方でないと!」舞台「パタリロ!」★スターダスト計画★

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2016年に上演した舞台「パタリロ!」。魔夜峰央原作の漫画をもとに、TVアニメ、さらには劇場アニメ化もされた伝説の作品が、舞台化されることが発表されると、漫画ファン、アニメファン、そして舞台ファンが騒然となった。さらに話題となったのは「誰がパタリロを演じるのか!?」。あのパタリロ殿下を演じることができる人類がいるのか!?とまでささやかれたが、加藤諒の名前が発表されると「こんなハマリ役はいない」と内外問わず拍手喝采が沸き起こった・・・。満員御礼の中、公演は無事終了。第1弾公演の初日には、2018年3月の第2弾新作公演の上演が決定。そしてこの度、公演詳細が明らかになった―。

ところで、当の加藤は第1弾の時、どのような心境だったのだろうか?当時のことを振り返りながら今回の上演について話を聞いた。

舞台「パタリロ!」★スターダスト計画★加藤諒インタビュー

――あの「パタリロ!」を舞台でやる、しかも加藤さんが殿下を演じることがわかったときは、すごく納得してしまいました。

「誰がパタリロを演じるのか!あれを再現できる俳優がいるのか!?」みたいなことを公式サイトに書いていたので「そんなに煽らなくていいよー」って内心思っていました。キャストが発表になり、皆さんの反応がよかったので胸をなでおろしました(笑)

――ちなみに「パタリロ!」舞台化の話を初めて聞いた時、どう思われたんですか?

もうびっくりでしたし、うちの親もびっくりしてました(笑)。所属事務所では「こんな企画が来たんです・・・。『パタリロ!』の舞台化なんですが!」と発表すると、その場にいた人たちから拍手(と笑い)が起こっていたんですって(笑)。

――原作の「パタリロ!」は、昭和を代表するドタバタ・ナンセンス・シュールな漫画で、TVアニメ化や劇場版も作られたこともあり、男女問わず読者・視聴者が多かったように記憶しています。

いわゆる2.5次元の舞台って、若い女子がたくさん観に来るイメージがあるんですが、舞台「パタリロ!』の幕が開いて客席を観たらご年配の方が観に来られていたり、若い子が親御さんを連れてきていたり・・・とにかく客層が幅広かったですね。

舞台「パタリロ!」★スターダスト計画★加藤諒インタビュー‗2

――初日には、第2弾新作公演の発表があって・・・。

そうなんですよ。今回は、新作として「スターダスト計画」を上演するんです。前回の舞台は『パタリロ!』としては導入部分にあたり「この作品ってこういう設定なんですよ」と伝える内容でした。そうしたことで、昔から作品を知ってる人は『パタリロ!』ってそういう話だったと思い出し、初めて触れる人はこういう話なんだ!と気がつくようにしていたんです。台詞にもあったんですが「『パタリロ!』ってどんな話か分かっただろ~」って、ある意味、お客さんに強めのジャブを打ったような位置づけの舞台だったんです。そして、今回はいよいよ「物語」をやります!

――似ている、と言われまくったパタリロ殿下ですが、役作りの時にどんなやりとりがありましたか?

本読みのときはいい子ちゃんなパタリロ殿下を演じていたみたいで「毒がない。パタリロは腹黒さがあるんだから」と演出の小林顕作さんにダメ出しされました。そこから表情や言い方を変え、何故か美川憲一さんに近くなっていったり(笑)。

――前作の稽古中は座長としての重圧が辛かった、しんどかった、といった話を、当時目にしたんですが。

最初はそうだったんですが、本番中になくなりましたね。あまり気負わなくていいのかな?って思えるようになったんです。自分はひたすらがんばって皆に背中を見せていれば、皆はそんな僕についてきてくれる、そういう考えになりました。少しは大人になったのかもしれません。今は座長だからという重圧がなくなり、むしろ公演が楽しみになりました。

僕、こうみても芸歴16年で。今まで仕事がなくて辛い時期もあったんですが、紀伊國屋ホールのセンターに立っているのってすごいことだなって。一瞬うるっとしそうだったけど、楽しさが勝っちゃいました!本当に、すごく楽しかったんです。自信もついたと思います。

舞台「パタリロ!」★スターダスト計画★加藤諒インタビュー‗3

――ちなみに、前回の公演で印象に残った出来事は?

千秋楽で、原作の魔夜峰央先生が少しだけ出演してくださったんです!ただでさえ千秋楽というお祭りムードなのに、本気のお祭りさわぎになっちゃって(笑)。

――魔夜先生が!すごい話ですね。漫画の中で「ミーちゃん」のキャラクターで魔夜先生が登場することはあっても、そうそう本物の先生にお会いできる機会なんてないですから。

本番では、ミーちゃん先生のお人形が出て来るシーンがあったんですが、楽日だけ本物のミーちゃん先生ご本人がステージに登場!というかなりシュールなことになったんです。魔夜先生は稽古場にも何度もいらしてくださったし、本番が始まってからも観に来ては感想を伝えてくださいました。先生のご家族も舞台「パタリロ!」を愛してくれていたそうで本当に良かったと思います。

――加藤さんのパタリロ殿下と共に、バンコラン(青木玄徳)とマライヒ(佐奈宏紀)のキャスティングもぴったりでしたよね。今回の二人の関係にも注目したいです。

素敵ですよねー!初めて歌稽古をやるとなった時、皆めいめいに準備していたのに、バンコランとマライヒが、いや、青木くんと佐奈ちゃんが本当に恋人みたいに、一つのイヤホンを片耳ずつ使っていて・・・「リアルカップルか!」とツッコんでました(笑)。楽屋でも、メイク中、衣装を着けず上半身裸になっている佐奈ちゃんに、青木くんがホクロをいたずら描きしていて「ちょっと!やめてよー!」って、二人でずっといちゃこらしやがって、も~!(笑)

紀伊國屋ホールでは皆一緒の楽屋でしたが、今回の楽屋はあの二人だけを、同じ楽屋にしてみるかな?何か新しいものが生まれるかもしれないし!

――そして、今回の公演から新しいキャストの方も加わりますね。

はい、三津谷亮くんや小林亮太くんという新しい仲間が増えます。ロビー少尉役の三津谷くんは、以前、學蘭歌劇『帝一の國』-大海帝祭-にゲスト出演した時にお会いしているんですが、時々、予想しないアドリブを振ってくる人なんですよ~。今回一緒にやる上で、ちゃんとアドリブを受け止められるのか心配です(笑)。

舞台「パタリロ!」★スターダスト計画★加藤諒インタビュー_4

――新作となる今回の「パタリロ!」について、今思っていること、考えていることを教えてください。

今回キャストが新たに増え、大阪公演が増え、かつ劇場が広くなります。天王洲 銀河劇場になります。前回の公演では、例えば、芝居中に「鼻フック」(鼻に指を入れてギューッとひっぱり上げる)をやっていましたが、それは紀伊國屋ホールという客席との距離が近い劇場だからこそできたんですね。これは一つの例ですが、これが銀河劇場となると広いから、もろもろどうなるんだろうと・・・。「この作品は小劇場サイズなんだけどなぁ(笑)」って演出の小林顕作さんも言っていたくらいですし。逆の発想で、このサイズの劇場でやる「パタリロ!」だからこそ「スターダスト計画」をやることになったのかなあ。

――大きな劇場でやるからには、殿下がフライングするとか、大掛かりな仕掛けも取り入れるんでしょうか?

そこでやらないのが舞台「パタリロ!」ではないかと(笑)。殿下の「ゴキブリ走法」も足が描かれた小道具を作って身体の左右で動かすというアナログな見せ方をしたし、「タイムワープ」もひたすら僕が顔芸でスローモーションをして表現するような世界観ですから。そこにフライングが入ってくるのは、僕的には反対です!(突如、力を込めて主張する加藤さん)。それは「パタリロ!」じゃない!アナログだからこそ!あの原作の見せ方そのものでないと!

制約の多い環境、アナログな手法で舞台を作るのが顕作さんらしい舞台なのかなと思うので、これで大きな予算が降りたから急に飛ばしてみました、とかは、たぶんやらない人だと思うんです。仮に飛んでも人が持ち上げて、飛ぶ人は床すれすれの高さになるとかね。「なんで飛ばしたの?っていうか飛ばす意味があったの?」って言われるくらいのことを、暑苦しく汗だらけで表現する。それが顕作さんのおもしろさであり、演劇のおもしろいところかなとも思うんです。そのおもしろさが「パタリロ!」には含まれていると思うんです。そこを楽しんでいただきたいですね。

舞台「パタリロ!」★スターダスト計画★加藤諒インタビュー_5

◆作品情報
舞台「パタリロ!」★スターダスト計画★
【東京公演】2018年3月15日(木)~3月25日(日)天王洲 銀河劇場
【大阪公演】2018年3月30日(金)~4月1日(日)森ノ宮ピロティホール

【原作】「パタリロ!」魔夜峰央
【脚本】池田テツヒロ
【演出】小林顕作
【出演】
パタリロ 加藤 諒
マライヒ 佐奈宏紀
ビョルン&アンドレセン 小林亮太
タマネギ部隊 細貝 圭 金井成大 石田 隼 吉本恒生 蒼木 陣
魔夜メンズ 佐藤銀平 吉川純広 富岡晃一郎 三上陽永 柴 一平 香取直登
ロビー少尉 三津谷 亮
バンコラン 青木玄徳

※魔夜メンズとは?
魔夜峰央の世界観全てを表現することが出来るスペシャリストに与えられた称号
別名、スペシャルエキストラ

(C)魔夜峰央/白泉社

(撮影/エンタステージ編集部)

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(文/エンタステージ編集部)

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