『トワイスアップ』第2弾!大山真志、永松文太、堀田怜央、前川優希にインタビュー「大山さんは皆を下から支える兄貴」


大山真志の主演する舞台『トワイスアップ~沈んだ碧は息ができないそんな場所~』&『Special Live』が、2017年9月28日(木)から10月1日(日)まで、東京・浅草六区ゆめまち劇場にて上演される。稽古の合間を縫って今回出演する大山真志(ベック役)、永松文太(ロン役)、堀田怜央(トニー役)、前川優希(ジョン役)の4人に、演じる役柄やお互いについて語ってもらった。

『トワイスアップ』第2弾インタビュー

2作目にして、深まるキャラクターあり、次回につながるキャラクターあり!!

――まずはご自身が演じるキャラクターについてご紹介いただけますか?

大山:ベックは、便利屋という、仕事は何でも受けるような男です。それから、女に目がなく普段は三枚目。でも、裏では何を考えているか分からない・・・。たぶん、それは相方のロンでさえも気がつかないことかも・・・そういう、ちょっと二面性がある人間なんじゃないかなと思ってます。

永松:ロンは、便利屋としてベックといつも一緒にいるんですが、そのために一緒にいろんな事件に巻き込まれています。ベックについていくのは、ダメな部分ばかりではなく、いろんなことを考えていたり鋭さを持っていたりするところに惹かれているからだと思います。そういう点で、ロンは一番お客さんが感情移入しやすい、お客さんの目線に近いポジションの役だと思うので、そこをうまく表現したいです。

前川:僕はジョン役としてこのカンパニーに初めて出演するんですが、僕の役・・・細かいことを言うと芋づる式に全部言わなきゃならなくなるので微妙なんです(笑)。今回の公演のキーパーソンが、高田あゆみさん演じるジプシーなんですが、そのジプシーが“恋愛”という意味ではない想いを寄せる少年の役・・・という感じです。ある意味、この話のきっかけになるような大事な役になると思います。

堀田:僕の演じるトニーは、職業的には警察官です。赤塚(篤紀)さん演じるグレイグと同じ職業なのですが、トニーは闇を抱えていまして・・・。トニー自体のことは、まだあまり深く描かれていないのですが、兄をグレイグに殺されたことによって、トニーの中の何かが壊れてしまった。お客さんには悪役だと思われるかもしれませんが、実際は本当の悪ではなく、本当の悪ではないので・・・そういうところも観ていただけると、おもしろいんじゃないかなって思います。

大山:トニーはまだ、謎が残りまくりだよね。

堀田:ですよね~。

『トワイスアップ』第2弾インタビュー_4

――今回と第3弾でさらに明らかになることがあるのか、期待してしまいますね。

大山:次回の話になってしまうんですが、次回、誰にスポットが当たるのか個人的には聞いているんです。その話にトニーが関わってくるのはおそらく間違いない・・・何故トニーはこんな奴になってしまったのか、そういう謎が明らかにされていくのは・・・多分次回だね(笑)!

堀田:早く先が知りたいです(笑)!

――それぞれが演じる役について、共感する点や、反対に難しいと思っている点はありますか?

前川:性格の面では、ジョンと僕、結構近いなって思うんです。物怖じしないとか、ハキハキしているところとか。でもジョンは病を抱えていまして。自分は19年間、至って健康に過ごしてきたんですよ。だから、病を抱えた方の儚さ・・・儚さを意識的に演じる必要はないと思うんですけど、病を抱えた人の気持ちを表現するのは難しいかも、と思っています。

堀田:そうですね・・・、トニーには共感できないところの方が多いですね(笑)。警察の人ですし、兄が殺されたことによって、自分の中の正義がどこかずれてしまっている心境を表現するのはちょっと難しいですね。一つの感情じゃなくていろんな感情が入り混じっている、混沌とした役なので。

大山:トニーは、とにかく憎まれた方が今後おいしくなると思うよ(意味深)。

堀田:確かに、そんな気もしますね・・・!

永松:ロンは前回、演出家さんに「もう一段階、幼く作ってもいい」って言われたんです。確かにそうだなって思って。今回はロンが少し成長していることもあり、僕としては前回よりも少し演じやすい印象です。今回は、ベックに拾われる前の孤独な過去を背負いながらも明るく生きていく、それがテーマかなって思います。

大山:僕の役は当て書きなので、やりづらさはほとんどないですけど・・・ベックじゃなきゃ言わないような、シブいキメ台詞や、普段口にするには恥ずかしいなと思う台詞を、三枚目キャラから別の顔になったベックの時にどう“かっこよく”言えるかが、今回の目標かなと思いますね。

――八木橋(修)さんの演出はいかがですか?

大山:とても自由にさせてくれますね。あれをして、これをしてというよりは「自由にやってみて!」という提示の仕方なんです。八木橋さんを見ていると、八木橋さんの顔で「これは違う」って思っているのが顔で分かるんですよ(笑)。

前川:八木橋さん自身が役者をなさっていたこともあって、僕ら役者側に立った視点で見て「やりやすいようにやっていいよ」って言ってくださるし、普通の演出家さんとは違った視点から演出してくださるのは、僕らとしてはやりやすいですね。

――具体的にどこが違うと感じますか。

前川:本読みをとても大切にしてらっしゃるなって思います。僕自身の舞台経験は少ないんですが、一回本読みしたら立ち稽古にすぐ入る、みたいな現場もありました。でも、八木橋さんはちゃんと意味を持って本読みをしていたんです。本読みに限らず、すべての稽古に意味を持ってやってらっしゃる方だなって思いました。

永松:僕は、脚本家も演出家も演者も、皆で作っているという感覚を強く感じましたね。自由にさせてくれているからこそ、こっちからも「こうしたい」という意見が出せる。それが他の現場とは違うなあって。

堀田:アドバイスもいただきます。「首の少しの角度でも意味合いが変わってくるよ」とか、「この角度だとこういう感情が強くなるからこうやってもいいんだよ」とか、“答え”というよりは“ヒント”をくださる方だと思います。

『トワイスアップ』第2弾インタビュー_6

トークテーマ「○○さんってどんな人?」

――今回は、「○○さんはどんな人?」というテーマでお話いただきたいと思います。早速ですが、まずは「堀田さんってどんな人?」でしょうか。

大山:このメンバーの中では、一番真面目だと思います。仕事熱心というか、勉強熱心というか・・・稽古の最後の時間まで赤塚さんと一緒に稽古していたりしています。それから、割とちゃんと毎回「答え」を持ってくるなと思います。一番稽古をやりこんでいるんじゃないかなあ。

前川:普段からレッスンでご一緒させていただいていて、真面目でがんばり屋さんという感じがすごく伝わってきますね。年下の僕が言うのも変なんですけど(笑)。日々、人一倍汗をかいて、人一倍がんばっているのがすごく伝わってきます。また、そういうところが愛らしいですね。

永松:仕事面は本当にそうですね。

――今、「仕事面は」と限定されましたね(笑)。

永松:はい(笑)。コイツとは長い付き合いなんですけど、本当にこういう感じで周りに好かれるんですよ。一生懸命で素直で・・・!

堀田:何やら悪意が感じられるぞ・・・(笑)。

永松:でも、ちょっと抜けていたり、そういったお茶目な一面もあるんですよ。それがまた好かれるんですよ!(不満げな永松さん)

前川:あと、香辛料好きとか、変わった趣味もありますよね。サプリについてもすごく詳しくて。

堀田:健康のために調べるんです。調べること自体が好きで、好奇心が止まらないので、どんな効果があるんだろうとか、どんどん調べちゃいます(笑)。

――では、次は「永松さんってどんな人?」か教えてください。

堀田:文ちゃん(永松)は、とにかくムードメーカーだと思います。すごい場の空気をあたたかくしてくれるんです。

前川:お兄ちゃん気質というか。面倒見はいいし、場の空気も盛り上げてくれる。周りの人のこともよく見ているし・・・「頼れるお兄ちゃん!」って言うとちょっと照れ出すんですよね?!(永松さんをじっと見る前川さん)

永松:・・・別に照れてないし(笑)!(言葉とは裏腹に照れまくる永松さん)

大山:文太はムードメーカーだよね。女性と男性が同じ座組にいる場合、「初めまして」の人もいたりすると、女性チームと男性チームという感じで稽古場でも分かれてしまうことがあるんですけど、文太はそれを混ぜ合わせてくれるんです。カンパニーとしてはありがたい存在です。芝居は・・・もうちょっとがんばれって思ったりもするけど(笑)。でも、俺は好きですよ。バカだけど真面目に休憩中も相談してきたりするし。後輩っぽい後輩だなって思っています。

永松:僕は、ずっと部活をやっていたこともあって、「後輩がいると上に立たないといけない」「先輩がいると下に立たないといけない」っていう、体育会的な精神が身体に染み付いているんです(笑)。

『トワイスアップ』第2弾インタビュー_5

――では、今回初参加の前川さんについては?

大山:事務所のイベントで観た時は、文太より場を引っ張ってる気がしたよ。後輩なのに「コイツ、結構グイグイいくな!」と思ってた(笑)。それ、いいところだと思うよ。

堀田:物怖じしないんですよね。はっきり言ってくれますし。しかも、絶対プラスに発信してくれるんです。

永松:僕はもともと人見知りだったので、前川の物怖じしないところは本当にすごいと思います。人見知りからするとありがたいです、こういう人が一人いると。

前川:むずがゆいですね~(笑)。

――今回この座組に呼ばれたのも、その積極的なところがポイントだったのでは?

前川:仕事につながっていると嬉しいですね。役も爽やかでハキハキした役なので、自分が活かせればいいなって思います。

――では、最後に座長である大山さんについて教えてください。

前川:僕にとって、文太くんは「お兄ちゃん」で、大山さんは「兄貴」なんです。微妙なニュアンスの違いなんですけど。大山さんは、すごく男気があって、背中で語ってくれる、かっこいい存在。まだ、ご一緒した回数は少ないですけど、座長っぷりがすごいなあって感じています。

大山:ありがとうございま〜す(笑)。

堀田:安心します。そこにいるだけで落ち着きますね。

永松:僕、前回の舞台で衝撃を受けたんです。「座長ってこういうことか!」みたいな。これまでも何回か舞台を一緒にやらせてもらっているので、その存在のすごさやリーダー気質を持っている方だと知っていたんですが、この『トワイスアップ』で舞台にかける情熱や座長としての存在感を改めて間近で感じて、すごく勉強になりました。

――座長としての存在感とは、具体的にはどのような感じなんでしょうか。

永松:皆の真ん中に立っているんですけど、一番上に立っているというよりは、一番下から持ち上げているという感じです。下から皆を支えてくれている感じがするから安心感があるんですよ。

大山:・・・俺にも、いっぱい“兄貴”がいるわけですよ。俺も、その人たちに憧れてきたんです。そうやって感じてきたことを、自分自身にも反映させていきたいと思っているので、座長をやらせていただく時は、意識していますね。

『トワイスアップ』第2弾インタビュー_3

「~沈んだ碧は息ができないそんな場所~」の逆はどんな場所?

――今回のタイトルの副題の中に「息ができない場所」という言葉がありますが、逆に皆さんにとって「リラックスして息ができる場所」はとういうところですか?

大山:トイレか風呂(即答)!

前川:完璧に自分のテリトリーですもんね。誰かがいる場所じゃなくて、一人の空間ってことですよね?

大山:うん、俺は一人が好きだね。

堀田:僕も一緒です。トイレ、そしてベッド。ベッドもすごく落ち着きますね。

永松:俺も一人が好きです。家が5畳半なんですけど、ほぼベッドが占めているんですよ(笑)。だからベッドの上で一日中TVを観ている時もあって・・・一番息ができる場所です。

前川:自分は本が好きなので、小さい頃から図書館に行っていて。

大山:うわ、真面目(笑)!

前川:図書館って、一人のようで一人じゃない空間なんです。当然、他にも人いますし。音は立てていないですけど、一人でいるのとは違う。あの不思議な雰囲気が好きですね。

堀田:今聞かれたことと逆なんですけど、1作目の稽古場、最初の3日間ぐらい息できなかったことを思い出しました!緊張しすぎていて。まさに「息ができない場所」でしたね。

大山:信じられない!今の状態から想像できない(笑)。でも、知らないところに入るのは緊張するよな~。(前川さんに)今回、いづらくない?大丈夫?

前川:大丈夫です。男性陣とは面識がありましたし、皆さん仲良くしてくれますし。自分、最年少っていうのもあって、可愛がられている自覚はあります(笑)。

――皆さんのチームワークが生み出す『トワイスアップ』第2弾、楽しみにしております。最後に座長から公演に向けて、意気込みをお願いいたします。

大山:『トワイスアップ』、2回目にして作品に奥行きが出てきたなと感じています。前回出ていたメンバーについてより深く描かれていたり、次回に繋がる要素もあるので、楽しみにしていただきたいです。
それから、浅草のゆめまち劇場の構造を最大限に使います!特殊効果を使ったりする可能性もあり、普通の劇場ではあまりしないこともする予定です。その辺りも注目して観ていただけたら嬉しいです。どうぞ、劇場まで足をお運びください!

『トワイスアップ』第2弾インタビュー_2

◆公演情報
『トワイスアップ~沈んだ碧は息ができないそんな場所~』&『大山真志Special Live』
9月28日(木)~10月1日(日) 東京・浅草六区ゆめまち劇場
【脚本】山本タク
【演出・構成】八木橋修、山本タク
【出演】
大山真志、高田あゆみ、永松文太、東美樹、前川優希、坂野真理、堀田怜央、赤塚篤紀

『トワイスアップ』第2弾プレゼント

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舞台『トワイスアップ』第2弾&スペシャルソロライブにご出演される大山真志さん、永松文太さん、堀田怜央さん、前川優希さんから、直筆サイン入りチェキをいただきました。こちらを、抽選で1名様にプレゼントいたします。
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<応募期間>

2017年9月28日(木)~10月10日(火)まで

当選者には、エンタステージのTwitterアカウントよりDMにてご連絡を差し上げます。
※非公開アカウントからのご応募は、抽選対象外となりますのでご注意ください。

 

皆様のご参加をお待ちしております!

(撮影/エンタステージ編集部)

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