初共演の水石亜飛夢&北園涼&田中涼星がお互いにパーソナルな部分に迫る!舞台版『心霊探偵八雲 裁きの塔』インタビュー


2017年5月31日(水)に開幕する舞台版『心霊探偵八雲 裁きの塔』。神永学の人気推理小説「心霊探偵八雲」ANOTHER FILESの舞台化シリーズの3作目であり、最終章となる本作でキーパーソンとなる人物を、水石亜飛夢、北園涼、田中涼星が演じる。本作が、初共演となる3名。稽古に入る前に行ったインタビューでは、作品についての話のほか、意外な話が飛び出した。

舞台版『心霊探偵八雲 裁きの塔』水石亜飛夢&北園涼&田中涼星インタビュー

――今回、お三方は初共演ということで、いろいろなお話を伺えればと思います。まず、原作を読んだ印象をお聞かせいただけますか?

水石:ミステリーなので重厚なんですけど、普通のミステリーと違って少しファンタジー要素もあるので、誰でも読みやすい作品なのかなと思いました。僕、2日で一気に読んじゃったんですよ。後半、伏線がバーっと回収されていく感じに引き込まれました。それから、魅力的なキャラクターがたくさん登場しますよね。

僕は桜井樹という、今回の『裁きの塔』の中に出てくる「時計塔の亡霊」という小説の作者を演じるんですけど、序盤に「この小説を書いたのは僕ではない、時計塔の亡霊に書かされたんだ」というような台詞があるんです。この言葉の印象からか彼に対して、地に足ついていない感じ、不安定な雰囲気を感じて。そういう印象を役作りに反映しながら、桜井樹くんを自分の中で深く読み解いていきたいなと思っております。

舞台版『心霊探偵八雲 裁きの塔』水石亜飛夢&北園涼&田中涼星インタビュー_3

北園:僕も、とても読みやすかったです。ミステリーですけど、八雲が刑事さんたちにツッコむみたいな、コメディチックなところもあったりして、小説というよりも漫画を読んでいるような感覚で読み進められました。

自分の役(西澤保伸)の第一印象は・・・すごく性格が悪そうだなと(笑)。

――台本を拝見したんですが、最初の一言が斜め上な感じでしたね(笑)。

北園:そうなんです(笑)。
こういう役は初めてやらせていただくので、どうなるのか楽しみです。

――田中さんはいかがですか?

田中:心霊を扱っているミステリーって初めてだったんですけど、読み始めてすぐに「これはおもしろい!」と引き込まれました。この『裁きの塔』だけ読んでも、登場人物の関係性や八雲というストーリーの全体像も分かる感じで、他の本も読んでみたくなりました。

僕が演じる瀬尾稔は・・・なかなかイカれてるというか(笑)。悲しみとそれに対する復讐心というような、人間の裏の要素がいっぱい詰まっているので、演じがいがありそうです。

――皆さんは、漫画原作の作品を演じる機会も多いかと思いますが、小説原作だと受け取り方に何か違いはありますか?

水石:漫画やアニメ、原作に絵があるとそれが役作りの軸になりますよね。そのキャラクターを愛して、自分の演技も寄せていったり。小説の場合は、仕草とか表情とかすべてのことが詳細に書かれているわけではないので、自分の頭の中に広がるイメージから作っていくのが、おもしろいところかなと思います。

北園:『八雲』も、表紙だけ絵があるじゃないですか。あとは文字しか情報がないので、読み手の想像力に任される。その想像って人それぞれだと思うんですけど、皆で同じ景色を見ることができた瞬間が舞台になる、そう考えるとおもしろいなって思います。

――八雲役の久保田さんと、最初に会われた時の印象は?

田中:今回、初めてお会いしたんですけど、すごく親しみやすそうな方だなと。笑顔で気さくに声をかけてくださったので、絶対この人優しいじゃん!ってなりました。「兄貴!」という感じです(笑)。

北園:僕が出ていた作品のこととかも知ってくださっていて、「この間主演をやってたね」と声をかけてくださって驚きました。

――水石さんは、ミュージカル『テニスの王子様』2ndシーズンでは久保田さんとチームメイトでしたよね。

水石:そうなんです。お二人がおっしゃるように、当時からすごく優しくて、頼れるお兄さんでした。それに、八雲とも同じように、お顔立ちがめちゃくちゃ端正じゃないですか・・・。

北園:ほんと、綺麗だよなあ。

舞台版『心霊探偵八雲 裁きの塔』水石亜飛夢&北園涼&田中涼星インタビュー_5

水石:僕・・・テニミュの時からファンで(笑)。ヒデさん、ホントにすごく愛される方なんですよ。テニミュの後に、ある劇団さんの公演にヒデさんと僕が客演させていただいたことがあるんですけど、そこでもさっと自然に馴染んでて。共演者の皆さんも「ヒデくんはあんなに綺麗な顔してるのに、めっちゃおもしろいし、馴染みやすいし、ホント好き」っておっしゃっていて。やっぱり、そこが一番の魅力だよなあって思います・・・ファン目線で(笑)。
あとは、とてもストイックです。役に対しても、自分の中で完璧に噛み砕いて、落とし込んで、それをどうやったらお客さんに伝えられるかって、稽古場に一人残ってやってらっしゃるので。役者としても人としても、こんな人になれたらいいなって。

北園:憧れなんだね。

――そんな座長の元に集われる皆さんは、ここで初共演ということで。お互いに自分を「私は○○です」って一言で言い表すとしたら、なんと自己紹介しますか?

北園:自分を一言で・・・。

田中:何だろう~。

水石:じゃあ、僕から・・・。これから一緒に稽古をしていくので、前置きとして伝えておきたいという意味で、僕、すごく「抜けてます」。自分でも自覚しているので、先にお伝えしておきたいなと・・・稽古場とかで、きっとボロが出まくります。

北園:ちょっと、天然さん入ってるのかな(笑)?

水石:そうなんですかね・・・。日常的に抜けてるところがありすぎて。例えば、自転車に乗って行ったのに帰りは乗らずに歩いて帰ってしまったりとか、電車に乗っていて「あ、これ逆方向だ・・・でも、今日は5駅ぐらいで気づいたから良い方だな」という感じの。

北園:それは初めて乗る電車で?

水石:そうですね。

北園:よかった、山手線とかよく乗る路線でも間違えていたらどうしようかと思った(笑)。

水石:う~ん、それは際どいところかもしれません。そんな感じなので、大目に見てやってください(笑)。

舞台版『心霊探偵八雲 裁きの塔』水石亜飛夢&北園涼&田中涼星インタビュー_7

――稽古場でも何かが起きるかもしれないですね(笑)。田中さんはいかがですか?

田中:俺は「お笑いが大好き」です。昔、お笑い芸人になりたかったくらい。でも、俺自身は全然おもしろくないんですけど(笑)。移動中とかも、漫才とかコントとか見てしまうぐらい、お笑い好きです。

北園:観に行ったりはしないの?

田中:観に行きます!ルミネ theよしもとに一人で行ったりします。笑う空間っていいですよね。自分のリミッターが外れる感じがして。

北園:好きなコンビとかいるの?

田中:最近気になってるのは「フースーヤ」っていうコンビです。

水石:初めて聞いた・・・!

田中:とにかく勢いで行っちゃうようなノリのいい漫才で、おもしろいですよ~。

――田中さんは3月に上演されていたTEEN×TEEN THEATER「初恋モンスター」でもコミカルな役をイキイキと演じられていましたね。

北園:小学生の役をやってたの?

田中:いや、俺は大学院生の役だったんですけど、フィギュアと美少女と男の娘が好きな役だったんですよ。

北園:キャラ設定からぶっ飛んでるね~(笑)!

田中:でも、そういうのをやるのが楽しい人間です(笑)。

舞台版『心霊探偵八雲 裁きの塔』水石亜飛夢&北園涼&田中涼星インタビュー_4

――北園さんは?

北園:なんだろうなあ。そうだなあ・・・結構「聞き上手」って言われるかもしれないです。人の話を聞くのが好きですね、自分から話をするよりも。話を聞いていると、その人の新たな一面が見えてきたりして、おもしろいんですよ。
一言で好きって言っても「それの何が、どこが、どう好きなの?」みたいに、ちょっと詳しく聞きたくなっちゃうんですよね。

――実は今も、インタビュアーとしてもう少し聞きたいことを北園さんが聞いてくださるので、とても助かっています(笑)。

田中:僕も、もっと話したいって思いました!

水石:僕もです。

北園:ははは(笑)。

――三者三様のいろんな面をお話いただきましたが、また少し話題を変えて。八雲は死者の魂が見えますが、皆さんは心霊体験などされたことはありますか?

田中:あの~、うちの父が見える人なんですよね。

水石・北園:えっ!

田中:曾祖母ちゃんから、おじいちゃん、お父さんと、家系の中で順番に見えるようになっていってて・・・。順番的に、次俺なんです。手相で「仏の目」ってあるじゃないですか。あれも、あるんです(水石さん、北園さんに親指の付け根を見せる田中さん)。

水石:ほんとだ~・・・!

北園:すごい(幅の)広いのがあるね・・・!

田中:具体的に何かが見えたりはしないんですけど、以前、地方公演に行った時に、ホテルで変な体験をしたんです。場当たりを終えた後だったかな、キャストでごはんを食べに行こうと約束をしていたんですが、時間があったので少し寝ていたんですよ。ベッドに横になって、Sの字になるような形で。しばらくすると、物音がしたような気がしてぱっと目が覚めたんですね。そうしたら、ちょうどお腹の前あたりの部分から顔の方に向けて・・・ギシ、ギシって、何かが歩くみたいにベッドが沈んだんですよ。「これはヤバい・・・!」と思って、その時は速攻で部屋を出ました。

北園:動けたんだ。

舞台版『心霊探偵八雲 裁きの塔』水石亜飛夢&北園涼&田中涼星インタビュー_8

田中:動けました!「固まったら、終わる!」と思ったので、無理矢理動きました。部屋を出たのはいいんですけど、戻る気になれなくて、他の人のお部屋に泊まらせてもらいました。

北園:確かに、それはもう帰れないなあ・・・。

田中:ホテルとかで、ガチャっとドアを開けて部屋に入った瞬間「なんか変だ・・・!」って思うことが多いんですよ。で、そう思ったら他の人の部屋に泊まりに行くっていう。

北園:・・・部屋を替えてもらうとかじゃないのか(笑)!

田中:今回も大阪公演があるので、何かあったらよろしくお願いします(笑)。

北園:よし分かった、いつでもおいで(笑)。

田中:やった(笑)!

北園:俺は~・・・一回、劇場であったなあ。場当たりで、カーテンコールの曲を流していた時だったんですけど、入っているはずのない人の叫び声みたいな音が、曲の中に聞こえたんですよ。気のせいかなと思ったんだけど、何人か「今、何か聞こえたよね」って言っていて。もう一回聞いてみたけど、やっぱりそんな音は入っていないんです。その時は、マジでビビりましたね・・・。

水石:僕は打ち上げの時に撮った写真の、指が一本消えていたことがあります。

北園:それ、怪我の前触れとか言うよね。

水石:だから、暫くめちゃくちゃ気をつけていました!指飛ばないように。何事もなかったんですけどね。

田中:俺も、身体が透けて写ってしまったことがありましたよ。身体があるはずの部分に、後ろにいたおじさんが写ってたんです。

北園:一瞬、めっちゃ痩せたんじゃないの(笑)?

水石・田中:(爆笑)!!

――(笑)。ちょっと怖くなってきてしまったので、またちょっと話題を変えて・・・。今回、大学のサークルが出てきますが、皆さんは学生時代何をされていましたか?

北園:俺は野球をやっていましたね。

田中:あっ、自分も野球やってました。小学校6年生から中学まででしたけど。

北園:高校はやらなかったんだ?なんで?

田中:ちょっと遊びたいなと思って・・・(笑)。

北園:おい(笑)。部活入ってなかったの?

田中:いや、高校に入ってからは、陸上とテニスを。

北園:二つ掛け持ち?

田中:いや、陸上は1年で辞めちゃいました。いろいろあって・・・(笑)。

舞台版『心霊探偵八雲 裁きの塔』水石亜飛夢&北園涼&田中涼星インタビュー_6

水石:僕は、中学の時は剣道部で、高校では軽音部でボーカルとギターをやってました。

北園:振れ幅があるね~。

水石:高校が男子は剣道、女子は居合が必修みたいな、結構なガチな学校だったんですよ。絶対坊主にならなきゃいけなかったりして。だから悩み抜いた末に、ちょっと青春を謳歌したいなと髪を残し、軽音部に・・・。

北園:髪ありきで軽音部だったんかい!・・・ちょっと待て、俺だけ野球で坊主じゃないか(笑)。

水石:6年間坊主だったんですか?

北園:中学の時は坊主にしなくてもよかったんだけど、高校は絶対だった。懐かしいな。

――皆さん、アクティブな経歴をお持ちでしたね。

北園:でも、今回は大学の文芸部員だから。なりきろう。

――今回、舞台も円形ということで特殊です。

北園:円形初めてだ~。

水石:僕もです。
 
田中:僕は、さっき話していた「初恋モンスター」が円形でした。

北園:円形、難しい?

田中:めちゃくちゃ難しかったですね~。稽古でも、一応バミリがあるんですけど、演出家の方も誰もいない方向に向けて台詞をしゃべる、みたいな時もあって。

北園:マジか。正面が分かんなくなりそう・・・。

田中:なりました!どっち向いていいかも、分からなくなったりとか。

北園:怖いね。どっちにハケるの?みたいなことも起こりそう。

水石:暗転したら、さらに混乱しそうですね・・・。

田中:それもあった!

北園:稽古を積んで、万全にしていかないとね。

舞台版『心霊探偵八雲 裁きの塔』水石亜飛夢&北園涼&田中涼星インタビュー_2

――皆さんのどんなお芝居が観られるのか、本番が楽しみです。最後に、公演を楽しみにしている方へメッセージをお願いします。

水石:僕は、少し前に朗読劇はやらせていただいたんですが、それを除くと、舞台の上で演技をするのが久しぶりなんです。1年以上経っています。だから、この1年間で培ってきたものを、皆さんにお見せしたいです。この物語のキーマンの一人でもあるので、その役割を作品の中でちゃんと果たして、皆さんが物語にスッと入っていけるようにがんばりますので、ぜひぜひ、劇場に足を運んでください。

田中:今回、この作品に出ることと、別の現場で共演した方々に話したら、皆さん口を揃えて「めちゃめちゃおもしろいシリーズだよ」とおっしゃっていました。今回も、そう言っていただける作品になるように、がんばって、力を添えられたらなと思います。僕自身、瀬尾がどんな過去を持った青年なのか、演じるのをすごく楽しみにしているので、皆さんにも楽しみにしていただければと思っています。

北園:今回の役は、物語の中でかなり重要な役どころですし、自分にとっても挑戦となる、今までにない役です。新しいチャレンジができることを喜びと感じながら、そしてこの『心霊探偵八雲』のシリーズの中で、また違った一つのスパイスになれたらと思います。今までの作品も人気がありましたが、僕らが新たな色を加えることで、さらにお客さんたちに喜んでいただける作品にできたら嬉しいですね。

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◆公演情報
舞台版『心霊探偵八雲 裁きの塔』
【東京公演】5月31日(水)~6月11日(日) 品川プリンスホテル クラブeX
【大阪公演】6月16日(金)~6月18日(日) 大阪ビジネスパーク 円形ホール
【原作】神永学「心霊探偵八雲」シリーズ(KADOKAWA刊)
【脚本】神永学 丸茂周
【演出】伊藤マサミ
【出演】
久保田秀敏 美山加恋
水石亜飛夢 北園涼 田中涼星
樋口智恵子 今村美歩
石坂勇 佐野大樹 OH-SE(電撃チョモランマ隊)
東地宏樹 ほか

◆イベント
舞台版『心霊探偵八雲』~最終章特別企画~ファン感謝イベント「ラスト八雲」 IN 大阪
【日時】6月15日(木)19:00~
【会場】大阪ビジネスパーク円形ホール
【出演】
久保田秀敏 美山加恋/
水石亜飛夢 北園涼 田中涼星/
樋口智恵子 今村美歩/
石坂勇 佐野大樹/神永学 ほか

【協賛】株式会社KADOKAWA
【主催】ネルケプランニング/シン×クロ

【公式Twitter】https://twitter.com/yakumo_stage
【公式ブログ】https://yaplog.jp/yakumo_stage/
【公式HP】https://www.nelke.co.jp/stage/yakumo2017/

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