『スーパーダンガンロンパ2 THE STAGE~さよなら絶望学園~2017』鈴木拡樹&植田圭輔インタビュー!「ハマるって大事なこと」


2017年3月16日(木)に開幕する『スーパーダンガンロンパ2 THE STAGE~さよなら絶望学園~2017』。2015年の初演に続いての再演となる本作は、脚本・演出の山本タクをはじめ、キャストも半数以上を一新。そんな中、“超高校級の幸運”狛枝凪斗役を続投する鈴木拡樹と、新キャストを代表して“超高校級の極道”九頭龍冬彦役を演じる植田圭輔に、それぞれの立場から作品への思いを聞いた。

『スーパーダンガンロンパ2 THE STAGE~さよなら絶望学園~2017』鈴木拡樹&植田圭輔インタビュー

――第1弾に続き、『スーパーダンガンロンパ2 THE STAGE』も再演ですね。鈴木さんは、前作に続いてのご出演になりますが。

鈴木:そうですね~。まず、また再び狛枝凪斗という役を演じられることが嬉しいです。そして、今回演出家さんが変わったことが、大きいなと思います。演出家の山本タクさんとは、以前に役者として共演したことがありまして。役者としての山本さんは知ってはいるけれど、演出家としての山本さんと出会うのは初めてなので、楽しみですね。最初にお会いした時に、山本さんが「新しいものをゼロから作りましょう」とおっしゃってくださったので、僕もそのつもりで臨もうという意気込みです。それから、キャストも半分以上変わったのでね。

『スーパーダンガンロンパ2 THE STAGE~さよなら絶望学園~2017』鈴木拡樹&植田圭輔インタビュー_3

――そうですね。植田さんは、再演から加わられますが、どんなお気持ちですか?

植田:作品を最後まで成し遂げたカンパニーがあって、その再演から新キャストとして加わらせてもらえるのは光栄です。九頭龍冬彦は、初演で椎名鯛造くんと伊崎龍次郎くんがWキャストで演じていた役で、二人の演技はDVDで見させていただきました。椎名鯛造くんに関しては本人をよく知っているので(笑)、彼がたっぷり愛を注いでいたキャラクターを、今度は僕が、僕らしく心置きなく演じようと思っています。さっき、拡樹くんも言っていたように、演出の山本さんが「新作のつもりで」とおっしゃっていたので、再演ということをあまり意識することなく、新しく生まれ変わった作品に参加する気持ちで、お客様にとっても新しいものをお観せできればと思います。

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――植田さんが冬彦役と発表があった時は、意外なような、すごくハマっているような両極端な気持ちになりました。

植田:普段の僕を知っている拡樹くんから見て、このキャスティングはどうだった?

鈴木:僕は、植ちゃんがやってるイメージがすごくスムーズに出てきたよ(笑)。

植田:はははは(笑)。

鈴木:普段のイメージと真逆というのも、武器だったりするしね。最近、結構激しい役もやってるイメージもあったし。

植田:そうだね。“超高校級の極道”レベルは初めてかもしれないけど(笑)。でも、熱量を出すような役は、僕としては得意分野だったりします。九頭龍は、“かわいい”とか“チビ”とか言うと相手の命がなくなると言われているキャラクターなので。僕がこの世界で培ってきたものを武器として活かせる、絶好のキャラクターと出会えたんじゃないかなと思ってます。

――お二人は共演経験も多いですが、今回改めて『ダンガンロンパ』の世界に植田さんが加わることが決まった時はどう思われましたか?

鈴木:共演を重ねてきて、植ちゃんはテンポ感をすごく重視する人だなと感じています。もちろん、作品によって様々ですけど。この作品に関しては、弾丸のようなスピードでせめぎ合いが行われるので、そういう部分はすごく作りやすいだろうと。その感覚を持った役者が一人でも多くいてくれると、作品としての回りがよくなるので、相性は最高だと思います。

植田:ありがとうございます(笑)!

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――植田さんは、初演の映像もご覧になられたとおもいますが、狛枝凪斗役を演じる鈴木さんについてはどう思われましたか?

植田:鈴木拡樹をこの役にキャスティングしたことは、大正解だと思います!これまで、いろんな拡樹くんを見てきているんですけど、巷でも言われている通り、本当に役が憑依するので。舞台の上では、本来の拡樹くんのおしとやかな感じからは考えられないようなエネルギーを放ってるんですよね。それはきっと、お芝居が好きという熱意というか、お芝居に向かう拡樹くんの姿勢の表れだと思うんですけど。だから今回に関しても、すごく簡単な言い方をすると“ハマっているな”と思いました。“ハマる”って、すごく大事なことだと思うので。ビジュアルも、お芝居の仕方含めて感じました。

――初演を経て、鈴木さんは舞台作品としての『ダンガンロンパ』の世界、ご自身の役にどんな魅力を感じていますか?

鈴木:一番は、日常的では絶対に味わえない感覚を、お客様とその場で共有できることですね。何が起こるのか予測できない緊張感が、客席にも伝わっていく。それがこの作品の一番のおもしろ味だと思います。
役を演じる上では、前回、お客様にしっかり楽しんでいただけたんじゃないかという手応えがありました。ですので、やり残した思いがあるわけではないのですが、再演では改めて、役としての人生観を、脚本に描かれていること以上に匂わせていけるように、こだわりたいですね。

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――TVアニメ『ダンガンロンパ3 The End of 希望ヶ峰学園』という、『スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園』のその後のストーリーも誕生しているので、舞台自体のストーリーもまた違った見え方になりそうですね。

鈴木:そうですね。脚本も新しくなっているので、前作ではリアクションのみでしか表現できかった部分もお見せできたりすると思います。振付も新しい方になっているので、モノクマダンサーズの皆さんの動きとかにも、ぜひ注目してほしいです。今回の公演を観ていただいてから、映像で前作を見返してもらえたら、また違ったおもしろさを感じてもらえるんじゃないかな。

――前作を振り返って、本番を前に鈴木さんから、植田さんに伝えておきたいことはありますか?

植田:何かある?

鈴木:植ちゃんは大丈夫、何にもいらないと思う(笑)。一つだけ挙げるとしたら、この作品はスピード感が他の作品より早いことかな。テンポって、どんなに百戦錬磨の役者でも馴染んでいくけど、この作品はそのテンポ感がすごく繊細で。毎公演、コンディションによって絶対違ってくるけど、狂ってしまってお客さんが見づらくならないように、それぞれが現場判断していくことが重要だなと思いましたね。植ちゃんは、まさにそういうことができる役者なので、とても心強いです。

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――ちなみに、お二人はご自分で“超高校級の◯◯”とつけるとしたら?

植田:僕は~・・・超高校級の“ちびっこヤンキー”じゃないかなと。きっと、自他共に認める肩書きだと思います(笑)。

鈴木:九頭龍にぴったりだね(笑)。

植田:そう、だからやっと出会えたなという気持ち!拡樹くんは?

鈴木:そうだな・・・超高校級の“マイペース”かな。自分のペースで、生きてます(笑)。自分のペースの中でも、早いペースでこの作品の本番に臨めるように、公演に向けて日々過ごせたらと思います。

『スーパーダンガンロンパ2 THE STAGE~さよなら絶望学園~2017』鈴木拡樹&植田圭輔インタビュー_2

――最後に、公演を楽しみにしているお客様へメッセージをお願いいたします!

植田:僕は原作モノや、いわゆる2.5次元作品と言われている作品を人間がやる意味を、いろんなところでお話させていただいているんですけど、これはまさに、その意味が大きい作品だと思います。個々に役を積み上げながら、演出の山本さん率いるこのカンパニーの船に乗っかる気持ちで。そして、椎名鯛造くんには負けないとゾ!と本人にLINEしておこうと思います(笑)。そういう気持ちでがんばりますので、ぜひ楽しみにしておいてください!

鈴木:舞台でしか観られない『ダンガンロンパ』が存在しています。前作をご覧になった方も、ゲームをやっている方も、それを身体で体感していただきたいです。劇場いっぱいに広がる迫力とワクワク感を、大人数で味わえることってなかなかないと思います。それを実現している舞台なので、ぜひそれを共有しに来てください。絶対に“ハマる”と思います。

『スーパーダンガンロンパ2 THE STAGE~さよなら絶望学園~2017』鈴木拡樹&植田圭輔インタビュー_メインビジュアル

◆『スーパーダンガンロンパ2 THE STAGE~さよなら絶望学園~2017』
【東京公演】3月16日(木)~3月26日(日) Zeppブルーシアター六本木
【大阪公演】3月30日(木)~4月2日(日) 森ノ宮ピロティホール

【脚本・演出】山本タク
【シナリオ監修】小高和剛(スパイク・チュンソフト)
【出演】
横浜流星、伊藤萌々香(フェアリーズ)、井上正大、植田圭輔、伊波杏樹、高橋ユウ、三瓶、おにぎり(ニューロマンス)、倉持由香/高野 祐衣(Wキャスト)、中田クルミ、西洋亮、水越朝弓、濱頭優、蜂谷晏海/山口真季(Wキャスト)、いしだ壱成、鈴木拡樹
TARAKO(声の出演)、貴家堂子(声の出演)、神田沙也加(特別映像出演)

(C)Spike Chunsoft Co.,Ltd./希望ヶ峰学園演劇部 All Rights Reserved.

(撮影/高橋将志)

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