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『SENGOKU WARS~RU・TENエピソード2~猿狸合戦』辻本祐樹×鳥越裕貴インタビュー!「この人の笑顔の裏にはもしかしたら・・・」

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2017年2月25日(土)・2月26日(日)に東京・東京芸術劇場シアターイーストにて上演される『SENGOKU WARS~RU・TENエピソード2~猿狸合戦』。本作は、2014年の年末に黒田官兵衛を主人公に上演された『聖☆明治座・るの祭典』のその後として、官兵衛が主として抱き、心に決めた男「羽柴秀吉」を主人公とした物語が描かれる。

羽柴秀吉役を演じるのは、前作でも同役を演じた辻本祐樹。そして、秀吉と頭脳戦を繰り広げる徳川家康役は、鳥越裕貴が演じる。果たして、どんな「猿と狸の化かし合い」が繰り広げられるのか・・・?二人に、2年前を振り返りつつ、現在の心境を語ってもらった。

『猿狸合戦』辻本祐樹×鳥越裕貴インタビュー

――今回の作品は、2014年末に上演された『聖☆明治座・るの祭典』の続編ということですが、もう2年も経つんですね。

辻本:そうですね~。でも、もっと前な感じが・・・。

鳥越:僕も『TARO URASHIMA』を観させていただいてたんで、よりもっと前に感じてます。あ、僕出てない・・・と思って(笑)。

辻本:だからか!『TARO URASHIMA』、年末じゃなかったから(笑)。

――少し記憶が遠いかもしれないですが、公演当時のことで印象に残っていらっしゃることはありますか?

辻本:あの作品で演じた豊臣秀吉は、自分の持っていた(秀吉に対する)イメージと違った方向にガツンときた感じがして。
「あ、こんな秀吉像あるんだ」っていう感覚で演じていたのが、すごく楽しかったという印象がありますね。それが、自分の中でも初めての挑戦に近くて。そこが、すごくおもしろかったですね。

――鳥越さんは、『るの祭典』では後の加藤清正である虎之介を演じられていましたね。

鳥越:そうですね。若手三人組の一人だったんですけど、コバケン(小林健一)さんと一緒に若手が荒ぶるという、若手育成のようなコーナーがありまして。そこでの山崎大輝の記憶がもう・・・(笑)。事件なのかハプニングなのか、分からんことが次々起こるので、なかなかできない経験を舞台でさせてもらえました。虎之介として、あの3人の中でいろいろ感じることがいっぱいあったので、成長させていただいたなって思っています。

『猿狸合戦』辻本祐樹×鳥越裕貴インタビュー_5

――『SENGOKU WARS~RU・TENエピソード2~猿狸合戦』は、続編ながら、あのお話の先がかなり違うテイストで描かれると伺いましたが・・・。

辻本:まったく違う感じになるんじゃないですかね~!(資料を手にしながら)まず「どうしたんだ鳥越」っていうことになってますけども(笑)。

鳥越:ホンマですよ!僕、役変わっちゃってますもん。虎之介は秀吉の部下だったのに、今回は徳川家康で、思いっきり秀吉の敵に・・・。役として裏切ってるのか、役者として裏切ってるのか(笑)。

――そんな驚きもありつつ(笑)、続編というお話をお聞きになった時は、どのように感じられましたか?

辻本:めちゃくちゃ嬉しかったですね!『るの祭典』の秀吉は、すごく気に入っていた秀吉だったので。歴史上でも秀吉はどんどん変わっていく人物ですし、(『るの祭典』の)この秀吉の今後はどうなるんだろう?ってずっと思っていたんです。あの秀吉が、えらい変わると思うので。そこは、皆さんにもすごく楽しみにしてもらいたい部分ですし、僕自身も演じるのがすごく楽しみですね。そして、鳥ちゃん演じる家康とどう戦っていくのか、ね。

――『るの祭典』では、家康役は、大堀こういちさんが演じられていましたよね?

辻本:あのコミカルかつ邪悪な、貫禄のある大堀さんから鳥ちゃんに(笑)。

鳥越:受け継げる部分があるのか、どこを受け継げるのかっていうことを考えながら(笑)。その重さの中にも自分が出せる“軽さ”みたいなのも、出せたらいいなとは思ってます。

『猿狸合戦』辻本祐樹×鳥越裕貴インタビュー_6

――とても好青年なお二人が、かたや冷酷に、かたや腹黒になっていくということで、新しい一面も観られそうで楽しみです。

辻本:自分は、最近悪い役を演じる機会も増えてきたんですが、スリリングな頭脳戦でありつつコメディでもあるこの作品で、ダークな芝居の中でも新しい自分の芝居ができればいいなと思っていますね。

鳥越:僕は、これまであまり悪い役をやることがなかなかなくって。今回、大変だろうなって思っていますが・・・でも、自分にもやらしい部分いっぱいあるんで。

辻本:それ、言っちゃうんだ(笑)。

鳥越:そうですね、やらしいんで!そういう、人間の“やらしさ”をどんどん出していけたらいいなと思ってますね。

――ご自身としては「腹黒いな・・・」と思う瞬間ってありますか?

辻本:自分で思うことはないんですけど・・・僕、何故か、相手と何があったわけでもないのに「辻ちゃんて、絶対腹黒いでしょ」って言われることがあります。

鳥越:第一印象が腹黒いって?

辻本:そう。第一印象なのかな、しばらく経ってからぽろっと。

鳥越:それホンマのやつですね(笑)。

辻本:まだ何も言ってもいないのに・・・(笑)。

――辻本さんと鳥越さんは、お互いにどんな役者さんという印象を持っていらっしゃいますか?

『猿狸合戦』辻本祐樹×鳥越裕貴インタビュー_7

辻本:鳥ちゃんの第一印象は、ぴょんぴょん跳ねてるイメージというか、こんな身軽な役者がいるんだっていう印象でした。台詞回しもそうですし、身体も。うらやましいなあって思う部分がいっぱいある役者さんでした。

鳥越:僕は、辻本さんと同じ作品に初めて出た時、年代の近い役者の中から「大人のチームあそこらへんか~」って遠巻きに見てたんです。辻本さんは、その輪の中にいて。笑顔を見た時に「この人の笑顔の裏にはもしかしたら・・・」って(笑)。

辻本:これ!これこれ!!さっきの話、こういうことかもしれないですね(笑)。

鳥越:基本的に、大人チームちょっとダークな方多いですもん。最初の頃は、あそこはちょっと入れない領域なんだろうなって思ってましたね。だから、暗黒な会話をしてる中で唯一笑ってる辻本さんの笑顔が、逆に怖かったです(笑)。

辻本:そんなこと全然ないのに~。

――大人チームのダークサイドなお話が出ましたが(笑)。今回共演者の方は・・・。

辻本:僕は、蒼木さんだけ初めましてですね。6人という少人数で、ぎゅっとやらせていただくので、濃密に稽古できるんじゃないかなって思っています。何度もご一緒している方は、どうしてくるのか、何を考えているのか予想ができるからこそ、お互いに言い合えるし。その部分で、初めての方もいつつ、気心の知れた方もいつつで、バランスがいいかなって思いますね。鳥ちゃんは、初めての人は?

鳥越:僕も、蒼木さんは初めてです。さっき初めて会ったんですけど、ものっすごい丁寧な方ですよ。僕も、結構低姿勢な感じでいってるつもりやったんですけど、よりドーンと低姿勢で、言葉遣いとかもすごく丁寧で。ホント、すごいっすよ。

辻本:蒼木くんは何歳なの?

鳥越:24歳だそうです。ほんと、丁寧過ぎて「あっ、最近ちょっと調子乗ってたんかな。またやり直さな・・・」って思ってしまうくらいですよ(笑)。初心に返ることを教えられましたね、蒼木くんに。

――今回は日替わりゲストもいらっしゃいますね。

鳥越:ゲストが誰かで、ガラッと変わりますよね、これ(笑)。

辻本:日替わりね、すごく・・・濃いなあ~、ゲスト・・・濃いわあ~(笑)。嬉しいんですよ。ありがたくて、すごく嬉しいなって思うんですけど。

『猿狸合戦』辻本祐樹×鳥越裕貴インタビュー_8

鳥越:飛び道具、いますから(笑)。

辻本:そうそう、飛び道具いっぱいいるし・・・白又(敦)は、もう論外な感じで(笑)。タッキー(滝口幸広)もそうですしね。嶺(木ノ本嶺浩)もかなり危険・・・。どうなるのか本番にならないと本当に分からない・・・。

鳥越:危険すぎますよね(笑)。

辻本:『るの祭典』は、皆の‟危険さ”をより知れた作品でもあったんで。特に、この時の嶺はだいぶ危険だった(笑)。

鳥越:自分でも「こうなるつもりじゃなかった」っていつも言ってますよね。

辻本:あと、タッキーの場合は「役」でくるのか「滝口」でくるのかっていうのがあるので・・・半々でくるでしょうね(笑)。

鳥越:役は忘れてる気がします(笑)。

辻本:覚えてないだろうね~。いやもう、毎日危険しかないですよ!

――役のお話から少し離れますが、ご自身としては秀吉と家康、どちらのタイプに近いですか?天下人=人を動かすリーダーシップという意味で。信長も入れましょうか。

鳥越:僕はもう、完全に秀吉タイプですね。すごくポップなスネ夫みたいな感じで(笑)。上に立って、人にいろいろ言うのは苦手なので、「ジャイアンがなんか言うてるから、やろか~」みたいなことは、ちょっと言ったりしますけれども。そもそも、僕自身があまり周りからいろいろ言われるのが嫌なタイプなんで、なるべく当たり障りなく、でも必要な時には言えるようにっていうのを心がけてます。

辻本:難しいなあ。自分自身は、秀吉タイプではまったくない気がしますね。信長みたいでありたい、みたいなのはあるかな・・・。
でも、皆を引っ張るみたいなことは避けてきたタイプなんです。仕切りたくないし、仕切られたくない、みたいな。そんな風にずーっと思ってきたんですけど、30代に入って、座長などを経験させていただけるようになってからは、仕切るという意味ではなく、リーダーとして頼られるのっていいなと思うようになりました。人に頼られたり、責任を持ったりすることは、つらい面もあるんですけど、すごく心地よい時もあるなって。
だから今は、どんなタイプっていうのはあまりないんですけど、ちゃんとしたリーダーになれるようになりたいなと思ってる感じですね。

――ちなみに「鳴かぬなら ○○○○○○○ ホトトギス」今のご自身だったら、ここになんて入れますか?

辻本:なんだろう?うーん、何て入れるかな~。

鳥越:悩みますね・・・。

『猿狸合戦』辻本祐樹×鳥越裕貴インタビュー_9

――実は、これ『るの祭典』のパンフレットでも皆さん書かれてるんです。

辻本:あっ・・・そうだ。何か書いた気がする・・・!

鳥越:でも何て書いたのかまったく思い出せない(笑)!

辻本:僕も・・・でも、今の心境でなら「鳴かぬなら 先に鳴くよ ホトトギス」。今、ぱっと浮かんだのはそれですね。

鳥越:ああ~。

辻本:鳥ちゃんは?

鳥越:僕は、今なら・・・「鳴かぬなら ゴマを擦ります ホトトギス」ですかね。

辻本:(笑)!ゴマをするから鳴いてくれない?ってこと?

鳥越:はい、その一点張りでいきたいと思っています(笑)。

辻本:意外とすぐ出てきたね。前に考えた時、結構悩んだ気がするんだけど。

鳥越:稽古場で考えましたよね。他の人と被らんように。

辻本:前になんて書いたのかが気になるな・・・!

――(プロデューサーさんに調べていただきました)辻本さんは「鳴かぬなら きっとそういう ホトトギス」だそうです(スタッフの皆さんからはおお~!という歓声)。

辻本:ああ~!

鳥越:全然違いますね(笑)。

辻本:書いたの思い出した!全然違うね~。

鳥越:僕は何て書いてます?

――鳥越さんは「鳴かぬなら 鳥越裕貴が ホトトギス」でした(スタッフの皆さんの間には微妙な空気が流れ・・・)。

鳥越:・・・ちょっと!空気(笑)!!

辻本:名前入ってる(笑)。

鳥越:僕の先に教えて欲しかったですわ~!2年越しにスベらされた気分です(笑)。

『猿狸合戦』辻本祐樹×鳥越裕貴インタビュー_3

――お二人のこの2年の変化がよく分かるお答えでした(笑)。ありがとうございます。それでは最後に、公演楽しみにされている方に一言ずつメッセージをお願いします!

辻本:前回の『るの祭典』を観てくださった方も、観ていなかった方も、どちらでも楽しんでいただける作品にしたいと思っていますので、初めての方も「続きだから・・・」と思わず、興味があればぜひぜひ、来ていただきたいです。この『猿狸合戦』というタイトルに見合った作品にしますので、よろしくお願いします!

鳥越さん:僕は、前回の秀吉側の虎之介役から、今回裏切って家康役ということで(笑)。僕自身、ガラッと変わって、辻本さんとの関係性もガラッと変わるので、そこも楽しみです。『エピソード2』って言うてるくらいなんで、『エピソード3』に繋げられるくらい盛り上がれたらなと思います。

『猿狸合戦』辻本祐樹×鳥越裕貴インタビュー_ビジュアル

◆公演情報
『SENGOKU WARS~RU・TENエピソード2~猿狸合戦』
2月25日(土)・2月26日(日) 東京・東京芸術劇場シアターイースト
【脚本】赤澤ムック
【演出】佐々木充郭
【出演】辻本祐樹、鳥越裕貴、蒼木陣、二瓶拓也、碕理人、加藤啓

『猿狸合戦』辻本祐樹×鳥越裕貴インタビュー_2

【日替わりゲスト】
2月25日(土)12:00公演
黒田官兵衛(小林且弥)
2月25日(土)15:00公演
重太郎(白又敦)
2月25日(土)18:00公演
石田三成(安西慎太郎)
2月26日(日)12:00公演
織田信長(滝口幸広)
2月26日(日)15:00公演
竹中半兵衛(木ノ本嶺浩)

(撮影/エンタステージ編集部)

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(文/エンタステージ編集部)

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