『スマイルマーメイド』蒼井翔太インタビュー!「スマイルの意味を劇場で確かめて」


2016年12月1日(木)より東京・シアター1010にて『スマイルマーメイド』が開幕する。本作は、声優・歌手・俳優と幅広いフィールドで活躍し、人気を博す蒼井翔太の主演作「It’s SHOWTA-im!」の第2弾。前作『PRINCE KAGUYA』で演じたカグヤ役が“女性よりも女性らしい”と大きな反響を呼んだが、本作では人魚姫に挑戦となる。果たしてどんな人魚姫が誕生するのか?!蒼井翔太に本作の魅力を聞いた。

『スマイルマーメイド』蒼井翔太インタビュー

――「It’s SHOWTA-im!」の第1弾作品でもあった舞台『PRINCE KAGUYA』の手応えはいかがでしたか?

様々な反応をいただいたのですが、一番多く届いたのは「女性よりも女性らしく見えた」という声でした。男の僕が女性を演じることで、男目線の理想や憧れが詰まった女性像を表現できたのかなって思います。前回、僕が演じたカグヤは「女の子として育てられた男の子」の話だったので、余計に「女性らしさ」が際立ったのかもしれません。でも、今回は人魚ではあるのですが純粋な女性の役なので、ちょっとハードルが高いかもしれませんね・・・。今作でも「女性より女性らしい」と言われるように、がんばりたいと思っています。

――稽古も大詰めだと思いますが、マーメイド役を演じる上で心がけていることはありますか?

個人的なことを言えば「男を見せない」ということを第一に考えています。例えば、自分は肩幅がある方なので肩を落として撫で肩にしたり・・・。それから、主に海の中の物語なので、波の揺れなどの空間表現を大事にしていますね。海の表現については、僕だけではなくキャスト一同で心がけています。

――前作の『PRINCE KAGUYA』は「かぐや姫」の物語をベースにしつつ、予想をはるかに裏切るような展開になりましたよね。今回はどんなお話になっているのでしょうか?

いわゆる昔話の「人魚姫」は、好きな王子様を殺せずに泡になってしまうという悲劇的内容で、ディズニー映画の『リトル・マーメイド』は王子様と結ばれて、仲間たちにも祝福される幸せなお話になっていますよね。でも、この『スマイルマーメイド』はそのどちらでもないお話になっています。「人魚姫」の物語には実は続きがあるんだ・・・という感覚を持って来ていただけると、ワクワクしながら見ることができるんじゃないかなって思います。

『スマイルマーメイド』蒼井翔太インタビュー_3

「荒木さんとのシーンは稽古の時もドキドキしています(笑)」

――共演者の方々についても伺いたいのですが、ポセイドンの妻ジュジュ役の秋本奈緒美さんとは前作でも共演されていましたね。

秋本さんとは前回ご一緒させていただいたからこそ、色々とイメージもできるので、また一緒に舞台に立てるのがすごく楽しみです。僕にとっては姉貴分というか・・・兄貴分といってもいいくらい頼れる存在です(笑)。

ドーフィンというイルカの道化役を演じる原田優一さんは、初めて共演させていただくんですが、とても楽しい方です。休憩に入った時なんか、原田さんがしゃべるだけで全体の疲労感が一気に吹っ飛ぶんですよ!演技も皆を引き込む力があって、とても勉強になります。

――ケント役の荒木宏文さんは、劇中で恋に落ちる役どころですよね。

ケント役の荒木さんとのシーンは、稽古の時でもドキドキしているんです・・・(笑)。目を見るのも恥ずかしくなるほどで。荒木さんはとても紳士的な方で、稽古が終わった後に「今日、体調大丈夫?」とかマメに連絡をくれたりもするんです。稽古着でも王子のような品格があって、とっても素敵です。

――海の生物がたくさん出てくる中、加藤清史郎さんは犬の役なんですが、どんな役なのでしょうか?

この物語の一番のキーになる役になっているので、ただの犬じゃないですよ~。清史郎くんはユニークで本当に可愛くて、稽古場でもみんな虜になっています(笑)。

『スマイルマーメイド』蒼井翔太インタビュー_4

実は水が苦手?!憧れが詰まった『スマイルマーメイド』

――作品のコピーには「究極の愛」と謳われていますが、やはり「愛」が主題になっているのでしょうか?

まさに!「愛」がキーワードになっています。愛には、友情とか家族愛とか色々な側面があると思うのですが、今回はマリナの“スマイルの意味”を、ぜひ劇場で確かめていただければと思います。

――ちなみに、蒼井さんは「究極の愛」と聞いて何を連想されますか?

そうですね・・・やっぱり、いつも側にいてくださる方々からの愛ですね。自分の知らないところで僕のことを考えてくださるファンの方々や、関係者の皆さんの時間が大きな愛だと思いますし、だからこそイベントや今回のような舞台、歌、声の演技などでお返しできるようがんばらなくてはいけないなと思っています。

――ところで、前作は「かぐや姫」がベースになっていましたが、今回なぜ「人魚姫」になったのでしょうか?

実は、今作に関しては僕の方から「人魚姫をやりたい」と提案させていただいたんです。(チラシを手に取りながら)僕・・・水が苦手なんですよ。膝より上に水がくるとパニックになっちゃうくらい(笑)。でも海の世界って、見ている分にはすごく綺麗だと思っていて。だから水の世界に憧れがあるんです。声優や俳優って、自分がなれないものにもなれるじゃないですか?だから、舞台の上では綺麗な海の中で暮らす「人魚姫」になりたかったんです。

――蒼井さんの憧れが詰まったセレクトだったんですね。

そうなんです(笑)。お話に関しても、たくさん打ち合わせをさせていただいて、僕なりに考えた「人魚姫」の恋の話をたくさん盛り込んでいただきました。僕の想いをたくさん汲み取っていただいたお話になっていると思います。

――水が苦手ということですが、チラシではしっかり水の中に入られていますね・・・(笑)!

それが大変だったんですよ~(笑)。スタジオにプールを作ってもらって撮影をしたんですけど、撮影前に「水が苦手なのでお湯にしてほしい」とお願いをしていたんですね。お湯だったら、多少は大丈夫なので・・・。でも、当日手違いで真水が用意されてしまっていて。だから、このチラシに写っている自分の頭の中はパニック状態なんです(笑)。

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全く新しい人魚姫の物語が待っている

――今回、蒼井さんの7thシングル「DDD」に収録されているカップリング曲「Endless Song」が舞台の主題歌になっているんですよね。どのようなイメージで制作されたのでしょうか?

この楽曲を制作する時には既にこの公演のことも決まっていたので、まず海の中の雰囲気を織り交ぜるため、オリエンタルな印象のメロディを入れていただいたんです。それから、導入部分は観に来てくださる皆さんを舞台の世界に導けるようなものにしたいと思い、海の底から歌声が聞こえてくるイメージにしました。実はこの曲、舞台を観終わった後に聞くと、まったく別の楽曲に聞こえるような仕掛けにもなっているんですよ。ぜひ、公演を観終った後にもう一度聞いていただけると嬉しいです!

――最後に、公演を楽しみにしている方へメッセージをお願いします。

この『スマイルマーメイド』は“新しい人魚姫の物語”として観ていただけると思いますので、皆さんの心に焼きつくような世界をお届けできたらいいなと思っています。見どころも多いですし、最後はあっと驚くようなラストも待っています!ハンカチをぜひお持ちください(笑)。男が人魚姫を演じるなんて、世界でも珍しいことだと思うので、貴重な1ページをみなさんと作っていけるようにがんばりたいと思います。

『スマイルマーメイド』蒼井翔太インタビュー_5

◆公演情報
It’s SHOWTA-im!vol.2『スマイルマーメイド~The Smile Mermaid~』
【東京公演】12月1日(木)~12月5日(月) シアター1010
【大阪公演】12月10日(土)~12月12日(月) 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
【出演】蒼井翔太、加藤清史郎、原田優一、荒木宏文、宮城紘大、唐橋充、吉田メタル
秋本奈緒美

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