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柳下大×イモトアヤコ『ラヴ・レターズ LOVE LETTERS』初挑戦「6月27日、その日をちゃんと生きていようと思います!」

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1989年にニューヨークで初演されるやいなや、朗読劇の金字塔として全世界で上演され続けている『ラヴ・レターズ』。日本では、渋谷・パルコ劇場にて1990年8月19日に幕を開けて以来、延べ450組以上のカップルがこの一つの台本を読み続けてきた。現パルコ劇場最後となる2016年、5月・6月・8月に『ラヴ・レターズ LOVE LETTERS~2016 The Climax Special~』として再び名作が蘇る。

その6月27日(月)の公演に、実力派俳優として注目される柳下大とバラエティから女優まで活躍の幅を広げるイモトアヤコが出演する。『ラヴ・レターズ』初登場となる二人に話を聞いた。

『ラヴ・レターズ』柳下大×イモトアヤコインタビュー

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――まずは、ご出演が決まった時のお気持ちを聞かせてください。

イモト:私は朗読劇が初めてなので、今は怖さと楽しみと両方あって。出演が決まってから、一回他の方がやっていらっしゃるのを観た方がいいかな・・・とか考えたんですけど、あえて観なかったんです。だから、自分なりにじっくり考えて演じることができたらなという気持ちでいます。

柳下:僕も直接観たことはなくて。これまで知り合いが出演したりしていたので、いつか自分もやってみたいなと思っていた作品だったんですけど、今回初めて台本を読んでみた時に、逆に他の方がやっているのを観ていなくてよかったと思いました。そして、この作品をイモトさんとご一緒できるというのは、すごくおもしろいことになりそうだなと。

――今はちょうど台本を読まれた段階ですか?

柳下:そうですね。さっき(訳・演出の)青井陽治さんから作品についてのお話を伺っていました。

『ラヴ・レターズ』柳下大×イモトアヤコインタビュー_3

イモト:時代背景とかね。青井さんのお話が授業みたいでおもしろくて、いっぱいメモ取っちゃった(笑)。

――ご自身が演じられる役については、どのように感じられましたか?

イモト:メリッサという女性を演じるんですけど、読んでいて、どっちかというと私はアンディに近いなと感じました。アンディは、すごくバランスのいい人物だと思うんですよね。自分で言うのもなんですけど、意外に自分のことを客観視して判断していくタイプなので(笑)。反対にメリッサのような計算せずに思ったことを書いてしまうところとか、人としていいな、うらやましいなって素直に思って。
そういう意味でメリッサは、ある意味憧れの女性像かもしれないです。だから、お芝居を通して自分がそうなれるのは、不思議な体験になりそう・・・。

――柳下さんはいかがですか?

『ラヴ・レターズ』柳下大×イモトアヤコインタビュー_5

柳下:最初は、メリッサに振り回されているアンディという感じなのかなと思ったんですけど、過去やった方の話を聞くと、逆になっているパターンもあったみたいで。本は同じなのに、すごく天真爛漫なアンディと、しっかり者のメリッサとか。それを聞いた時に、それぞれどういう人物なのか、どっちもよくわからなくなっちゃって。

この『ラヴ・レターズ』は、本読みの稽古は一回だけ、本番も一回だけ、というルールがあるんですよね。ということは、等身大の自分を出すのが一番いいのかなと。時代背景とか、状況を明確に持った上で、技術とか役作りとかはあまり考えないで、自分が思ったままの感情を乗せていければいいのかなと思いました。
あとは、一緒にやる方とのコミュニケーションですよね。だからこそ、長く読み継がれている作品なんじゃないかな。

――どなたにお話を聞いたんですか?

柳下:(俳優集団)D-BOYSの役者仲間とは最近会う機会がなかったので、この間まで出演していた『御宿かわせみ』の共演者の高橋和也さんと、朝海ひかるさんに聞きました。『ラヴ・レターズ』やるんですよって言ったら、「あれ、難しいよ」って言われました(笑)。

『ラヴ・レターズ』柳下大×イモトアヤコインタビュー_7

イモト:怖いですねそれ(笑)!私も、この前仲村トオルさんにお話を聞いてみたんです。トオルさんはこれまで2回出演されたそうなんですけど、「2回とも全然違うものになった」っておっしゃっていましたね。

――イモトさんがブログに「ifはないんだな」と書かれていた感想が印象的でした。ご自分の人生でもそう思われたことはありますか?

イモト:めちゃくちゃあります。ほんとに「ifはないんだな」って、最近つくづく思いますね。でも、それも全部自分で決めてきたことなので。「この決断はあってたのかな」とか、「あの時こうしてたら・・・」とか、思うこともたくさんあるんですけど。
でもね、それって生きてみないとわからないよなって。それが恋愛のことかどうかは別として、すごく自分重なるところはありました。

柳下:自分と重なる・・・僕は、今でも連絡を取り合っているような幼なじみはいないんです。だから、ドラマとか観てても、お互いちょっと意識しあってる幼なじみとか、なんか憧れでしたね。あと、この物語は48年間の間を描いているので、それを考えると今の僕はこのお話の二幕の頭ぐらいまでしか生きてないんですよね。手紙もあまり書いたことがないので・・・。あ!いや、つい最近書きました(笑)。『オーファンズ』の共演者の方と、関係者の方にですけど。

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――『御宿かわせみ』では、共演されていた子役の方からお手紙をもらったんですよね。

『ラヴ・レターズ』柳下大×イモトアヤコインタビュー_9

柳下:そうなんです。手紙をもらうっていうのは、やっぱり嬉しいものですよね。自分で手紙を書くとわかりますけど、相当時間がかかるじゃないですか。もらって読む方は一瞬ですけど・・・、自分で書いてみるとそういうことが分かって。やっぱり、直筆で書かれたお手紙は嬉しいものだなと改めて思いました。

――お返事は書かれましたか?

柳下:いや、その子たちには返事を書けてなくて、まずゼリーをあげました(笑)。

――イモトさんは、お手紙書かれたりしますか?

イモト:私もあまり書かないんですけど・・・、最近ちゃんとした万年筆を買ってみたんですよ!友人に誕生日プレゼントに、いい万年筆をプレゼントしようと思って買いに行ったら、なんだかテンション上がっちゃって、自分の分も買っちゃったんです(笑)。確かに「書く」っていうのは、メールとかとはまた違いますね。より気持ちがこもるというか。

――ちなみに、お二人は以前スペシャルドラマ『最高のおもてなし』(2014年、日本テレビ)で共演されていましたね。役者さんとして、お互いどのような印象をお持ちですか?

柳下:あの時は、あんまり同じシーンなかったんですよね。

イモト:でも、紳士な方だなって思ってましたよ!さっきも言ってらっしゃいましたけど、技でどうとかではなく、伝えたいことをスッと言葉にしたり、お芝居に乗せる方なんだなと思いました。

柳下:イモトさんは主演だったので、真ん中に立つ意識を持ってるように見えて。だから、みんなイモトさんのためにやろうという感じが出ていて、すごくいい現場でしたね。人をひっぱる力のある方だなと思いました。すごく素敵でした。

『ラヴ・レターズ』柳下大×イモトアヤコインタビュー_8

関連記事:WOWOW放送時に、『君となら』について竹内結子とイモトアヤコが作品の魅力について語っている記事はこちら!

――イモトさんは、舞台デビューも今回と同じパルコ劇場でしたね。

イモト:そうですね。一昨年初めて立たせていただいた舞台『君となら』(作・演出:三谷幸喜)もパルコ劇場だったので、そういう意味でも、パルコ劇場自体に対する親近感、思い入れがすごくあるんです。現パルコ劇場は8月で閉館してしまうので、もう一度この劇場に立てることは、すごく幸せなことだなと思います。この前、その時共演して家族の役柄だった竹内結子さん、草刈正雄さん、長野里美さんとBBQしたんですよ(笑)。

――柳下さんは初のパルコ劇場ご出演ですが。

柳下:劇場には『君となら』もそうですし、お芝居を観に何度も足を運んでいたので、考えてみたら立つのは初めてだった!という感じです。だからこそ、ずっとパルコ劇場で続いてきたこの作品をできることは、初めてながら嬉しいというか、大切にやりたいなと思いましたね。

――朗読劇ということに対しては、どのようにとらえていらっしゃいますか?

『ラヴ・レターズ』柳下大×イモトアヤコインタビュー_4

イモト:私は、今回が朗読劇初挑戦なので、あまりこういう風に読もうとか、ここはテンションを上げようとか、そういう次元じゃないところで読めたらいいなと思ってます。読んだ瞬間の感情を大事にしたい、というか。作者の方の意図と違うことも出てくるかもしれないけど、読んだその時に響いたことだと思うので。それは素直に、我慢せずに出していきたいなと思います。

柳下:僕も本格的な朗読劇は、以前城崎温泉であった(2014年の)日本劇作家大会で少しやらせてもらっただけなんですけど。朗読劇の魅力は、普通の演劇だと、立っているだけで表現できるところが、たとえば間だったり、声の出し方とかスピード感とかだけで、お客さんにどれだけ想像させられるかだと思います。歳も関係ないですし。今回もそうですけど、一人で約50年分を演じることができる。もっと言ってしまえば、声を変えれば女性役もできる。受け取る人によっても感じ方が違ったりすると思うので、そういう想像をさせられるところまで感情を持っていければいいなと思っています。

イモト:なるほど、そうですよね。

柳下:でもほんとに、稽古が一回しかないので。その日によっても結果が違うと思う。どうなってもそれが今回の二人の『ラヴ・レターズ』だと思うし。プレッシャーを感じるんじゃなくて、せっかくイモトさんとできるんだからどんな化学反応が起こるか楽しみだし、単純にその日を楽しもう!って思ってます。

イモト:そう、化学反応をね!ケミストリーを起こしたいと思います(笑)。

――お二人の物語がどうなるのか、とても楽しみです。最後に、公演を楽しみにされている方へメッセージをお願いします。

『ラヴ・レターズ』柳下大×イモトアヤコインタビュー_6

柳下:役者として10年目で、28歳になって初めての舞台がこの作品になります。10年やってきたんですけど、でもたった10年だなって思いますし・・・、まだまだ見ていない世界がありすぎるなって思っていて。先日、蜷川幸雄さんが亡くなられた時にそれをすごく強く思ったんですね。だからこそ今は、たくさんの人と出会いたいし、いろんなジャンルの舞台に出て、吸収していきたいと思っています。

今回も、二人の朗読劇は初めてだし、イモトさんと僕っていうのは、ほんとにおもしろい組み合わせだと思います。どう転んでも、一回しかない貴重な公演になると思うので、楽しみにしていてほしいなと思いますね。

イモト:一回しかないからその怖さはあって、早く本番を迎えたいような迎えたくないような・・・!自分でも知らないイモトが出てくるかもしれないのが、ちょっと怖いんですけど(笑)。でも、普段のバランス人間を忘れて、偏ってもいいから生々しい自分でできたらなと。お客さんと一緒に、劇場で楽しめたらいいな。私は今年で30歳になったんですけど、30歳の、6月のイモトにしか出せない色が出せたらいいなと思います。そのために6月27日に、その日をちゃんと生きていようと思います!

『ラヴ・レターズ』柳下大×イモトアヤコインタビュー_2

◇公演情報◇
『ラヴ・レターズ LOVE LETTERS~2016 The Climax Special~』
6月27日(月)19時公演 パルコ劇場

◇プロフィール◇
柳下大(やなぎしたとも)
1988年6月3日生まれ、神奈川県出身。演劇雑誌「演劇ぶっく」の読者が選ぶ「えんぶチャート2015」俳優部門にて3年連続トップ10にランクイン。主な出演作は、舞台『熱海殺人事件 Battle Royal』、ブロードウェイミュージカル『アダムスファミリー』、『真田十勇士』(13・15)、『オーファンズ』、『御宿かわせみ』、ドラマ『結婚式の前日に』、藤沢周平ドラマシリーズ『果し合い』、大河ドラマ『軍師官兵衛』、連続テレビ小説『純と愛』、など。8月~9月に葛河思潮社第5回公演『浮標(ぶい)』(演出:長塚圭史)、Dステ19th『お気に召すまま』(演出:青木豪)への出演を控える。

イモトアヤコ(いもとあやこ)
1986年1月12日生まれ、鳥取県出身。『世界の果てまでイッテQ!』の珍獣ハンターとして注目を集める。2010年ドラマ『99年の愛~JAPANESE AMERICANS~』で女優デビュー。2014年三谷幸喜作・演出の『君となら』で初舞台を踏む。ドラマでは『生きてるだけでなんくるないさ』や『ご縁ハンター』に出演後、『最高のおもてなし』、『結婚に一番近くて遠い女』で主演を務める。2016年7月期ドラマ『家を売るオンナ』に白州美加役で出演する。初の著書『イモトの元気の素 88の言葉』(日経BP社)が発売中。

撮影:エンタステージ編集部 ※無断転載禁止※

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(文/エンタステージ編集部)

ラヴ・レターズ LOVE LETTERS~2016 The Climax Special~

作品情報ラヴ・レターズ LOVE LETTERS~2016 The Climax Special~

男と女二人だけ、手紙を書き手紙を読む・・・。 今夜あなたもラヴ・レターを書きたくなるでしょう-。

  • 公演:
  • キャスト:青木玄徳、遠藤久美子、谷中敦斉藤由貴、柳下大、イモトアヤコ、三宅弘城、野々すみ花、ほか

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