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『SHOW ル・リアン』大空祐飛&本間憲一(構成・振付・演出)インタビュー!「“魅せるエンターテインメント”を思い切り楽しんで!」

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トップアーティスト、次世代のミュージカルスター、そしてディーヴァが贈る、素敵なストーリー仕立てのショー『SHOWル・リアン』。名作ミュージカルナンバーの数々が、さまざまなエンターテインメントシーンで活躍中の新たな才能たちと出会い輝く、新感覚のステージになりそうな予感だ。ディーヴァとしてステージを華やかに彩る大空祐飛と、構成・振付・演出の本間憲一が本番に向けての期待を語った。

『SHOW ル・リアン』大空祐飛&本間憲一インタビュー

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――本作が生まれたきっかけはどこから?

本間:ここ何年か、ブロードウェイミュージカルライブとかありますよね。でも、ウィーンミュージカルとか、わりと最近上演されているミュージカルのラインナップが多いですよね。いわゆる一般の方々が考えるミュージカル、MGMとか、コールポーターやアーヴィング・バーリンの、「これがミュージカルだ」って典型的なものを集めたのはあまりないと思うんです。僕もミュージカルを何年もやってきて、もちろん『RENT』、『エリザベート』、『ミス・サイゴン』、『レ・ミゼラブル』…と、今上演されているミュージカルも素晴らしい楽曲はあるんですけど、『雨に唄えば』、『サウンド・オブ・ミュージック』、『Over The Rainbow』とかはやっぱりいい。あの時代のミュージカルに向き合ってみたい。そして我々ふくめ今の等身大のミュージカルショーに出演してるキャストでショーを作ってみたいなってことを前々から思っていたんです。あの時代の楽曲って、やっぱり聞くだけでもいいでしょ。

大空:私も『雨に唄えば』は大好きなミュージカルです。あの時代のミュージカルナンバーって本当に今でも全然色あせなくて、いつ聞いてもやはり好きです。

――大空さんは宝塚退団後初の本格的なショー出演となりますね。

大空:芝居が一番好きなので退団後は芝居を中心にやっていたのですが、最近の活動の中で歌うことがあったりして、「やっぱり私は音楽が好きなんだな」と改めて思いました。音楽によって自分のテンションも変わりますし、自分がまとう色も変わる。そういう“力に乗せられる”みたいなこともやりたかったので、今回お話が来た時に「今なら抵抗無くいけるかも」と思いました。

――本間さんといえばやはりタップですから、今回もタップはありますよね?

本間:どう見たってこれはタップがありますよね(笑)。やっぱり欠かせない、不可欠だなと。

――すでにみなさんは1月下旬からタップの稽古を始めているのがTwitterで紹介されていますね。大空さんはいつぶりのタップですか?

大空:下級生の頃…20年ぶりですかね?本当に、久しぶりすぎるくらい久しぶりです。今回、本間さんにお声がけいただかなかったらタップシューズをまた履くこともなかったと思います。

本間:そうだよね、タップシューズを買うことがなかったよね(笑)。

大空:まさか自分がまたタップシューズを履くとは…。ですが、タップのリズムって軽快ですし、スキップしながら怒れる人はいないと思うんです。タップを踏むとすごく気持ちが軽くなるというか、そこに本間さんの作られるショーの明るさや、いろいろなことが軽快なリズムに乗って進んでいる感じがします。すると、なんだか日々の生活も思考も、ちょっと変わるんですよね。「タップって面白い!」って思えて、今は毎日が明るいです。今回のショーも、あまり構えずにリズムに乗っていこうと思います。タップも含め、今回のショーは楽しめる予感がしています。

本間:いいね~。そう言っていただけると嬉しいね。「暗くなった、もう金輪際やりたくないです」って言われたら責任感じちゃうじゃない。出会いって大事だから。

大空:大事ですね。

本間:授業が厳しかったり、辛かったら僕だってイヤ。「これを機に他の仕事の幅が広がれば」という具体的なことがなくても、なにかひとつ、タップやこの公演でチャレンジしたことが自分のなかのキャパシティになってくれたらいいかなって思う。大空さんが知らない間にタップが上手になっていて、自分のコンサートに入ってるようになったら嬉しいなと思うしね。

大空:もしかしたらこのあとの稽古で隠れた才能が…(笑)。

本間:そうそう!

――改めて、本間さんから見た大空さんの印象は?

本間:大空さんはDVDでも見ていたんですけど、とても凛とした役、やっぱり真ん中が似合う人。脇にいたらイヤだな(笑)。でも僕は、それこそ今タップレッスンしてて思うんだけど、笑顔がすごくいいんですよ。笑顔がすごく素敵だな、チャーミングだなと思って。ここが今回テーマで、そういうイメージのナンバーとか、チャーミングな笑顔な部分がいっぱいある感じにしたいと思ってます。

――大空さんは本間さんの印象はいかがでした?

大空:このショーが決まって、初めてお会いしました。私はタップ恐怖症だったんですけど、「ちょっとでいいからタップやって」って本間さんがおっしゃられて。けっこう逃げ腰だったのですが、タップに今感じている印象と、本間さんに対して感じていることが重なるというか。レッスンもすごく楽しくしてくださいますし、それこそみんなで眉間にシワを寄せて「こういうことをしなきゃ」と言うのではなく、「こうでもいいよ」という感じで、心を軽くしてくださる魅力を感じています。

本間:ありがとうございます!さっきも言ったけど、僕は眉間にシワを寄せて指導できるタイプじゃないんですよ。決め込みたくもないし。会ってるうちに何か違うものが出て来たり、今みたいに取材してる中で出て来る、皆の意見もけっこう大事。良い意味で、音楽の世界もそうだけどセッション、その場で生まれる何かを楽しむことがあるでしょ。決めごとでやってる中でも、ちょっと遊びの部分を残しておきたい。タップってみんなに敬遠されがちだけど、大空さん含め、歌の人、踊りの人とかで区別するのではなくいつものイメージと違うものが見えると良いかなって思ってるから。二枚目の人もちょっと三枚目の部分にトライしてもらうとかね。

――大空さんは役どころとしては、ディーヴァなんですよね?

本間:「ル・リアン」というショーを見せる舘の専属メイン歌手をベースに、いろんな場面で色んな役をやってもらいます。ライブ的なところもあったりします。大空さんにも普段やらないような役にトライしていただきますよ。

――“大空先生”とか?

本間:そうそう、大空先生!!響きがいいよね!(笑)「はいみなさん、授業やりますよ」「はい後ろ!」ってセリフが浮かぶ…イメージが良いよね、叱られたいというか。

大空:ビシバシとツッコむキャラでいきたいです。

本間:あ、そう!

大空:ワクワクしますね。

本間:あの男の子たちをね…あれしてもらうから(笑)。

――かなり話題のシーンになりそうですね!

本間:企画ものでつくりこむナンバーがあるなかで、ちょっと素も出るようなところがあったらいいなと思うのと、お客さんも一緒に参加できるシーンとしていいですね。

――大空さんの新たな一面ですね。

大空:唯一、お客様も実際に参加できるシーンになるということなので、ショーのエッセンスになるといいですね。

本間:男が多いし、やっぱり男が集まると学生寮みたいになっちゃうからね。僕も含め年齢忘れて(笑)。そこで大空さんはさすがに大人という感じで、先生が登場ってね(笑)。作品全体のバランスをとりつつ、みんなとディスカッションしてグダグダにならないように計算して作っていかないと。

――意外な見どころから教えていただきましたが、全編を通しての大空さんの見どころは?

本間:僕の個人的なイメージで、ちょっとキュートなナンバーをやりたいと思っています。デュエットもやりたいですし。それはHIDEBOHさんと大空さんでね。それだけでも面白いじゃないですか!絶対これはもう無いもん(笑)。かわいいシーンにしたい。村井良大くん、平方元基くん、大貫勇輔くんや松本拓海くんとのカップリングも新鮮だと思うし…。僕も1日だけHIDEBOHさんの代わりに出る日があるので、大空さんと共演しますよ!なんだかドキドキですよ!(笑)

――すでにタップ練習がスタートされているということで、大空さんはカンパニーの空気感とかもう掴みました?

大空:皆さん全員と一緒にはまだ会っていないんですけども。稽古に入る前に、お互い得意じゃないタップのレッスンを一緒に受けるというこのかんじが…。

本間:なんか合宿みたいだよね。

大空:そうなんです。「全然できない!」みたいな、お互い笑ってしまうくらいに出来ないことを共有するところから始まりました。今回はショーですし、みんなで出来ない姿を見せ合えた時間があったおかげか、和気あいあいと打ち解けた感じで始められるのはよかったですね。

――全員でタップする壮観なシーンも期待していていいわけですね!

本間:もちろん!ちゃんと均等に逃げ道を無くしていますから(笑)。絶対やるよ、と全員に伝えています。みんなで一緒になって大変なことをやれば、より良いものができるはずです。

――大空さんはどんな新たな一面を見せられそうですか?

大空:こういった感じのショーは宝塚を退団してから“女性”としては初めてなので、全てが新しいのではないかと思います。知らない自分が発見できるかもとか、音楽に乗せられてどこに行けるか、それがすごく楽しみです。

――最後にメッセージをお願いします。

本間:出演する皆さんそれぞれに得意ジャンルがあるけれど、普段とは違うチャレンジをするというのがショーの見どころ。ショーって自分の十八番でいくというものも多いなかで、今回はそうはいかない。じゃないといいものが作れない。ラクしていいものはできないと自分に言い聞かせています。でも、楽しみながらつくることを目指しています。
等身大のカッコイイ人たちが、オーソドックスなオールドスタイル。年齢とか関係ない、名曲で綴るショーをお届けします。そのコラボレーションをぜひ観に来て楽しんでください。

大空:コンサートは多いと思いますが、堂々と“ショー”と謳う作品は貴重だと思います。これが今後の時代に続いていったら良いなと思うショーにしたいですし、個人的には全てがチャレンジというか、このショーに出ようと思っている自分自身がすごく新鮮です。今はとにかく歌ったり踊ったりすることを楽しみたい。聞いてハッピーにならない曲は無いという選曲なので本当に“魅せるエンターテインメント”というものを思い切り楽しんでいただきたいなと思います。

◆プロフィール
大空祐飛(おおぞら・ゆうひ)
6月22日生まれ、東京都出身。1992年宝塚歌劇団入団。2009年、宙組男役トップスターに就任。『カサブランカ』『誰がために鐘は鳴る』『銀ちゃんの恋』などに主演。2012年に退団した後は舞台、ドラマで活躍中。最近の出演作に、舞台『TABUタブー 』『HEADS UP!』『新版 現代能 安倍晴明』、ドラマ『紅白が生まれた日』(NHK)、『誤断』(WOWOW)など。今年6月には自身初の音楽朗読劇「冷蔵庫のうえの人生」で、年頃の娘を持つ母親の役に挑む。

本間憲一(ほんま・けんいち)
8月2日生まれ、東京都出身。演出家、振付家、俳優として得意のタップを活かし、舞台を中心に活躍。主な出演作に、『アステア・バイ・マイセルフ』『シューズオン!』『42nd Street』『アニー』『ミー&マイガール』『ショウ・ボート』、演出・振付作に、『ミー&マイガール』『ザ・デイサービス・ショウ』『I Love Musical』など。「東宝ジュニア」「ミュージカル・アカデミー」等で講師として後輩たちの指導にも当たっている。

(大空祐飛 撮影:宮川舞子)
(本間憲一 撮影:生井秀樹)

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(文/金本美代)

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